《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ペロ

ただいま

Apr. 28, 2009
ペロ
2009年4月28日 火曜日

ペロ、無事に帰宅。

病院ではご飯も食べず、オシッコしたシートの上で固まっていたそうだ。

成る程、オシッコ臭いぞ、ペロ。





家に帰る車の中では声を掛けても返事もせず、じっとおとなしくしていたけれど、玄関を入ると一声弱々しく鳴いた。

解るんだね、自分の家だって。



部屋に開放すると、直ぐにリマが駆け寄って舐めてやっていた。

流石に面倒見の良いリマだ。

何たってオシッコ臭いし消毒薬臭いものね。





自分でも気になってしきりにお尻の辺りを舐めているが、患部を舐めているのではなさそうだ。長い毛についたオシッコを舐め取っているらしい。

余程、蒸しタオルで拭いてやろうと思ったのだけれど、どのみち舐めなきゃ気が済まない生き物なのだ。

自分のオシッコはそんなに汚くないよね。他の猫のお尻だって舐め合うのだから、そこまで神経質になっても仕方ない。

ハイポをたくさん使っているから、ある程度の除菌は常にされているはずだ。心配ない。



一通り部屋中を回って確認し、ペリー兄ちゃんの姿を見ると駆け寄り、窓辺のカワムラさんの特等席でも尻を舐め、ハイポ水をガブガブ飲んでトイレも済ませた。

尻舐めだって、部屋のど真ん中でしている。もうすっかり安心したんだね、ペロ。



これでペロも、もう大人の仲間入りをするんだよ。

しつこくママの掃除を邪魔したり、物陰に潜んで襲い掛ったり、キッチンのタオルを全部引っ張り落としたりしない、落ち着きのある大人の男になるんだぞ。

無理かな?無理だね。何でもいいや、元気でいてくれさえしたら。








お迎えに行った時、病院で嫌な光景を見てしまった。

病院の入り口のドアを開けようとすると、ドアの開くのを邪魔するようにしてカウンターの前に男女の姿があった。男性は30代くらいだろうか、女性は派手な格好をしていたけれど、中学生位に見えた。

受付ノートに記入しようとしても、女の子の方は退かない。無神経なんだな。



男性が何やら奥さん先生と話をしていた。

「育てられないしお金も払えないという事になると・・・」という奥さん先生の言葉が聞こえたので、思わず男性の持っていた箱の中を見てしまった。

中には色とりどりのネズミ・・・もとい目も開いていない生まれたての仔猫が4匹並べられていた。殆ど動いていない。眠っているのだろうか。



すでに先生と色々話した後らしかった。

決定権を持つのは「お母さん」らしく、再度話してみるとか、インターネットでボランティアを探すとかいう内容が切れ切れに聞こえた。

そしてそのまま連れ帰ったのだが、病院を出て行きながら、女の子の方が「捨てちゃった方が早いんじゃないの」と言ったのがハッキリと聞こえた。

幾ら子供でも酷い。心臓がドキドキした。



奥さん先生に話を聞くと、犬の飼い主さんで病院に来ている家族らしい。経済力も無い家ではないと言うが、それでもお金を出して預ける事はしたくないらしいのだ。

中学生だと思った娘は、驚いた事にその男性の奥さんだった。てっきり男性の娘だと思ったのだけれど、成人だったのだ。そして夫婦で来ていたという事か。



どちらかの母親と同居していて、その母親が全ての主導権を握っているという事らしい。

どう見ても勤め人には見えない長髪のいい加減な服装の男と、今日のような肌寒い日に肩を丸出しにした派手な服装の女の夫婦。

きっとこの辺りの農家の息子か娘で、土地が売れて金がある家か、親がマンションでも経営していて働く必要の無い若夫婦なのだろう。そういう家族がこの辺りには一杯いて、何件かのご相談はいつもそういう相手だった。

金はあっても心が貧しい。犬は飼っていても野良猫なんかどうでも良い・・・いや、それどころか目の敵にして目の前から消えてなくなりさえすれば良いと平気で言う、年配の金持ちのお百姓さん。



奥さん先生は沈鬱な表情をしていた。

狂犬病ワクチンと野良猫の避妊のトップシーズンで物凄く忙しいこの時期に、先生は一体どれだけこういう目に遭っているのだろう。

敢えて本人に考えさせて努力させようと選択肢を示して厳しく対処しているのに、脇から余計な事は言えないと思った。



間もなく呼ばれて診察室でペロと1日ぶりの再会をした。





そして夕方、病院経由で電話があった。

先程の男性が「保健所に連れて行くしかないので・・・」というお定まりの脅迫と共に、無闇な殺生はしたくないので引き取って欲しいと言うのだ。

え?この私に?



今はどうしているのかと訊くと、どこかの病院で預って貰っていると言う。しかし自分が預けた訳ではないので、どういう条件で何をして貰っているのかもさっぱり解らないと言うのだ。

ふん、知ってるよ、一家の経済を握っているお母さんにパシリに使われているだけのダメ男なんだろう?と言ってやりたいが勿論言わない。



出来るだけ冷静に、具体的に何をして欲しいのか質問すると、兎に角引き取って欲しいの一点張りで、ミルク代や入院費などのお金を負担してまで生かすつもりはないと言う。

次第に受話器を持つ手が震えてきた。



仕事の電話が入る予定だったので、電話を切って一旦保留になっている。

心臓の動悸が治まらない。こうちゃんは怒っている。勿論私も怒りで手足が震える。「はらわたが煮えくりかえる」というのはこういう事だ。

後は病院とも相談して、私は自分のとるべき道を決めるしかない。




私はきっと試されているのだろう。

神様は、私にまだ余裕があるとお思いなのだろうか。



私達の年齢・体調・時間・経済力・・・全て考えると、これ以上増やす事も無理なら、一時預りだって自殺行為だ。今だって合計3時間も寝ていないのに。

持病は活動期で「静養と栄養」と言われ、神経痛はどんどん広がるばかり。



でも精神はまだ健全だと思いたい。

少なくとも、ずるくて恥知らずの金持ちのバカとは少しだけ違う。その事を自覚させてくれる為の試練なんですよね、神様?






夜はまだまだこれから・・・猫たちのご飯と投薬だけは終えたものの、モアやマーゴ、シャインやトムのケアも掃除も洗濯もこれから・・・ペロも数日は油断禁物だし、私達の晩ご飯もちゃんとしなくちゃ。

兎に角、続きはまた明日以降・・・引っ張ってスミマセン。
ペロ

さあさ、舐め舐め

Apr. 28, 2009
ペロ
ペロ

ぺろぺろ

Apr. 28, 2009
ペロ
ペロ

んあ〜

Apr. 28, 2009
ペロ
ペロ

せっせ、せっせ

Apr. 28, 2009
ペロ
ペロ

うまうま〜
(嘘だよ)

Apr. 28, 2009
ペロ

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