ペロ
すっかり絶好調
Apr. 29, 2009
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2009年4月29日 水曜日
穏やかに晴れた祝日の朝。いきなり扁桃腺が腫れた朝。
そして様々な想いが溢れた朝。生きているって素晴らしい。
先ずは順を追って、整理してみよう。
電話を切ってから、こうちゃんと随分話し合った。
私の3年越しの体調の悪さ、こうちゃんの過労状態、闘病中の猫たちの事やこれから保護が必要になるであろうエサやりしている野良猫たちの事・・・
そして人に迷惑を掛ける事すら自覚しないまま、野良猫の赤ちゃんをまるで邪魔なゴミを捨てるような感覚で平然としている人間への怒り・・・
「今度ばかりは、俺も賛成は出来ない」こうちゃんは苦渋の表情で言った。「俺たちが死ぬよ」
「解ってる」「私だって怒りで頭がおかしくなりそうだよ」「でも見過ごせない」
「俺だって見捨てるのは苦しい」「でも、これ以上受け入れたら、うちの子たちを見殺しにする事になるよ」
時間を掛けて話し合いを続けた。こんなに苦しい気分の話し合いは初めてだった。
こうちゃんは、何よりも私の身体が心配なのだ。
病気が悪化したら5年は生きられないと脅されて始まった私の闘病だが、日和見のまま15年が過ぎた。
合併症の方が色々と先行してしまっているので、確かにこうちゃんには心配を掛け通しだ。
だからこそ、こうちゃんは最大限、全ての事に率先して協力してくれているし、私の負担を減らす為には何でもしてくれている。
ここまで出来る男を、私は他に知らない(知らないだけで存在しているのだろうけれど)。
だから今回は、絶対に賛成出来ないとこうちゃんは言った。怖い顔をして頭を抱えていた。私も説得する為の言葉が続かなかった。
でも、最後にはこうちゃんも私の提示した妥協案を受け入れてくれた。
即ち、授乳が必要な1ヵ月半から2ヶ月だけ私が授乳する事にして、自力でフードを食べられる状態になったら病院で入院させて貰いながら里親募集をする。
加えて、どんなに情が移っても絶対にうちの子にはしない・・・と約束をした。
そう言っても、その1ヵ月半がもはや命取りになると心配している。紫外線の強い今の季節、持病が活動期に入るのだ。
実際、身体が言う事を聞かないで、思う事の半分くらいしか出来ない。
思う事が欲張り過ぎているせいもあるのだろうが、15年前の私はもっともっと動けた。老化のせいばかりにするのは、幾らなんでも早過ぎる。
結局、反対するのも賛成するのも、私の為なのだ。こうちゃん、ゴメン。今回も折れてくれて・・・
こうちゃんは、「だからと言って俺には関係ない、何も手伝わないなんて事は言わない」と言ってくれる。
迷惑ばかり掛けて申し訳ないと思う。そして誰よりも感謝しているし、やっぱり尊重され愛されていると実感するのはこういう時だ。
昨夜のうちにマツモト先生は、図々しい卑怯者の保護主(実際には「保護」なんかじゃなくて、「遺棄」の為の「移動」でしかないのだが)が再び持ち込んだ仔猫たちを預って下さっていた。
診療時間の終わり頃に、大型キャリーに毛布と湯たんぽを仕込んで病院に向かった。
まだ身体が震えている。でもこれはもう怒りではなくて、来たるべき仔猫たちへの想い、そして新たな展開への武者震いのようなものだと思う。
哺乳瓶もミルクもいざという時の為に常備していたのだが、如何せん何年も経過してしまっているので、新しく買い換えた方が良い。
多分、病院で哺乳瓶もミルクも分けて戴けるだろう。
8時を過ぎてもまだ患畜がたくさんいて、暫く待った。もっと早く来いよ、犬のワクチンの飼い主〜。
そしてようやく仔猫たちを見て、先生と話が出来た。
別の病院に預けられていたそうだが、一体何をして貰えたのか?
お金を払う気持ちの無い預け主ゆえに、ただ放置されていたとしか思えない。それ位、衰弱していた。
哺乳瓶からは飲めず、小さな鼻からカテーテルを入れて直接胃にミルクを入れるしかないという事だった。
しかし身体も温められて、昼間見たときとは違い、うやうやと動きながら大きな声でピーピー鳴いていた。
茶トラと三毛の2匹は身体も小さく、弱っている。白黒水玉模様の2匹は、少しだけ大きくてしっかりした鳴き方をしていた。
とても可愛い。そして余りにも小さい。
そしてまさに今、少しずつ目が開き始めている。だけどその青く霞んだ瞳には、まだ何も映っていないのだ。
1〜2日はこのまま様子を看る必要があるという事で、キャリーは空のまま帰宅した。
湯たんぽだけ取り出し、キャリーは暗黙の了解のうち、車に積んだままにした。また明日、いや明後日?お迎えに行くのだから・・・という気持ちの証しとして。
日記と掲示板でこの件を怒りながらご報告したところ、その日のうちに有り難いお申し出や呼びかけのご協力を戴いた。
みんな私の負担を減らそうと思って下さるが故で、何と申し上げて良いか解らない位に嬉しい。
でも今回は頑張ろうと思う。この怒りと自分の決意を忘れない為にも。
どうしても、どうしても、どうしてもダメになった時には、改めてご相談させて下さい。
そして更に嬉しいお申し出も戴いたのだがそれはまた改めてきちんとご報告させて戴ける機会を持ちます。
さて一夜明けて、ハラハラドキドキしながら仔猫たちに面会に行った。
もし死んでしまっていたらどうしよう・・・正直言うとちょっと不安だった。放置していた時間が長いと、折角先生達が努力して下さっても助からない場合もあるから。
でも待合室にまで響き渡る大きな「ピーピー」を聞いて、ちょっぴり安心した。4匹とも元気に鳴いて、うごめいていた。
目が開きかけている子、すっかり開いた子・・・三毛の子がしたウンチを全員が踏んでしまったとかで、急いで拭いて貰っていたが、白黒の子はウンチが付いて三毛になってしまっていた。
まだブタの子のようで可笑しい。ゴマの子たちもそうだったっけね。これから可愛く変身するのだ。
素早く全員の撮影を済ませ、このまま連れ帰れるかお聞きしてみる。
まだ鼻からカテーテル状態でないとミルクが飲めない子が2匹いるらしく、このチビにカテーテルを入れるのは大変に難しいから・・という事で、全員揃って哺乳瓶が使えるようになってから退院させて戴く事になった。
生命力と運の強さを信じているよ。頑張ろうね、チビちゃんたち。
とりあえずの仮名を「ウノ・ドス・トレス&クアトロ」とした。
日本語では「1・2・3&4」です。安直で、えらいスンマヘン。
先の見えない老猫の介護をする苦しさに比べたら、赤ちゃん猫の授乳は成長の楽しみもあれば、期間限定の苦労だ。今の私でもきっと出来る。
命を育む事の楽しさと喜びの方が、寝られない苦労よりもきっとずっと大きい。
だけど既に眠いワタクシ。
今日は気が抜けたせいだろうか。少し昼寝させてね、みんな。
おまけのようでナンだけど、ペロは既に絶好調だ。
昨日は瞬幕がちょっぴり覗いていたし、目も怪しげに半開きだったけれど、今日はもうパッチリおめめで可愛いペロに戻った。
そしてイタズラとしつこさも戻った。
束の間の静けさだったね。 |
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