《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ペロ

陽が差すと・・・

Jul. 22, 2009
ペロ
2009年7月22日 水曜日

日本で観る事が出来る46年ぶりの皆既日食。

沖縄や奄美大島、トカラ列島の島々へ出掛けてこの天体ショウを観ようとしていた人々の何と多い事よ。なのに生憎のお天気の島もあり、お気の毒としか言い様が無い。



硫黄島では、素晴らしい暗闇とダイヤモンドリングが観られたようだ。それにしても、硫黄島って日本の領土だったのね。モノを知らなくて恥ずかしい。



私達は「横浜でも少しは暗くなるのかなあ・・・」等と言いつつ、お天気もはっきりしないものだから、窓越しに「今日はずっと薄暗いねえ」と言っているうちに終わってしまった。

次に日本で見られるのは26年後だと言う。残念ながら、私達夫婦はもう生きていないかも知れない。







皆既日食も凄い自然現象だけど、自然はつくづく怖いと思う。

山口県で集中豪雨により起きた土石流災害・・・ここだけではなく、全国各地に危険な地域があると言うが、日本の地形や雨の多さを考えればそれも納得出来る。



地震も津波も台風も、私は水が怖い。

別に溺れた体験もないのに、子供の頃から水が怖い。洗濯や水撒き、清流や滝の映像を見るのは大好きなのに、足の付かない深さの沼や湖、海、水量の多い川などは全て怖ろしい。

だから日記にも今まで時々書いて来たように、怖い夢は水絡みである事が多い。






一昨日、ちょうど神経痛が痛む丑三つ時に偶然観てしまった映画【オープン・ウォーター】。とても恐ろしい映画だった。

「オープン・ウォーター」とは、「開放水域」という意味である。


仕事中毒の都会人、スーザンとダニエルの夫婦は、ようやく得たバカンスでカリブの島に来た。バカンスに出かけても仕事の事が頭から離れず、夫婦は何かとギクシャクした様子だ。

この辺りで、夫婦のバックグラウンドや性格が布石となる。



翌朝、二人は他の観光客ダイバーたちと共にツアー・ボートに乗り込み、今回のバカンスの一番の目的でもあるスキューバ・ダイビングに出掛ける。

しかし夫婦がダイビングを楽しんで海上に浮かんでみると、二人を乗せて来たツアー・ボートがいなくなっていた。

ボートのクルーの不注意なカウント・ミスのお陰で、二人はサメの出没する海の真っ只中に取り残されてしまったのだ。

そこから始まる恐怖と絶望の時間が、この映画のメインだ。


助けは来ない、陸までは遠い、空腹と脱水、クラゲに刺され魚に噛まれ、そしてサメに襲われる恐怖の中、夜が来て、また朝になる。

【ジョーズ】のように、大きなサメに襲われる派手なシーンは無い(実際、襲われはするのだが、もっとリアルで怖い)のだが、ジワジワと迫るサメの存在は実に怖い。

ただひたすら海面に浮かびながら二人の心理がどう変化して行くか、会話と地味な場面で見せ続ける。



最初は夫が懸命に妻を励まし、波に酔い脱水を起こして具合が悪くなっていた妻を労わり続けていたのだが、やがて夫がサメに足を噛まれ周囲の海水が赤く染まる。



痛みと出血、再度サメに襲われる恐怖から、次第に夫の精神状態は追い詰められていく。

「高い金を払ってサメのエサになりに来たのか、それも生きたままで!」と叫ぶ夫。

いつの間にか、妻の方が夫を励まし慰める立場に入れ替わっている。



ご都合主義のハッピーエンドではないので何とも後味が悪い作品ではあるし、改めて「足の付かない海になんか絶対に入らないぞ・・・それに海はしょっぱいし・・・」と思ったのは当然の事なのだが、後からじんわり別の感慨が湧いて来た。



私達夫婦はわざわざ「オープン・ウォーター」まで出掛けて行って死の危険になんか晒されなくても、もうとっくから二人きりで足の付かない、サメやクラゲのウヨウヨしている、簡単に助け船なんかやって来ない大海原に必死の立ち泳ぎをしながら浮かんで、様々な危険や不安に晒されているじゃないか・・・と。



それは何も私達夫婦だけに言える事じゃない。誰だってそうなのだ。

助けが来ると期待していたら、それは甘い。

尼崎から車を飛ばして頼もしい友人夫婦がスーパーマンのように駆けつけてくれるなんて事は、普通だったら有り得ない事なのだ。



だけど私には幸運が続いた。これまでにも、猫の事ではたくさんの人たちに手を差し伸べて戴き、随分と助けられて来た。

サメには何箇所も噛まれ、クラゲに刺され、すっかり脱水状態ではあるものの、私達は岸まで漂うようにもがきながらも泳ぎ切れると信じている。

その岸とはきっと「彼岸」の岸なんだろうけど、その「とき」を迎えるまでは満身創痍でもヨボヨボになっても生きて行くのだ。



だから、わざわざ金を払って魚たちの領域である海になんか行かない。そのままでは人間には呼吸の出来ない海中にわざわざ潜ったりなんかしない。

そんな事をしなくても世界は充分にスリルも不安も危険も一杯で、しかも美しい。
ペロ

眩しいのに・・・

Jul. 22, 2009
ペロ
ペロ

いきなり曇るよ

Jul. 22, 2009
ペロ

頂き物の「つわ蕗」をお揚げと一緒に薄味で煮る。

柔らかくて、蕗の香りが美味しい。伽羅蕗にする「野蕗」とは、また別の蕗なんだろうな?
つわ蕗とお揚げ

Jul. 22, 2009
蕗とお揚げ

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