《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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イチゴちゃん

Nov. 20, 2005
イチゴちゃん
2005年11月20日 日曜日

メラたち親子5匹の捕獲劇以来の、長い長い一日になった。

そして寒い一日だった。

だけど心温まる想いもさせて戴いた。優しい人たちのお陰で。




事の始まりは里親募集の掲載依頼だった。

それは平塚の大学生からの依頼で、捨てられたと思しきメス猫が生んだ仔猫3匹、完全室内では保護出来ない状況を抱えていた。

仔猫たちが暮らしているのは、猫嫌いの大家のいる下宿の敷地らしい。処分される危険性すらあると言う。

2日間さんざん悩んだ末、こちらで引き取って代理募集する事にした。何度かのメールや電話でのやりとりの中で、募集依頼主の素直で誠実な人柄が解かってきた。そこに気持ちを動かされた。

先ずは検診やワクチンの為に、マツモト先生の病院に3匹とも連れて来させる段取りをした。友人が車を出してくれると言うので、メールに地図を添付して送る。

仔猫たちは風邪気味だと言う。インターフェロンを1クール終えるまで、そしてワクチンや駆虫、風邪の治療といった処置が終わるまでの間だけでも、何とか入院させて貰えないだろうかという淡い期待があった。勿論、そんな甘えは許されるべきではないし、そもそも無理かも知れない。




病院で待ち合わせたのだが、間違って我が家に到着してしまったようだ。それならば調度良い、母猫用のフードを持ち帰らせようと思っていたので、先に車にダンボールを積み込ませた。

母猫の避妊の予定も立てたので、寒い冬を外で乗り切れるよう、しっかり食べさせてやって欲しい。




会ってみると、やはりとても礼儀正しい女の子だった。車と運転を提供してくれた男の子も、きちんと挨拶の出来る賢そうな子だ。

車だって学生らしく軽のワゴンだ。とても好感が持てる。これがGTRだとかロードスターなんかだったら(この2者の間の金額的な開きは大きいが)、何かちょっと違うんじゃないかと思ったかも知れない。いや、車としての好みの問題ではなくて、お金をかける優先順位の問題に於いて。




写真で既に見てはいたが、実物の3匹は大変に愛らしく、しかも人懐こくて抱き放題、初対面の私達にもされるがまま・・・。これはメラ・ビル&プティとはかなり違う。きっと生まれた時から下宿の学生たちに可愛がられていたお陰だろう。

余談だが、メラたちは外に居た僅か数ヶ月でも、多分かなり怖い思いをし続けたのだ。人間に対し、異常なまでに怯えている。どうせだったら、最初からうちの庭で産んでくれれば良かったのに・・・。そんな恨み言を言ったところで、今更どうにもならないが。




案の定、病院は感染症の為に隔離している子たちがたくさんいて、隔離室も全て満杯、例え自前でブラックケージを持ち込んでお願いしたとしても、どこにもケージが置けない位だった。

3匹を入院させる事は叶わなかったが、意識の高い里親さんを見つける為にも完全室内飼いで保護していなくては駄目だ。兎に角、うちに連れ帰る事にした。

仔猫たちとの別れはかなり辛かったようで、保護主の涙が切なかった。本当に可愛がって大切にしていたんだな・・・と思った。大丈夫、この子たちの今後は任せなさい。絶対に幸せなご縁を得られるようにするから。




しかし、これ以上うちのどこに置けると言うのだ?もう部屋が無いじゃん。

何とかなるよ、外よりはマシだろうから玄関にケージじゃ駄目かな?浴室は?




いや、駄目だ、手間の問題もあるんだ。昨日、1階の猫たちの世話だけでも、毎日最低9時間は掛かると書いたばかりじゃないか。それだって本当に自分たちも猫たちも満足するには、時間が足りないと感じているのだ。

キャパシティを広げるべく、無駄を省き虚飾を排してあらゆる努力を続けて来たけれど、それでももうとっくに限界を超えていると感じる。エサとトイレだけの問題ではないのだから、猫を飼うというのは。

全員が満足に食べて行く為には仕事もまだまだ目一杯しなければいけないし、甘える猫を抱いて「可愛い、可愛い」と言ってばかりはいられない。

「ママは今忙しいから、また後でね」と言っているうちに、その「後で」がろくに実現出来ないうちにミュウは死んでしまって悔いたじゃないか。目一杯手と時間を掛けてやりたいのだ、どの子にも。

そういう私達のベタベタな飼い方では、そうそう数を増やせない事が解かっているくせに、また手を出すのか。




そんな矢先、信頼出来る猫仲間が電話をくれて、3匹とも預かってくれると言う。しかし「有り難う、それじゃあ宜しくお願いします」とは言えない。友人にこそ迷惑を掛けたくない。

こうちゃんと二人、眉間に皺を寄せて悩む。だけど結果的には、今はもうイチゴちゃん達3匹の仔猫は我が家には居ない。アベさんが大切にケアしてくれている。




夜中に車を走らせましたよ、懐かしい西新宿まで。日曜の夜中だけに道は空いていて、あっと言う間に着いてしまった。ドライブはまだちょっと腰に不安があったのだけれど、今は非常事態だから頑張らないと。

それにしても山手通はすっかり変わってしまった。私達の住んだ、西新宿のあのマンションも今はもう無い。そもそも梶ヶ谷経由で246に出たのだが、246をひた走り、大橋で左折して山手通に入ってからはどこもかしこも工事中で「一体ここはどこだ?」と思う位、風景がガラリと変わっていた。12年ぶりだからなあ・・・。




さて、仔猫たちは環境の変化にも全く動じず、部屋の探索、食餌、玩具での遊びを一通りこなして見せてくれていた。

ご飯はドライフードも食べられるし、アベ家の先住猫用のご飯もお水も勝手に制覇したし、兎に角、人間を全く恐れない。

チャツネなど、通りがかりに私が居ると、勝手に膝に乗って展望台の代わりにしていたし、シフォンは香箱を組んで寛いでいる。

たいした仔猫たちだ。でもワクチンをしたばかりなのだから、静かにしていなくちゃ駄目だよ。

私達が引き上げた後は湯たんぽを入れて貰ったベッドで猫ダンゴでぐっすり眠ったらしい。

イチゴちゃんたちは、里親募集No.1685にて絶賛里親募集中です。どうぞ宜しくお願いします。




ちょっと疲れたかなあ・・・帰宅したら夜中の2時半。腰は痛いし、いつもと同じ場所に口唇ヘルペスが出ちゃったよ。これはプロポリスを飲んで塗って、時間の経過をじっと待つしかない。

あとはもう少しマトモに眠らないと、次はどこに不調が出るか解からない。

シフォンちゃん

Nov. 20, 2005
シフォンちゃん
チャツネくん

Nov. 20, 2005
チャツネくん

覚え書きとして:

朝は煮込みうどん。寒かったので、温まるものが食べたかった。具は油揚げと半熟卵、葱。

昼は忙しくて、冷凍のエビピラフとトマトと野菜のカップスープ。杏仁豆腐も食べました。

夜は新宿のファミレスで、ビーフシチューで煮込んだジャンボハンバーグと温野菜のサラダ、ご飯。結構美味しかったし、値段も良かった。都会の値段だな。


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