《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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アンダ

暗い所に黒猫

Jun. 27, 2008
アンダ

2008年6月27日 金曜日

梅雨の晴れ間。

我が家は外に干す訳じゃないので天気には関係ないのだが、大物の洗濯をする。シーツや毛布をマメに洗わないと、喘息も酷くなるがダニも増える。

勿論、ベッドのマットレスにも掃除機を掛けるのだが。





「えゐち」さんが日記に子供時代のおやつの事を書いていたのを感慨深く読んだ。

私は何をおやつに与えられていただろう?もう45年も前の事を思い出してみる。



私の子供時代は、それこそ昭和30年代だから、今ほどその辺で買えるお菓子のバリエーションは無かった。と言っても、昔からのお菓子はあったし、子供向けの駄菓子というのもあった。

しかし潔癖症だった母親は駄菓子屋の出入りを禁止していたし、真面目な幼児だった私は几帳面にそれを守っていたので、駄菓子を懐かしく語れないのが悔しい。

しかし妹は、姉よりも外で遊ぶ子供だったたせいか、どうやら駄菓子屋にももんじゃ焼き屋(私の育った田舎では「もんじ焼き」と言ったのだが)も通っていたらしい事が、近年分った。



昔ながらの菓子といえば飴の類、煎餅や色んな和菓子、種類は今程は無いけれどチョコレートはあったし、乾物・・・例えばさきイカとかのしイカとか・・・などもおやつに食べた。



のしイカなんて、今でもあるのだろうか?

「のしイカ」と聞くと伊丹十三のエッセイに、バイクを運転していて事故に遭い、何度も轢かれて「のしイカ」になっていくショートショートのフィクションがあったのを、いつも思い出す。



スナック菓子類はまだ殆ど無かったと思う。明治の「カール」など、私が小学生の高学年になってから出たような気もするし、そういうものを母親は買ってはくれなかったのだ。

母親は料理上手でマメなので、プリンや牛乳寒、寒天を流しては賽の目に切り、フルーツの缶詰と合わせたみのなんかをよく作ってくれたのだが、子供の私は本当は他所の子供と駄菓子屋に行きたかった。



うちには元気で主導的な年寄りがいたし、その祖父母とも社交的だったのでお客が絶えない家だった。

だから年配の人間が好むような和菓子は常にたくさんあった。最中とか羊羹とか、どら焼きとか、季節ごとの餅菓子、煉りきり、それから煎餅。



煎餅は、近所に煎餅屋が2軒もあった。

店の裏で焼いて(揚げ煎もあった)店頭で量り売りする。歩いて2分程度の所に2軒も・・・。駅の傍だったせいだろうか。

子供向けに小さな紙袋に、安い値段で量り売りしてくれる小さな揚げ煎(「歌舞伎揚」みたいなものだ)が美味しかった。



祖母が親戚のあった都内に行って帰って来ると、「榮太楼」の缶に入った飴やあんみつ、舟和の芋ようかんや葛餅などがお土産とされた。

子供時代の私は、残念ながらどれも好きではなかった。



幼児の私が欲しかったのは、動物チョコやプラスチックの樽に入ったモロゾフのチョコレートだった。

そういうハイカラなお土産は、たま〜に帰省する叔父や、もっとたまに会う父の従妹から貰えたものだったのだけれど、美味しかったかと訊かれたら、別に美味しくはなかったのだ。

多分、近くの店で買える板チョコの方が、チョコレートとしては美味しかったはず。きっと田舎の子供にとっての希少価値で、欲しかっただけなのだろう。



インドア派の幼児の私は毎日チョコレートを食べながら長時間本を読んだり絵を書いていて、そのときの飲み物は、ただの「水道水」だった。

牛乳をそのまま飲むようになるのはもっとずっと成長してからの事で、私はチョコレートで水を飲むのが好きだったのだ。



母親はコーヒー牛乳すら「あれは牛乳じゃない」と言って飲ませてくれなかった。

その憾みか、いまだに私はコーヒー牛乳が溜まらなく好きだ。

今日もビン入りのコーヒー牛乳を7本も買ってしまった。1週間なんか保たない。二人であっと言う間に飲んでしまう。

生乳の多いものを選んで買っている位なのだから、コーヒー牛乳なんか自分で作れば良さそうなものだが、あのビン入りのものが飲みたいのだ、今は。

多分そろそろこのブームが去り、また違うものにハマるのだろうが。



おやつに、おにぎりなんかも食べた。残った冷やご飯を、そのまま握って味噌を薄く塗りつけたもの。塗るというよりも、味噌を手の平に薄くのばしてお握りを握り直すという感じだろうか。

これがとても美味しかった。

ある日、小学校から帰って「お味噌のおにぎり作って!」と祖母にねだると、炊かないと冷やご飯がないんだよ・・・と言う。

そんな事は我が家ではあり得なかった。大家族でご飯はいつも大量に炊いて、いつもたくさん残っていたのだから。

どうしたのかと思ったら、駅まで行く途中で我が家の軒下で雨宿りしていた知らない女子学生達(私の小学校の目の前にある高校の学生だ)に傘を貸した上、おなかが空いているだろうと味噌のおにぎりを作って食べさせたと言うのだ。



そのお姉さん達は、ちょうどこうちゃんの年齢だろう。

覚えているだろうか、お節介なお婆さんの事を。そして味噌のおにぎりの味を。




私は当時の祖母の歳にだんだん近づいている。

そして子供や孫の為ではなく、自分の為に色々とおやつを用意しては毎日食べているのだ。こういう大人で良いのだろうか。

色々とご意見もおありでしょうが、おやつ無くしては生活の楽しみが減るので、ま、大目に見てやって下さい。







夜、カワムラさん通院。3.4キロ。ふぅ・・・

アンダ

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