《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ジャム

探したんだけど・・・

May. 18, 2007
ジャム

2007年5月18日 金曜日


ジャムがおかしくなってしまったかと思った。

マルコの別荘にゴマが入りたがるので出入り自由にしておいたら、ジャムが初めて入り込んだ。ゴマは身軽に出入りしているけれど、ジャムは長時間そこに留まっている。

「ジャム」「出ておいで」と呼ぶと、目だけ仕切り板の上に出して私をじっと見ている。

いつもだったら、呼べば一声鳴いてすっ飛んで来るのに、拗ねているかのように目しか見せずに隠れてじっとしている。抱っこして出そうとすると、鳴いて嫌がる。



何度かそんな事を繰り返しているうちに、もしかしてマルコを探しているのではないかとふと思った。

マルコがいつもそこの出窓の別荘から外を眺めたり、昼寝したりして過ごしているのをジャムは知っている。時々パネル越しに、二人はパンチの応酬をしていた。

「もうマルコはいないんだよ」と言いながら、もしかしてそこにマルコの魂はまだ居るのかも知れないとも思った。



ご飯の時間になっても出て来ない、トイレにも行かない、時折情けない声で鳴くジャムを見ているのも辛くて、泣きながらジャムを抱き上げて(腕だけで持ち上げるのは、重くて至難の業だった)、そこから出した。



本当はマルコを好きだったんだよね、ジャム。表現方法を少し勘違いしていただけで・・・。

ジャムの心にも喪失感が大きいのかも知れない。
ジャム

マルコいない

May. 18, 2007
ジャム
ジャム

うぇ〜ん

May. 18, 2007
ジャム

どれだけ泣けば涙が出なくなるのだろう。

どれ位経てば「時間薬」は効き始めるのだろう。



それは経験上、大体解かっているつもりだった。でも今回は、ちょっと例外になりそうな気がしている。

こうちゃんも今回、凄く涙もろくなっている。歳のせいばかりではなかろう。

ゴマも2ヶ月ぶりで枕トイレにシッコしちゃったし、ジャムの異変だけでなく、みんなそれぞれの手段でこの異常事態に適応出来ないでいる。





マルコがうちに来たばかりの数日間は、ケージの中だけで過ごしていたマルコ。

残っていた片足も股関節のところで骨折していたので、まだケージで絶対に安静にさせているという条件で、早めに退院させ、引き取らせて貰ったのだ。



ケージの前に座り込んで、こうちゃんはいつまでも寝ようとしなかった。

「まだ寝ないの?」と聞くと「そろそろマルコがお水を飲むだろうから」と言う。こうちゃんは、水の容器を捧げ持ってマルコに飲ませるのだ。

私は当時まだ勤め人で、朝が早いから寝てしまうのだが、こうちゃんはずっと付ききりでケアしてくれていた。マルコを我が儘に育てたのは、こうちゃんの過保護のせいだとふざけて良く言っていたものだ。



オモチャを砂のトイレに入れてしまっては、フライのパン粉の衣をつけるように、両手でオモチャに砂をまぶしていたマルコ。あの頃から、とびっきり悪戯で一人遊び上手だった。

ミュウにも取っ組み合いで格闘を挑んだマルコ。

アインにも受け入れられて、抱き寄せて貰っていたマルコ。

ゴマだってジャムだって、息子や弟として慈しんでくれていた。

気の良いジーコとは、気弱な赤ちゃん気質同士のせいか、結構うまくやっていたっけね。



ミュウたちファミリーとの同居の楽しさや大人猫たちの愛情を、マルコはちゃんと経験しているのだ。それだけは何と言う大きな救いだろう。

私たちが至らなかった分も猫たちが補ってくれて余りある多頭生活の幸せと醍醐味を、マルコは知っている。

うちで引き取った事の価値を高めてくれたのは、先住猫たちの愛情が(猫とは思えない位の寛容さと甲斐甲斐しさとを以って)たっぷり注がれた事と、こうちゃんの(男とは思えない位の甲斐甲斐しさと決め細やかな)ケアがあった事だ。



その事がたとえマルコの救いになったとしても、私は自分を許せはしないだろう。マルコの突然死は、到底理屈では解決出来ずに苦しい。

いつまでもいたいけな幼児のようなマルコだっただけに、不憫さが追い討ちを掛け、こんなにも早く死なせてしまった事への後悔に苛まれる。

そこから逃げず、後付けの理屈や解釈で心の救済を求めず、マルコの魂へと呼びかけ続けたい。それを「供養」と言うのもおこがましい位、私たちは自分の無力を痛感している。

マルコ、最期のその瞬間に気づいてやれなくてごめん。

でもマルコは、やっぱりママが大好きだったね。しがみつくように抱きついて、ゴロゴロと喉を鳴らしていたのは、ほんの4日前の事だ。






酷くやけくそな感情も起きるし、前向きになれる時もある。一日のうちでも、めまぐるしく心持ちが変わる。

大きな波が押し寄せ続けるのにじっと堪え、やがて小波に変わるまで、ときの過ぎるのを待つしかない。

何もしないで待つのは余計に辛い。だからと言って、これでまたガンガン飛ばし過ぎて墓穴を掘らないようにせねば・・・。

私たち夫婦の人生は、そろそろ晩秋の季節を迎えつつある。今に相応しい頑張り方を心得ないと。






今日もマルコへのお供えのお花を、1点ご披露。(昨日と同じように見えるかも知れませんが、昨日はアレンジメント、今日のは切り花です。)

戴いたお花の写真は、既に全て撮ってある。花の命は、マルコより更に儚いから・・・
マルコのお花-2

May. 18, 2007
マルコへのお花

本当はご飯なんか作りたくないのだけれど(それは普段からそうだけれど)、悲しくてもちゃんとおなかが空くし、健康が維持出来ないと、誰がうちの子たちの世話をするのだ・・・と自分を叱咤して、ご飯を作る。

但し、いつにも増して大したものは作らない。



マルコが逝ってしまった日の朝、そんな事になろうとは予想もせず、今年の糠漬けをスタートしていた。

その後の不幸な展開で、取り出すのをすっかり忘れてしまった胡瓜と茄子。

漬かり過ぎていたので捨ててしまおうかとも思ったけれど、細かく刻んで茗荷、大葉、生姜、青唐辛子などを全て千切りにして混ぜ合わせたら、意外な美味しさで、さっぱりと食べられた。
漬け物

May. 18, 2007
漬け物

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