シャイン
部屋に移って緊張
Dec. 23, 2006 |
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2006年12月23日 土曜日
クリスマスに野良猫たちのフードをプレゼントしたくて、S田夫妻とTさんと会う事にしていた。折角の週末だから、ブランチを一緒に・・・という運びとなった。
午前中の診療時間の終わり頃にはモアを病院に連れて行きたいので、イタリアンのファミレスが開店する10時には到着出来るように行って、チャッチャと食べ、一旦帰宅して時間調整する。
明るくて可愛いS田ツマは、発熱していて来られなかった。彼女のエクボが見られなくて残念。彼女とは食べ物の好みも合うし、何事にも笑顔で前向きに取り組む様子がとても好きだ。
勿論オットもツマに負けず劣らず好人物なのだが、こんな夫婦が近くに存在して、エサやりと避妊をしている事が嬉しく頼もしい。
私達夫婦からみたら「息子夫婦」と言ってもおかしくない歳の差なのだが、年齢に関係なく友情は成立するものだな。
大量のフードをTさん宅まで運ぶ役目を引き受けてくれていたものだから、S田夫オットは一刻も早く愛妻の元に戻りたいだろうに、時間の無い私の代わりにTさんとフードを送り届けてくれた。
有り難う、S田オット。お大事に、S田ツマ。ツマが元気になったら、近々またお会いしましょう。
モアの傷口も少し良好で、本当はハイポの塗布が効いたのではないかと思いつつ、それは黙っていた。出来る事なら、外科手術をさせたくない。
経過が良い方向に向かっているようなので、通院での治療がまた少し長引く事になる。でも、それで何とか治療が可能なのであれば、モアの身体への負担はぐっと減らせる。頑張って毎日連れて行くぞ!
夜、ジニーをケージから解放する。不妊手術の傷もすっかり回復した様子だったので、予定より1日早く部屋に解放してみた。
探索の後、レンがいつも入っている窓辺のベッドで落ち着いた。全く問題なし。小柄なのでケージの中でも空間が広過ぎる位だったけれど、やっぱり部屋中をのびのびと駆け回れるのは嬉しいそうだ。
その後、玄関のケージからジニーの居た3段ケージへとシャインを移す。慎重に、物音を立てないように、そっと、しずしずと、壊れ物を扱うように細心の注意を払って・・・。
新しい広いケージに収まったシャインが心細げに鳴いていると、ジニーが直ぐに駆け寄って心配そうにしている。シャインも近づき、ケージのフレーム越しに二人は鼻を突き合わせて挨拶した。
感動的な一瞬。
カメラを持っていなかったので撮影出来なかったけれど、これから先、幾らでも機会はあるさ。
どちらも小柄だけれど、シャインは身体の割に顔が大きい。そんな特徴もアインとそっくりだ。ジニーの小顔が尚更小さく見える。健気で優面倒見の良いジニーと比べると、シャインは幼稚で我が儘なお姫様のようだ。
まるでアインとゴマのバランス関係を見ているような錯覚を起こす。
ほんの数時間後には、不安げに鳴いていたシャインもすっかり落ち着き、洗ってあったアインの猫ベッド(去年の冬にはチャイも使った)で寛ぎ始めた。
ケージの扉を開けて手を入れ、頭やお尻を撫でてやる。
シャインちゃん・・・と名前を呼び続けると、やがておなかを見せてゴロンと横になり、それ以降は肉球を強く握って爪を出させても平気、おなか(手術した痕には触れないように)を撫でても平気・・・まるでずっと以前からこうされていたかのように、そしてずっと家猫だったかのように、私に捏ね繰り回されて喜んでいた。
1週間前まで生っ粋の野良猫だったというのに、こんな事ってあるのだろうか。信じられない。
いや、でもゴマともカワムラさんともモアともチャイとも、野良だったのにみんなそれぞれ信じられないような信頼関係の深まりを経験したじゃないか。
それにつけても、アインそのものだ。目の表情や態度までが似ていると、何とも不思議な気持ちだ。
心のあり方は、やっぱり顔や表情を作るのかな・・・猫でも人間でも。
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シャイン
耳の下コチョコチョ
Dec. 23, 2006 |
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シャイン
喉をグリグリ
Dec. 23, 2006 |
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シャイン
肉球ギュウギュウ
Dec. 23, 2006 |
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シャイン
おなか撫で撫で
Dec. 23, 2006 |
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その後もジニーは、ケージの隣の整理ダンスの上で、小首を傾げてシャインを見守っている。すっかり先輩として世話を焼いているつもりらしい。
何て面倒見の良い猫なんだろう、ジニー。こんなにも優しいいい子だったなんて・・・本当にこの子を保護して良かったと思う。猫に対する接し方は、まるでリマかカワムラさんのようだ。
ジニーは人馴れはまだイマイチではあるが、猫に対してはフレンドリーで優しいと感じていた。だけど、ここまでとは予想していなかった。
誰とでも仲良く出来て面倒見が良い猫というのは、多頭飼育に於いては最高の猫・・・そして飼い主の最高のパートナーだ。有り難う、ジニー。軌跡の猫だよ、アンタも。
解放した初日に、こんな面を見せてくれるとは・・・。
いや、むしろジニーにとっても、解放されて不慣れな環境での不安がシャインの存在を気に掛ける事で一気に吹き飛び、夢中になって心を砕く対象が出来た事は結果的にとても良かったようだ。
そして同時に、ジニーのお陰でシャインの緊張も早く解けたような気がする。
怯えているというよりは、不安で寂しくて甘えて鳴いていたようなシャイン。こういうタイプの猫は、先住猫の出方ひとつでは、とんでもなく神経質な我が儘猫になり得る。ジニーやレンがいたら、きっと心にゆとりが持てるだろう。
全てはタイミングと縁・・・クドウさんが言っていた言葉を思い出す。
そうだね、ギリギリのタイミングで巡り合えたね、私とシャインも。早く探し当てて・・・そう思いながら私を待っていてくれたのだと信じている。
そしてジニーの手術が一足先に済んでいて、ジニーの室内解放と共にシャインを同居させられた、この絶妙のタイミング。殆ど小競り合いすらなく、順調にトイレもご飯もご挨拶も済み、うまく事が運び過ぎて拍子抜けしてしまう位だ。
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ジニー
眠くて眠くて・・・
Dec. 23, 2006
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ジニー
レンのベッドで寝るの
Dec. 23, 2006 |
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さて、突然だけど明日は捕獲作戦第二陣。
毎日ネゴシエーションしていた甲斐があり(いや、先生のご厚意だろうが)急遽、不妊手術の予約がとれたものだから、おなかが大きいかも知れないと言うメス猫を狙い撃ちで頑張って来よう。
えいえいおー!と叫びたい位、嬉しい。どうか間に合いますように・・・
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覚え書きとして:
朝はミートパイとミルクティ。
昼は【グラッチェ・ガーデンズ】で、サラダ・ミネストローネ・にんにくとトマトのスパゲッティ・アイスクリーム・ジャスミンティ。ピッツァは4人で分ける。
おやつにチョコレートとルイボスティ。
夜は水餃子と炒飯。 |
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