《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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マーゴ

注射しない?

Sep. 23, 2008
マーゴ

2008年9月23日 火曜日

マーゴの通院再開は、予想より早くやって来た。

前回の投薬期間を終了したら一旦様子を見る事になったのだが、終了から約1週間で残念な事に腫瘍は再び大きくなってきてしまった。



昨日は誰の通院もなくて済むかと思いきや・・・やっぱりそうも行かなかった。夕方、マーゴだけ連れて動物病院へ向かう。

一人待ちで直ぐに順番がやって来るはずが、助手の人が間違えて私達より後から来た人を先に呼んでしまった。

「あれ?確か私達が先だったよね?」と思う間もなく、三毛猫を連れた女性は診察室へと消えた。



あまり待たずに済みそうで良かったね・・・と言っていたばかりだったから、二人で顔を見合わせてちょっぴり憮然としてしまう。

でも誰を責める訳にもいかない。手違いは誰にだってある。一刻を争う緊急事態ではない限り、待つしかないのだ。

実際、ミュウのときには、後から来た人に「今急患が入っているので・・・」とお断りする程、院長と奥さん先生とで掛かりっきりになって下さったのだ。恩を忘れてはいけない。



マーゴは食欲が目立って落ちているという事は無かったのだが、体重が100グラム減っていた。

それでも4.2キロある。マーゴはかなり小柄なので、この体重では充分に「おデブ」だろう。



前回の薬は効いていたようなので、再度5日間続けて効果を見た上で、それが効くようであれば今度は今までよりも長期間続ける事になりそうだ。

今度は日に2回に分けて、胃を荒らさないよう一度の量を加減する事になった。日に2度の投薬・・・それが何週間も続くと思うと、マーゴも気の毒だが私達も気が遠くなりそうだ。

これがガラやジャムだったらアウトだった。投薬なんか絶対にさせないのだから。



マーゴはうちに来て以来、次々と変調をきたしている。

避妊したにも拘らず2ヶ月間も乳腺が大きく固く腫れたままだったり、血膿を飛ばす程に酷い副鼻腔炎を起こしたり、血液検査をすれば血が直ぐに固まってしまう状態だったり、そしてこの首の腫瘍だ。

幸せにしてやりたくてうちの子にしたのに、辛い思いばかりさせているね。

でもパパもママも、本当にマーゴが大好きで可愛いんだよ。












昨夜、日本テレビの深夜の「月曜映画」で、期待せずに最後まで観てしまった映画【ヘブン】。

予備知識も無いまま観たのだが、参った・・・とても良かった。



ケイト・ブランシェットも表情に深みとリアリティがあって良かったし、どのシーンの映像も美しかった。

どう考えても絶望的な展開・・・ラストは【俺たちに明日はない】のようになるしかないだろうと思いきや、隙を衝いて憲兵隊から奪ったヘリコプターで、ひたすら空高く上って行く。

固唾を呑んで観ている私達の目には、どんどん小さくなる点すらも消え、やがて美しい青空と白い雲しか見えないまま終わる。

そこで、冒頭のヘリコプターのシミュレーターのシーンが伏線であった事にやっと気づく。

映画の一番最初の場面・・・シミュレーターでヘリの仮想操縦訓練で上昇を続ける「彼」に、教官がアナウンスする。

「ヘリコプターはあまり高くは上がれない」

しかし何故か彼はそのまま仮想の上昇を続け、やがて消滅してしまうのだった。観客は、何の意味があってこんなシーンが入るのか最後まで解らない・・・という構成になっている。


そして、これが天国に二人で上って行くという滅びの美学のハッピー・エンドなのだと納得する。二人で一緒に死ねる事しか、この二人には望む道はあり得なかったのだから・・・。




おそらく死を覚悟した逃避行の道のりでは、音も科白も殆ど無いまま見せるトスカーナの光に満ちた、叙情的な田園風景の美しさに圧倒される。

爆発のシーンはハリウッドのアクション映画のように派手には描かれず、ヒロインの確信や内面の傷を象徴するように、それは静かに「起きた」。

しかし確信に基づいて行った暗殺計画は、偶然のめぐり合わせにより失敗する。標的だった男ではなく、罪の無い人たちを爆死させてしまったのだ。

ストーリーはそれ程複雑ではなく、主人公二人の科白も少ない。それだけに演技力を要する、とても難しい役だっただろう。



監督は【パフューム】のトム・ティクヴァ。

舞台がイタリアなので、俳優の殆どがイタリア語を喋っている。ケイト・ブランシェット演じるフィリッパだけが自分の母国語と称して英語を話す。

憲兵隊に入ったばかりのフィリッポは尋問の為の通訳であるのだが、彼にしか意味の解らない英語で語られる爆弾テロ犯人フィリッパの心は、イタリア語に置き換えても検察官には伝わらない。

立場と状況を超えた愛が、破滅に向かいながらどんどん純化されていく。

これはサスペンスドラマではなく、ただひたすらラブ・ストーリーなのだ。



途中、給餌をしたりして画面をずっと観ていられなかったので、もう一度ちゃんと観たい。とても心に沁みる良い作品ですので、まだご覧になっていない方・・・お勧めです。








マーゴはちょっと元気が無くて丸一日食べようとしなかったのだけれど、手を変え品を変え試行錯誤した結果、シーバを食べた後は何とかc/dのドライを少しずつ食べてくれている。



もしかしたら身体の奥で何か炎症があるのかも知れませんね・・・とも言われた。

今は対処療法が効果を現してくれていれば、それ以上の心身への負担を掛けたくはない。

骨折や怪我と違って治療して完治する事はあり得ないだろうけれど、食べられて体力が落ちず、腫瘍が進行して死期を早めるような状態でない限りは、先生との相談で現状維持に努めたいと思う。



マーゴは毎日、何を思っているのだろう。最近、ちょっと鳴いて撫でろと甘えるようになったね。

もう暫く一緒に治療を頑張ろう。きっと良くなる。






写真は病院で撮影したものなのでちょっと緊張した表情をしているマーゴだけれど、パパの腕におとなしく抱かれているところだ。

ちゃんと抱っこも出来るし、ジーコやガラのように嫌がって腕の中から飛び退いたりもしない。こんな従順な子が、春までは野良だったなんて・・・。



この分だったら、二人掛かりでだったら爪切りも出来るかも知れない。

投薬中の今は押さえつけたりしたら更にストレスになるだろうから、すっかり良くなった暁には、思い切って爪切りしようかねえ、マーゴ。



そして、マーゴとナムを表紙にも加えてやらなくちゃね。

年年歳歳忙しくなる一方で、なかなか細かい作業が集中して出来ないここ暫くの日々だっだけれど、うちの子にした証しなんだもの、ちゃんとやらなきゃ。

マーゴ

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