《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ペリー

この目が可愛い

Nov. 16, 2007
ペリー

2007年11月16日 金曜日

昨夜、しみじみとゴマとジャムに説教してしまった。



ゴマがふと思い立ったように、寝ているジャムのところに行く。

ゴマは甲斐甲斐しくジャムの頭を舐めてやっている。

しかしデブの割に神経質なジャムはゴマが怖いらしく、身構えて片手を上げかける。するとゴマに突如スイッチが入り、素早くパンチ3連発。

アインの時と同じパターンだ。

私が「や〜め〜て!」と横山弁護士のような口調で割って入り、一旦事態は収束。



しかし一旦スイッチが入ったゴマは、横たわったままのジャムの周囲を、ガン飛ばしながらグルグル回る。

その様子は、まるでチンピラだ。



ジャムはゴマの倍ほど大きい。それでもノミの心臓なのだ。

グルグル回りながら、時々、飛び掛って組み伏せようとするゴマ。尻尾をパタパタと床に打ち付けながら、ジャムは戦々恐々だ。何もされないうちから、時々泣きが入る。

「ほら、もう【参った!】してるじゃないの。勘弁してやりなさいよ」と諭すが、ゴマの耳には入らないようだ。

これがいつものパターン。





昨日は疲れていたし、もうベッドに横たわったまま2匹の様子を見ていても動けなかった。

急激な動きをとると、五十肩に響いてうずくまって呻く羽目になる。大袈裟ではなくて、反射的な動きをすると肩に激痛が走るのだ。



そこで、寝たまま大きな声で説教を始めてみた。

どうしてアンタたちは、2匹しかいない部屋で、こんなに仲が悪いの?(実際には、仲が悪いと言える程の事ではない。一種のじゃれ合いなのだが)

ゴマちゃんは、今、枕でオシッコしたばかりでしょ?さっきもしたよね?9時間もしないでいられるのに、どうしてママが忙しい時にはするの?

ジャムも、何もされていないうちから大袈裟に反応するのはやめて。ゴマには随分可愛がって貰ったじゃないの?アンタもそうしてマルコを追い詰めていたよね?

そんなに2匹が仲良く出来ないんだったら、1匹は1階に下りるか?どっちが下りるの?



そんな事を延々と言い続けていたら、2匹はじっと私の顔を見ていた。意味が解っているのかいないのか・・・

私もマルコの名前なんか出したものだから悲しくなってしまって、ボロボロと涙をこぼしていたら、ゴマは決まり悪そうに顔を背けて、マルコのケージに入ってグルーミングを始めた。



この程度の事態に泣けた訳じゃない。

他人の問題を優先させて、私が行く度に駆け寄って来るシロちゃんやカイルを家に入れてやれない事やら、日頃心して開けないようにしていた「マルコの箱」を開けてしまった事やら、疲れ果てていたせいだろう。



寝てしまえば良い。全ては明日・・・明日考えよう。








そうして寝てしまったら、夢を見て目覚めた。

まだ夜明け前だった。



夢の中、私はどこかの大きな貸家に住んでいる。

そこはとても豪華で部屋数も多い。但し、公園の一角にあり、360度どこからでも衆目に晒される。

それで家賃がとても安いのだ。



部屋数は多いのに、家具も多く猫も多いので、部屋が狭く感じていた。

しかし2階を全く使用していなかった事に、ふと気づいた。それどころか、猫たちが2階に行ってしまわないようにと、階段のある広い玄関スペースすら使っていなかったのだ。



玄関スペースだけでも普通の部屋程度の広さがある。ここにケージを置けば、カイルもシロちゃんも先ずは家に入れられるじゃないか・・・と考えた。

いや、それよりも2階も使おう。確か2階も5室もあって、それぞれの部屋は広かったはずだ。



2階に上がると、長い廊下があり、突き当たりの部屋だけ特に大きい。

廊下に面した部屋を、ひとつずつ見ていく。



家具も何もなく、ガランとしている。

ここに下の家具を持ち込もうか、それとも猫たちを移そうか・・・そう考えながら次の部屋のドアを開けると、そこに猫が居た。



シルバータビーの太った猫が香箱を組んでいる。その猫に寄り添うように、一回り小さなシルバータビーがもう1匹居た。

ジーコだった。



「ミュウちゃん、ここにいたの?!」しゃがみ込んで・・・いや、床に寝そべるようにして、香箱を組んでどっしりと座り込んでいるミュウを抱きしめた。

ミュウは動かない。

ジーコが場所を譲るような感じで、少しばかり移動した。

ミュウの背中を枕にして頭を乗せ、両手でミュウの身体を触る。

その感触は、手も脳もしっかりと覚えているものだった。

ああこれだ、ミュウの触り心地だ、全然変わっていない・・・と思う。



私はこの夢の中でも、ミュウはもう死んでしまっている事を自覚していた。

なのに、こうして実体のあるミュウが、特別な場所ではちゃんと形のある触れる状態で存在している事を、少しも矛盾とは感じていない。

ミュウはここにしか居ない。

私にしか見えず、私にしか触れない。それでも、こんなにしっかりとした手触りで、かつてと少しも変わらない寛大な様子で私の手の中にいるのだ。



ミュウとは、そのまま暫くテレパシーのように声を出さずにお喋りをした。でも内容は秘密だ。

夢はここまで。



目覚めた時、今回は泣いていなかった。

だけど、しみじみと悲しい。

ミュウにいて欲しいと、本当はいつも思っている。






新たに猫を受け入れる事については、当然時間や手間の負担も増えるけれど、そう悲観してはいない。私達には出来ると思う。

だけど、愛する猫をあと一体どれだけ見送らなければならないのかと思うと、気が遠くなりそうだ。それはとても怖い。

それでもやるのは、私達の方が明らかに猫たちよりも強い立場であり、守ってやれる可能性が大きいからだ。

それをしないで保身に回ったら・・・(たまたま猫がきっかけであっただけで、課題は別の事でも同じなのだが)それは私達夫婦の進化の可能性を損なうだろうとも思う。



そして何よりも、やっぱり猫が好きなのだろうと思う。好きなだけでは、とてもやっていられないけれど・・・。







可愛いアンダがやって来るまで、あと7日。待ち遠しい。

ペリー

口元が可愛い

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ペリー
キノコとブロッコリーの
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