猫雑記20090607

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

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モア

アタシ危機一髪

Jun. 7, 2009

2009年6月7日　日曜日

食事は勿論、自分専用の場所でしかトイレをしない子がいる。ナムもトムも、そしてモアもそうだ。

きっと食べる時や排泄の時は隙が出来るから、野良生活で酷い目に遭った経験がある子ほど警戒心が本能的に出てしまうのかも知れない。

１匹で飼ってやれればこんな事はなかったのだろうが、いずれも一番広くて一番頭数の多い部屋に居るだけに、そういう傾向になってしまったのだろう。

大人猫になってから保護し、今でも半家庭内野良であるシャインやジニー、タム、カイルですら、みんな仲良く並んでご飯も食べれば、トイレも出来るというのに。

だからウンチ・オシッコをした事を確認してから、専用のケージから開放する。そうしないと、つまでも我慢していて可哀相だし、そもそも身体に毒だろう。

しかしナムとトム、モアには共通点がある事に気付いた。いずれも人に対しては、誰と比べても積極的に甘えるし、抱く事も出来る。

だけどその性格はちょっと協調性が無くて「唯我独尊」、動きが矢鱈とドカドカと雑で大袈裟、性格はかなり自分本位・・・勿論誰だって自分本位なのだけれど、その度合いが甚だしいから他のおとなしい猫たちの中に居ると浮いてしまう。

全く悪気が無くて、意地悪でもない。むしろ無邪気で明るくて、あまり複雑な感受性は見せない、扱い易い子たちでもある。

だけど乱暴に突発的な動きをするものだから、繊細な子たちからは怖がられたり、疎ましく感じて避けられてしまっているように見える。

それはどちら側にとっても不幸な行き違いで、それでも最初は時間が解決してくれるだろうと期待していた。

でも、あながちそうとばかりは言えない事も、ここまで大勢を飼育してみると解ってきた。

レンとぶーちゃん、レンとジニー、そしてカイルやシャインと他の猫たちとのように、大人猫になってから一緒にしたのに、時間を掛ければ諍いも無く仲良くなれるケースばかりではないという事が解ってきたのだ。

ガラはナムもモアも苦手なのだが、そもそもは自分が普通に接していたのにいきなり威嚇されてから、嫌いになったという感じで、その関係が修復出来ないままだ。

トムは自分の巨体を自覚しておらず、仔猫顔負けの無邪気さで挑みかかって行くので、みんな一様にひいてしまう。

今ではガラは一人部屋で寛ぎ、フレアも一人部屋・・・どちらも人には甘えるけれど、イマイチ大勢の猫が居る部屋では落ち着かない。

ジャムだって、大した小競り合いは無いものの、屈折した複雑な想いがある子なので、本当は１匹だけで飼われたい猫だと感じる。

モアもきっと、ガラやフレアのように１匹で飼われる事が相応しいタイプの猫だったのだろう。里親募集したのにね・・・ごめんね、それを直ぐに取り下げてうちの子にしてしまって。

でもね、これが運命、これが自然な成り行きだったのだと思うし、アンタが口内炎発症してからの莫大な経費を考えると、とても人様にはお任せ出来なかったよ。

うちの子として、可能な限り気儘に生きて頂戴ね。

そんなモアが、自発的にまた食べ始めている。

痛みが出始めてから、こんな風に食べる事は今までにはなかった事だ。

まだ風邪が抜けずに寝ていても咳ばかりしているこうちゃんのお勤めも、不思議とお勤めのさなかだけは一度も咳き込まずに出来ている。

その調子で頑張ってくれたまえ、こうちゃんもモアも。

君たちの健康が、何より私の幸せなんだから。

モア

牙出てるし～

Jun. 7, 2009