ルス
春の陽を浴びて
Apr. 9, 2006 |
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2006年4月9日 日曜日
今日、一時預かりさんの元へ移動する予定のラヴちゃんとプリンちゃん改めマービーちゃんは、どちらも無事に到着した。猫たちも預かり主さんもそれぞれに、新しい展開に馴染む努力を開始した。
預かりさんたちは人間だし、立派な大人であり猫本位に考えて下さる猫飼いだから、まず心配は無い。
猫たちは、どちらもおとなしい性格の穏やかな子たちのようで、新しいおうちでの順応も早いようだ。
ラブちゃんは家中の探察もちゃんと済ませ、ハイポの点眼も嫌がらずにさせてくれる良い子だと言うし、マービーちゃんもほんの少しの時間だけ緊張していたけれど、やがてオイルヒーターの前の座布団で寛いで見せてくれたそうだ。オシッコも済ませたらしい。
ひとつひとつの報告に安堵する。
預かりに出した側の揺れる気持ちも理解しているつもりだ。里子に出す場合でも、たった一泊の入院で避妊手術に出す場合でも、この子が「見捨てられた」と感じていたらどうしようと思って辛い。
他人にお任せするという事への不安だって勿論あるだろう。しかし、あらゆる意味でいい加減な人を一時預かりとしてご紹介はしない。
ケアがきちんと出来るというだけではなく、個々の猫の気持ちを優先して考えてくれる人だからこそ、安心してお願いしている。
環境が変わった事へのストレスにも配慮し、今までの保護主さんの想いも受け継いだ上で、あと少しだけ手を掛けて戴けると思うところにお願いしているのだから、どうか安心して欲しい。
勿論、万事に関して、手放しで「オッケー」という事ではない。猫の刻一刻の健康状態や心の動きを観察し、ある時は関係者同士で相談もしながら、より良いケアを模索し、良い里親さんとのご縁を呼び込めるよう「気」を発して募集活動にも協力して行く。
そういう意味でも、一時預かりというのはとても大変な役割なのだ。
預かる側も預ける側も、そして当の猫だってみんな不安はあって当たり前。だけど根本にあるのはその猫への愛情と配慮なのだから、みんなで少しずつ我慢して、わざわざ他人を巻き込み厄介を掛けるだけの結果があったと思えるよう、明るい気持ちで頑張ろう。
迷いや不安の無い人などいない。私も毎日迷い、悩む。でも手遅れにならないよう、自分で方針を判断する事が必要な局面というのも幾らでもあるし、心の中でドロドロとした部分を全て人に解かって貰おうとするのは甘えだろう。
私は、自分が大人でありたいと思う。肉体の年齢よりも、むしろ取り残されがちな精神の年齢をも自覚している。女子高生だった頃の自分の感受性が、時々顔をもたげる事もある。
それが良く作用する場合があるとすれば、簡単には希望を失わないでいられる時ではないだろうか。
感情処理能力や、コミュニケーションに於ける節度に関しては、私は若い頃の自分に戻りたいとは思えない。それどころか、昨日の自分にすら戻りたくないと思う。
失敗は多い。けれど苦しい時にこそ、自力で踏ん張って、底力をつけたい。進歩したい。成長したいと思う。大人なんだもの。
美しい姉妹、ルスとリマ。美しいと言うより、愛らしいと言った方が正しいかな。この2匹には、見た目の柔らかさだけじゃなくて心の柔らかさがある。
プロポリスを飲ませようとして近づくと、気配を察知して逃げる。本棚の上に逃げるルス。背伸びした不安定な姿勢でも、取り押さえてスポイトで口から入れられる。そんなにも簡単に事が成就するのは、ルスの気のよさのお陰だろう。
同じくプロポリスが厭で、ソファの下に逃げ込むリマ。しかし「リマ、リマ」と呼び続けると、「ふにゃ〜ん」と鳴きながら、後ずさりして出て来てしまうリマ。そして一発で飲ませられる。いかにも簡単だが、これもリマの性格の良さ所以だろう。
こうして毎日3度もプロポリスを飲ませられて、この子たちはとても健康になった。青っ洟を飛ばす事もなくなり、口角炎も治まった。歯茎の赤味は消え、流涙症が軽くなって来た。花粉症らしきクシャミとも無縁の春だ。
エイズキャリアでも、ずっと元気でいさせてやりたい。この姉妹たちだけじゃなく、既に口内炎を発症させているモアにしても、プロポリスで副鼻腔炎がかなり良くなったけれどすっかり犬歯が抜け落ちて痩せて来たカワムラさんも、今は特に何も目立った症状のないぶーちゃんやチャイにしても。
キャリアというだけで、その子の明るい運命を諦めてしまうような事はしたくない。
キャリアではないものの、頭の天辺に角が生えて来たペリーも、今日また診察して戴いた。キャリーに入れるのも楽だし、道中も騒がない。それどころか一声も鳴かず、待合室でもキャリーの中でリラックスした様子で香箱を組み、キャリーの隙間から私をじっと見ている。
「ママって綺麗だなあ・・・」と思っている訳ではないだろうが。
細胞診の結果は、「ケラチン」。前回と同様だ。そして見た目も触った感じも、悪いものとは思えないという診断だった。何らかの原因で、皮膚が角質化したものだろうという事だ。
良かった。で毎日、色、大きさ、輪郭を観察し、勿論ペリー自身の状態もしっかり観察して行こう。大事なうちの王子様。元気で付きまとっていてね。
幸せの定義はないのだろうけれど、いつも思う。幸せだなあ・・・と。この子たちも、同じ気持ちでいてくれると良いなあ。
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ルス
ベロベロ
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リマ
ヒヨちゃんに「カカカ」
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リマ
そしてベロベロ
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今、ビルが一番大きい。デブと言っても全く差し支えない。仔猫の頃、a/dを食べさせ過ぎたのが敗因か。いや、健康であれば別に太っていても構わないのだが。
ビルは最近、みーちゃんが好きなようだ。みーちゃんも、猫に対しては全く威嚇しなくなった。みんなで寄り集まっている光景が毎日見られる。
みーちゃんも、もう孤独じゃない。この子たちを入れて本当に良かった。こんな日が来るという保証は無かったけれど、みんなで少しずつ努力した結果だね。気を揉んだよ。工夫もしたし。
だけど今では、こんな風に和やかな様子を見せてくれて、恩返ししているのと同じだね。
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ビル
ボクは誰かって?
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ビル
ビルだよ
Apr. 9, 2006 |
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ビル
うっ、うっ・・・
Apr. 9, 2006 |
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ビル
うぎゃ〜
(アクビです)
Apr. 9, 2006 |
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ビル
一家勢揃いだよ
Apr. 9, 2006 |
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覚え書きとして:
朝はお茶漬け。昆布の佃煮と梅干し、イカナゴのくぎ煮。
おやつに杏仁豆腐とクッキーと日本茶。
昼はスパゲッティ・ナポリタン。具はタマネギとベーコン、ピーマン。
夜はご飯を炊いて、薄塩の瓶詰めのウニと焼き海苔、キャベツの千切りをドレッシングでたっぷり。 |
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