イオ
強いお姉さん
Mar. 18, 2008 |
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2008年3月18日 火曜日
今日は買出しのついでに、おパンツを買った。
先日買ったうちの２枚は、穿いてみたらとんでもないパンツだったのだ。いまどきの若い子が穿くような、半ケツ丸出しになるようなパンツ。それでは気持ち悪くて穿いていられない。
昔はお洒落なセクシーな（？）小さいパンツを穿いていたけれど、今は完全実用本位。パンツで勝負する季節は過ぎた。
では一体、何を以て勝負できるのか？
これこそは天賦の才能と思えた大食いも、昨年あたりから食べられる量が人並み程度に減ってしまった。
これにはショックを隠せなかった。しかも二人揃って・・・だ。どういうこっちゃ。
持病があろうが痛い場所が多かろうが、今でも基礎体力は２０代には敵わなくとも３０代には負けないだろう。
普通の人は、こんなに寝ないでは生きていられないはずだ。
しかし疲労と寝不足の積み重ねは、ちゃんと報いを用意していてくれた。
目や顎の関節のような「ウィークポイント」にはすっかりガタが来ており、視力や虫歯の無さ・歯並びの良さといった自慢できる数少ない身体的特徴が、少しも弱点を補っていない事が判明した。
虫歯が無くても歯並びが良くても、奥歯が浮く度に抜いていたら意味が無い。このまま放置していたら、前歯しかなくなってしまう。
折角、原始人並に視力が良かったのに、網膜症がこのまま進行したら失明してしまうのだ。
実にヤバい。
失明しても何でも食べられる口を持つか、前歯しかなくなっても目が見える状態で仕事も運転も出来る状態か、せめてどちらかにして欲しい。
目が見えず歯もなくなったら・・・私に出来る事は殆ど無くなってしまう。
今からマッサージ師になるのもしんどい。そもそも他人にマッサージして欲しいのだ。
仕事の速さと集中の度合いにはまだまだ自信があるつもりだったが、集中していられる時間が人並みに短くなったし、そもそも集中すると疲れる。
色々と考えてみると、年寄りが勝負して勝てるとしたら、気の長さとか老獪さではないのだろうか。
だったら全然ダメじゃん。せっかちで、直球勝負で、狡いのは嫌いなんだから。
でも昔から比べたら我慢強くなったし、諦める事も覚えたし、穏やかになったと思う。もしかしたら私っておとなしい方なんじゃないかと思う位に。
それは全て、猫たちとの暮らしの中で覚えた事ばかりだ。
ミュウに支えられ、そのミュウを失い、ジーコやアインやカワムラさん、モアたちと共に長い月日を゛絶望と闘い、最愛のマルコを失い、チャイやジニーの猫ヂカラを見せられ、みーちゃんの孤高の気高さやゴマの複雑さに敬意を抱き・・・
そうしているうちに、本当に大切なものは何なのか、どんどん心の中から余分なものが削ぎ落とされて行った気がする。
大抵の事は、どういう結果になろうと私の人生にそう深い意味は無いと思うようになった。だから何かに期待する事は無い。
期待していないからこそ、勿論、人の好意が有り難いし、出来なかった事よりも出来た事に対する感謝の気持ちが大きい。
でも、所詮、私如きの残せる軌跡など殆ど無いのだと思う。
生きる事は、どう努力したところで跡を汚す事なのかも知れない。
しかし、せめて少しでも汚れが少なくて済むようでありたい。
しかし、最後に希望を見出した。
年寄りの存在価値・・・それは若者の成長や成功、幸せに少しでも役立てるよう自分を肥やしとして使って貰う事だ。
と言っても全てを捧げる事は出来ない。年寄りにも生きる目的はあるのだ。だけど提供できるものは惜しみなく与えるべし。
幸いにして、私には嫉妬心というものが殆どない。もう満たされていて幸せだから。
そう言ってしまうと向上心も成長の意欲も無いようだが、改めて良く考えてみても、欲はもう無いなあ・・・と思う。
猫たちとこうちゃんと、何とか暮らしていられればそれだけで良い。社会的な欲は、もう全然無い。
「足るを知る」という事か。
私の「分」に相応な、或いはそれ以上の幸せは、もう知ってしまった。あとはみんなが安らかに寿命を全うできればそれで幸せだ。
若い人たちは、もう少しの間、泣き言を言わずに頑張んなさいよ。５０代になったら、仲間に入れてあげるからね。へっへっへ。
ところでおパンツの話だけで、おケツの話がまだだった。
実はまだ痛くて痒いのだ。見た目はかなり良くなってきているのに・・・いつまで続くのだろう。
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