《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ガラ

申し訳ございません

Aug. 31, 2007
ガラ

2007年8月31日 金曜日

8月最終日。曇りがちでグンと涼しい。

しかし湿度はそれなりに高い。

エアコンを停めようものなら、直ぐに床が湿気を帯びるのを素足で歩き回ると足の裏が感じる。スリッパを履いてしまうと、それが敏感に感じられない。

思えば、床掃除に取り憑かれたような人生だな。勿論完璧には掃除出来ないし、これだけの頭数を抱えていると、日々刻々それはイタチごっこなのだが。




雑巾掛けが本当に性に合っているというか、子供の頃に学校の汚い床を毎日雑巾掛けしていた事が、どうも刷り込まれてしまったような気がする。





私の入学した年に、その小学校は創立90周年記念だった。

入学後間もなく、その記念日という事で、給食がちょっと豪華だった日があった。当時はボソボソしたコッペパンに臭い脱脂粉乳の給食・・・

1956年(昭和31年)に経済白書で「もはや戦後ではない」と明記された翌年に生まれた私だけれど、脱脂粉乳のあの味を思い出すにつけ、いやいや、まだまだ戦後でしょう・・・と言いたくなる。

小学校高学年になってから、漸く脱脂粉乳は普通のビン牛乳に変わった。



話が逸れた。問題は、古い校舎の小学校だった・・・という事だ。

昔の木造校舎は窓からすきま風が入り、そこはからっ風の本場の事、床は砂埃でザラザラしていた。掃除をするには、先ず箒でざっと掃き、次に各自が様子している雑巾で水拭きするのだ。

バケツの水は直ぐに真っ黒になる。雑巾を濯ぐ手も黒くなった。

冬には用務員室でお湯を貰うのだが、何しろたくさんクラスがあるものだから、1クラスが貰えるお湯など1杯だけで、とても足りるはずが無い。

掃除は冷たい水で済ませ、最後に凍えた手をそのお湯で温めるように提案した。私の仕切り癖は、その当時から始まっている。





他にも、主に掃除関連で私はクラスを仕切り続けた。

小学2年生の時には、隣のクラスと申し合わせて、2クラス分の廊下を一気に雑巾を掛けた。汚れをざっと拭いた後、今度はきつく絞った雑巾で磨くように拭き上げるのだ。

しかも全員が、一人が雑巾掛けする後をどんどん続き、結果、10回以上同じ板が磨かれる事になるので、古い床板は黒光りして、遠くから見ると教室の窓ガラスが映っていた。

しかも謀略はそれだけでは済まない。

2クラスで共謀するのだが、その向こうのクラスの廊下との境界線をきっちりと付ける。いい加減な普通の掃除をするだけでは床は光らないから、面白いように差がついた。

その境界線は、絞った雑巾で私が引いた。

悔しがる向こうのクラスの小学生(私も小学生だが)・・・やがて2クラスが3クラスの共謀となり、昇降口から昇降口までの間の廊下がピカピカになった。

楽しかったな、あれは。

今にして思うと、凄い小学2年生だったな。あの素晴らしい小学生が40年後に、五十肩で雑巾掛けもおぼつかずヘロヘロしているなんて想像出来なかったよなあ・・・。





中学生の時は、班ごとに受け持ち箇所の掃除が終わると、その週の班長が担任を呼びに行き、仕上がりをチェックして貰う決まりになっていた。

職員室に呼びに行っている間、私達は軍隊式に横並びに並んで先生のお出ましを待つのだ。いまどき考えられないんじゃないかな、そんな封建的なやり方。

私はいつも、楽しい事がしたかった。いや、掃除だろうが楽しんでやりたかったし、生意気にも先生をからかうのも好きだった。

それで時間を無駄にしないように、そして先生を驚かせてやろうと企んだのだ。

掃除開始と共に、班長を職員室に向かわせる事にした。職員室までの往復の間に、全員必死で掃除を終わらせるのだ。

最初、担任は「ホントに終わってんのか?」と言って信じなかった。でも、自信たっぷりに「とにかく見て下さい」と言わせる。

果たして、先生が到着する頃には完璧に終わらせていた。

10人近くの頭数があれば、そして全員がサボらずに気合いを入れて集中してやれば、1教室と廊下の掃除くらい、かなりのスピードで出来るのは当然なのだ。

何たって、あの素晴らしい小学生はもう中学生なんだもの・・・。

早く終わらせれば早く帰れる。早く部活にも行ける。ダラダラと嫌々やると苦痛でしかない掃除も、目標を持つとみんなで楽しめる事も解かったし、チームワークの醍醐味も知った。





あの頃から「お山の大将」気質だったんだな、私。

しかし、その後高校生になってからは、長い暗黒時代に入る。昔の田舎の事でもあるし、気が小さいのでグレた訳ではないけれど、自分が何をしたいのか解からなくなり、掃除だろうが勉学だろうが身が入らなくなる。

受験も失敗、何を考えているのか解からないダメな娘で、親はさぞかし心配していただろう。あまり思い出したくない時代だ。セーラー服の女子高生・・・一見、番茶も出花で可愛かったのに。





やっと復活したのは、大学生になり一人暮らしを始めてからだ。またクラスメイト達を仕切るようになる。

速読の授業の予習ノートを借りに来る、怠惰なクラスメイト・・・でも貸してやる。減るもんじゃなし。

私の狭いアパート暮らしを面白がる自宅通学のお嬢さんたちを泊まらせ、手料理を振る舞い、みんなで銭湯に行き、勉強もして、各自が持参したパジャマをキープする為の可愛い巾着袋を号令を掛けて縫わせる。

幾つものパジャマ入れの袋が、私の押し入れの壁に吊る下がっていた。勿論、みんなが帰った後で、洗濯しておいてやるのだ。

みんな自分のパジャマがキープされている事が楽しく、安心して頻繁に泊まりに来ていた。中には帰国子女も二人いたので、楽しくバイリンガルごっこをしながら勉強していた。

何と真面目な大学生だったのだろう。

ま、当時から私は酒と煙草はやっていたけれど。





今、雑巾掛けが思うように出来ないのが辛い。

大袈裟に言えば、雑巾掛けは私の生き様の象徴だ。だから雑巾を縫うのも好きなのかな。

雑巾掛けしてくれる嫁が欲しい。

ガラ

な〜んちゃって

Aug. 31, 2007
ガラ
ガラ

謝るはず無いじゃん

Aug. 31, 2007
ガラ

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