《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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メラ

またアイツ・・・

Jan. 5, 2008
メラ

2008年1月5日 土曜日

元旦にシャンパングラスを1個割ってしまった。気に入っていた大事なグラスだったのに。



薄くて唇への当たりが繊細で心地良く、あまり背が高くないので収納に都合良く、形も一番好きな縁がちょっと反り返ったタイプのグラスだった。

薄くても硬質で、いかにも丈夫だったのに・・・。



飲み終えた後、ほろ酔い気分でふざけてジャムに「ジャムも飲むか?」と薦めようとしたら、グラスが私の手から簡単にあえなく滑り落ちて、一度椅子のクッションでバウンドしてから床に落ちた。

・・・茫然自失。



粉々に割れたかと思いきや、割れたのは薄いタンブラー部分ではなく、鶴のように細い首の部分だった。

まさに「ポッキリ」と「打ち首」されたように割れ、破片も2〜3個しか出なかった。しかし上手く接着出来る様子ではない。



これまでの人生で、器を割った記憶は殆ど無い。

大学に入るのに親元から出た30年前、母が持たせてくれた食器類は今も全て健在だ。母も薄手の食器が好きで、湯呑も飯碗も爪で弾くと「チン」と高い音の出る磁器ばかりだった。

しかも新品を持たされた訳ではない。実家にあるもので、私が気に入っていたものを持たせてくれたのだ。

だから相当に年季の入った食器が、まだうちの食器棚の奥にある。



親元を離れて初めて、母の有り難味を感じていた。(父親の有り難味を痛感するのは、もう少し後の事・・・働き始めてからだ。)

母が持たせてくれた道具は全て大事に使った。鍋も包丁も間に合わせではなく「一生もの」を持たせてくれていたから、多分死ぬまで使えるだろう。

包丁やぺティナイフは自分でも研ぎ、常に切れ味を保っている。お正月のお煮しめは、やはり母の持たせてくれた30年前の圧力鍋であっという間に作った。



慣れない家事まで全て自分でするしかなかった大学の1年目、私は本当に母が恋しかった。私の家族はあまりベタベタした関係ではなく、むしろ非常にクールなのだが、それでも離れてみると母はやっぱり有り難い母だった。

だから母が丁寧に用意してくれた茶碗を割るなどとんでもない。本当に大事に使っていたのだ。



しかしこうも壊れないと、30年の間には流石に飽きてくる。しかも親譲りの道具好きで次々と買い足し、二人家族とは思えない程の器大尽になってしまった。



焼き物に限らず、グラス類だって傷つかないよう大事に丁寧に扱って来た。華奢なグラスは特に気を使って洗っていたし、使った後は直ぐに洗い、洗えば直ぐに拭き上げて収納していたのに・・・。

なのに今回、飲み終えても、直ぐに片付けなかった事が良くなかった。

こうちゃんの膝にジャムが居座り、食後の後片付け当番のこうちゃんがなかなか立ち上がれないでいたのだ。

常に疲労が蓄積しているものだから、食べるとグッタリしてしまう。それで食休みしてから片付けるようになっていた事が間違いだった。



最近すっかり力が入らない左手で持ったのも運の尽きだった。五十肩の痛みで右手を使わない習慣がついていたのだ。

左手に力が入らないのは何故なのだか解らない。リウマチのせいもあるのかな。

しかも水仕事の後の手入れをしていないので、手の脂っ気も指の指紋も無くなっている。それで滑り易いのだ。新聞はめくれないし、丸いドアノブも滑ってしまってなかなか回せないというのに・・・何故大事なグラスを・・・。



いや、そもそも余計な悪ふざけをした私が全て悪いのだ。






今回、たかがグラスの事で結構落ち込んだ。

グラスが割れた(グラスを割った)要因には色々な要素が含まれていて、それらはまさしく老い、衰え、気の緩みの積み重ねでしかなかった。

この15年で、私達はとても衰えた。大袈裟なようだが、その事実を正月早々から再認識させてくれる出来事だった。






しかし老いても人生はまだ続くのだ。

シャンパングラスが1個になってしまっては寂しい。出来れば二人お揃いのグラスで、これからもシャンパンを飲みたいじゃないか。



だから同じものを1個だけ買い足そうと思うのだが、なかなか同じ物に出会えない。いや、あるにはあるのだが、とても高い。

私がそんなに高いものを買ったとは到底思えないのだが、いつどこで幾らで手に入れたのか忘れてしまったのだ。昔は二人とも高給取りだったから、あんなものを平気で買ったんだろうか。

いや、幾らなんでももっとずっと安かったと思う。



数日悩んで、やっぱり高いものは買えないと判断した。遥かに安いもので補充する事にしたのだけれど、届いて見ないと賭けの結果は解らない。

どんなかなあ・・・楽しみなような、ちょっと悲しいような・・・











さて、小躍りしたい位の嬉しい出来事も起きた。>>大五郎に里親決定したのだ。

応援のメッセージを戴いたばかりなのに、既にお祝いのメッセージも戴けるなんて夢のようだ。



里親さんは私の信頼する猫友達なので、今更、何も逡巡する事無く決定とさせて戴いた。彼女も、可哀想だから・・・ではなくて、熱烈ラブコールを送ってくれた。

そう、>>チャップマン改め陽太のときのメルロさんのように。



多頭飼育ではあるものの、日々のケアや洞察力、問題への対応の努力、慎重で尚且つ適度にホットな性格、フードや病気に対する意識の高さ・・・いずれをとっても文句なし。

勿論、脱走防止は言うまでもない。



大五郎の傷の治療が一通り完了したら、去勢手術とワクチンをしてから譲渡したいので、明日、先生と良く相談して来よう。



可愛いおチビの>>勘太郎にも良いご縁が戴けますよう。どうか、よろしくお願い致します。

プティ

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プティ
プティ

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Jan. 5, 2008
プティ

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