猫雑記20090917

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

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ぶーちゃん

落ち込んだ時は・・・

Sep. 17, 2009

2009年9月17日　木曜日

今朝も爽やか。

乾燥しているので、朝晩２度の水遣りを欠かせない。

昨日はつい忙しさに紛れて、夕方の水遣りを忘れてしまったら、今朝見ると、トネリコの若い葉がクニッャとしてしまっていた。

ゴメンゴメン、今たっぷりやるからね・・・と話しかける。

朝っぱらから既に「ミ～ンミンミンミ～」と蝉の声もうるさい。

いや、うるさいなんて言っては可哀相かな。地上に出て羽化してから僅か１週間ほどで死んでしまうという蝉は、その短い間に鳴いて鳴いて交尾して次の世代を残すという「晴れ」の舞台に立っているのだから。

地上に出るまでには、７年とか８年とかの年月を土中で過ごすと言われている。種類によっても違うのだろうが、羽化してからは１週間かそこらで死んでしまう蝉にとっては、気の遠くなるような長い時間だろうと思う。

土中で過ごす年月だって、蝉の大事な一生の大部分だ。

羽化して派手に鳴いて交尾する成虫が必死になってその一生を華々しく終わらせようとしているとしたら、幼虫だって来るべき短い「花道」の為に、樹の根から栄養を摂って必死に生きているのだ。

一生の最期が一番華やかだなんて、人間の一生とはかなり違う。

そりゃぁ、最後の最後は弱ってきて、庭にゴロンと落ちていたり、ベランダに入り込んで断末魔の声を途切れ途切れに聞かせたりして哀れだが、それも全力疾走した後の「クールダウン」のようなものだと考えれば、お疲れ様・・・と言ってやりたい。

私達の人生にも短い真夏の季節もあって、過ぎてから「あの頃がそうだったのだろう」と解る。

もはや晩秋の私の一生。

子孫を残す努力もせず（「少子化」の責任の何千万分の一位は私にもある）、偉業を成し遂げる事なんか勿論出来ず、これといった晴れのステージなんか無かったような気もするけれど・・・

だけど今、夫婦で心をひとつにして大切なものの為に１０年一日の如く同じ生活を多少の努力を伴って繰り返していられるのは、悪い人生じゃないような気がする。

それに、３度目にしてこうちゃんという無双の伴侶を得られたのは、充分に「晴れ舞台」だったと思わなくちゃ罰が当たるね。

猫たちを全て見送って責任を果たしたら、うんと身軽になって最期のステージを迎えたい。

膨大に持ってしまった物を全て処分して、家を処分して、理想としては段ボール箱１個くらいの荷物だけ残して死にたい。

その前に、今年も不義理をしてしまった人たちに、お礼状兼詫び状を書かなくちゃ今年が終われない。

手書きでお手紙を・・・と思っていたら、どんどん月日が経ってしまった。

以前は筆まめだったのに、こんな体たらくでは情けない。

ちょっと落ち込む日々。でも今年中には必ず・・・

ぶーちゃん

僕がいるじゃん

Sep. 17, 2009