テト
覗き魔再び
Jan. 2, 2006 |
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2006年1月2日 月曜日
昨夜は結局、お煮しめと厚焼き卵、叩き牛蒡を作っただけで、またしてもお重に詰める程の事なしに食べてしまった。
折角の重箱は飾り物か?
しかしお煮しめは美味しかった。
こうちゃん感動していたな。この2年、普段は煮物を殆どしていなかったからな。
見た目は良くないけれど、味付けが調度良くて大変美味しかった。
今回だって素材毎に別々に煮て盛り付ける予定が、いざとなったら時間がなくて、材料(牛蒡と人参、里芋、コンニャク、鶏のもも肉)を全て一緒くたに煮てしまったのだが、それでも充分美味しかった。
しかも圧力鍋で作ったので、最初から調味料も全部放り込んで、たったの7分過熱するだけ。
後は圧を掛けずに煮汁を煮詰め、大鉢に盛っただけだ。
大変なのは里芋の皮を剥くのと、泥つきの牛蒡を洗う事位かな。
エサやりから冷え切って戻り、急いで調理し、出来たてのお煮しめと厚焼き卵で冷酒のお屠蘇を戴いたら酔いが回りました。
後は完全にダウン。モアも少しずつ食べられるようになって、ちょっとホッとしたせいもあるだろうけれど、寝不足続きと、そして弱くなったんだろうな、アルコールに。
思えば、食べ物の事で一年中頭を悩ませているような気がする。人間が何を食べるかという事と、そして猫たちの食べ物について。
人間は、殆ど何でも食べられる。健康に良いものをと考えて食べる事も出来るし、単に好みのものを食べ続ける事だって可能だし、病気で食事制限をする事も(辛いけど)自分でコントロールする事も可能だ。
しかし飼い猫は、飼い主に与えられるものが全てだ。何をどう食べさせるかを飼い主が選択し、それが猫の健康管理に於ける責任にも繋がる。
私は科学者ではないので、何が良くて何が悪いかと言う事の根拠を検証出来ないし、そもそもそういう事を外に向かって言うつもりにもなれない。それぞれが自分の判断と自己責任に於いて、好きにやれば良いのだと思っている。
強いて言えば、ナトリウムやマグネシウム、カルシウム、カリウムなどを過多に摂らせないよう注意する事と、葱や無菌でない肉などといった食中毒を起こす食べ物は避けるという事位だろうか。
大切な家族であるペットに安全なものを食べさせたいと願う気持ちは、誰しも同じだ。素人なりに学び・工夫しつつ、可能な限りの安全性を求めたいと思う。
多少高くても安全が保証されているのであれば、そういう食肉や野菜を手に入れたいと思うし、ましてや人間よりも身体も小さく寿命も短いペットにこそ、ちょっとした成分の違いが顕著にコンディションとして顕れるものだと思えばこそ、より研究されバランスのとれた安全なものを与えたい。
食の安全という事を求め始めると、私達消費者の姿勢も問われる。正しい知識を持ち、それが及ばない場合でも、要はどこを信頼するかという事になるのだろう。
ともあれ、「絶対安全」という事はあり得ないのだという認識は持っていたい。
それでもやはり、誰が何を言おうとそれぞれの信じるところに従って、試行錯誤して選択すれば良いのだと思う。自分の身体と自分のペットは、自分で守るものなのだから。
全ては、バランスの問題だと思っている。何かを信ずる余りに極端に走り、他を排斥する事に熱心になる傾向は危険だと感じるだけで、良いと思うものを積極的に取り入れる姿勢は大事だと思うから。
先ずは自分で情報を見極め取捨選択する心構えを持ち、他者に対するネガティブな意見に惑わされる事なく何を信じるかに関して賢明でありたいと思う。
だからモアにも他の子たちにも良いと思えば様々なフード、様々なサプリメントを与えるだろうし、去年知らなかった事でも、これから学び・覚える事もあるだろう。信頼する人から薦められたものであれば、それも素直に試してみたいと思う。
大事な我が子を思う気持ちは、誰でも一緒なのだ。
締め括りに、相変わらず多いある種のご相談内容を踏まえ、参考までにこんなところもご紹介しておきたい。
>>横浜市衛生研究所感染症・疫学情報課ホームページ 「トキソプラズマ症について」
>>厚生労働省のホームページ「牛レバーによるカンピロバクター食中毒予防について(Q&A)」
お役所の言う事を全て鵜呑みにしている訳ではない。
例えばトキソプラズマに関してリンク先で述べられている内容の「新しいネコを自分の家に入れるのを止めましょう。そのネコは屋外にいたことがあるかもしれないし、生肉を食べていたかもしれません。ホームレス猫に触れるのを止めましょう。」という部分に関しては、永久に平行線を辿る議論ともなり得る。こんな事を簡単に言われてはちょっと困る。
屋外にいようといまいと完全な無菌な生体などあり得ないのだという認識を持った上で、危険回避の方策を正しく持ちその為の努力する事で、私達が1匹でも野良猫を保護して家猫にするという事が充分安全に可能になるのだから。
個人の限られた保護活動だけで野良猫ゼロに出来るとは思えないけれど、それでも一人一人が何もしないよりは、必ずや前に進めるはずだ。
トキソプラズマの感染予防の為に野良猫を家に入れないようにしましょうと提唱するのであれば、野良猫のトキソプラズマ感染率の検証も必要だろうし、また野良猫が野良で生きて行く権利を認める事も当然求められる。
しかし同時に、野良猫の存在が社会で問題を孕んでいる以上、不妊去勢を進める啓蒙もバランスとしては必要なはずだ。捨てない・産ませない・余所に迷惑を掛けない飼い方から始めないと、野良猫は決して減らないだろうし、猫の生きる権利を認めない人達との感情の溝は深まるばかりだろう。
猫が好きだからこそ、そして猫の生きる権利を守りたいからこそ、「誰か」ではない自分が手を汚して避妊や保護をしなければ、少しも問題解決には近づけないのだと気づくべきだ。
ゴールは見えないし、そもそもゴールは無いのかも知れないが、生き方の問題として、今目の前に見えている問題を素通りするかしないか・・・それがほんの少し苦しい事だとしても、やらずにいる事が自分の心の平安にどう影響するのか・・・それを考えて欲しい。
正しい知識を持たないまま、充分予防出来るトキソプラズマの感染をいたずらに恐れるのもナンセンスだし、回避出来るはずのカンピロバクターの感染のリスクに、むざむざ身(それが猫の身だとしても)を曝すのも怖い事だ。
要は極端に走らず、正しい予防法を知った上で、何をどこまで取り入れるかという事なのだと思っている。
しかし保護に関しては、いつも言うようだけど、自分で頑張れない範疇の事にまでは手を出さない方が良い。それは必ず誰かに迷惑を掛けてしまうから。そして今は出来ない事があっても、その悔しさをバネに自分のキャパシティを広げられるよう進化する努力をしたい。
私達人間に他の生き物よりも勝る点があるとすれば、弱いものに力を貸せる心と手がある事だろう。自分だけが安泰で安全であれば良いと思う大人にはなりたくない(もう年齢は大人・・・初老?だけど)。
大切なのは猫の命だけじゃないし、無菌でないのは肉や猫だけじゃない。地球は人間だけのものじゃないし、苦しいのは自分だけじゃない。
イメージする理想の自分に近づくのは大変困難だけど、そうする努力を放棄したまま、自分を「弱者」と開き直ってしまうのは卑怯者だ。
よし、年頭にあたり、改めてこれを肝に銘じよう。
1.至誠に悖るなかりしか
1.言行に恥づるなかりしか
1.気力に欠くるなかりしか
1.努力に憾みなかりしか
1.不精に亘るなかりしか
(海軍五省より)
今日は朝から、毎年恒例の「箱根駅伝」のTV観戦。
どの「区間」も凄い展開で気が抜けなかった。本当は少し昼寝したかったのに。お天気が悪いので、駅伝の選手は大変だっただろうが、猫たちは暖かい部屋で寝てばかりいた。
今年は猫とペースを合わせて、少しのんびりしたいと思う。
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覚え書きとして:
朝は野菜スープとピタパン、ロースハム。
昼はきしめん。具は葱とカマボコと三つ葉。汁と削り節付きでとっても便利で美味しい。それから叩き牛蒡、鱈子の含め煮、厚焼き卵。
夜はお煮しめの残りと、厚焼き卵、大根なます風キムチ、カズノコ明太でご飯。 |
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