《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ルス

アタシもグラマーよ

Oct. 2, 2009
ルス
2009年10月2日 金曜日

今日も洗濯を繰り返しながら、偶然つけていたTVで古い映画を観る。

イヴ・モンタンとマリリン・モンロー主演の他愛も無いラヴ・コメディなのだが、これがとても面白かった。邦題は【恋をしましょう】という。

原題:Let's Make Love

邦題:恋をしましょう

製作:ジェリー・ウォルド

監督:ジョージ・キューカー

脚本:ノーマン・クラスナー
    ハル・カンター
    アーサー・ミラー

アメリカ映画

1960年製作

1960年作品だから、モンロー晩年の作品(その死が1962年)となるものの、愛らしい美貌は充分に健在。

いや、むしろ円熟期・絶頂期と言っても良いかも知れない。

だってモンローは享年からして36歳・・・この作品では34歳である。

充分に若い。



そしていまどきの骨と皮みたいな女優と比べると、かなりふくよかに見える。

しかしその豊かさや柔らかさこそが、女性の魅力だろう。

小柄で、グラマラスと言うより、もっと日本人に近い親しみがある美しさだ。




そしてモンローがこの作品中で演じる場末の舞台女優アマンダは、心優しく慎ましく本当に可愛い女で、この役をマリリン・モンロー以外が演じて成功するとは想像し難い。

このアマンダに一目惚れしてしまう大実業家の億万長者役の甘くて渋い伊達男イヴ・モンタンが、実生活でもモンローに夢中になったというのも頷けるようなチャーミングさに溢れるモンローがたっぷり観られる作品として、イチオシ作品かも知れない。

他のどのラヴ・コメディよりも・・・残念ながら、私の贔屓ビリー・ワイルダー作品に於けるモンローよりも、もっと女性を精神的に深く敬って描いているように感じた。

つまりお色気や男にとって煩わしくないような軽薄さ・・・もっとハッキリ言えばモンローに付きまといがちな「オツムの弱いセックスシンボル的美人」というだけでないモンローが、それでいてステージでは色気も軽妙さも見せつつ、深く相手を思いやる母性にも似た「友愛」と向上心、お堅い慎ましさも兼ね備えた誠に思慮深い「人間」として描かれているのだ。




滑稽なのがイヴ・モンタン。
一流の歌手としても名を成しているモンタンが、歌も踊りも演技も才能無い不器用な芸人役を演ずるおかしみ。

本物がそっくりさんに成りすましているので本名は名乗れず、その偽名を咄嗟に「アレックス・デュマ」と名乗る。

勿論、アレクサンドル・デュマのもじりだ。



この「デュマ」が【モンテ・クリスト伯】や【三銃士】の大(父)デュマの事なのか、はたまた【椿姫】の小(息子)デュマの事なのかが解らない。

途中、クレマンの妄想の中で、アマンダとのラブ・シーンを演じながらデュマの立派な装丁の本をめくるシーンが出て来るのだが、そのタイトルまでは読めなかった。

こういうディーテイルまでを楽しんでこそ楽しい作品なので、惜しい事をした。いつかDVDでちゃんと確認し直したい。




物語の始まりは、自分を風刺した芝居が興行される事を知ったイヴ・モンタン演ずる大富豪のジャン・マルク・クレマンが、そっくりさんに成りすましてその劇団に入り込むというものなのだが(それ自体そもそも荒唐無稽だが)、常にアマンダの相手役は若くてハンサムなトニーという歌手だ。

二人の熱烈なシーンを見て嫉妬を覚えるクレマン(劇場ではデュマだが)は、自分の芸もアマンダに認められ褒められたい。

そして舞台でもトニーにとって代わってアマンダとラブラブな絡みを演じたくて、一流のエンターテイナーを金で雇い、ジョークや歌、踊りのレッスンをする事に・・・。

ジョークはミルトン・バール、歌はビング・クロスビー、踊りはジーン・ケリーからレッスンを受けるのだが、いずれも才能の無さばかり露呈させる。

それを当代一流のエンターテイナーであるイヴ・モンタンがぎこちなさそうに演じるところが可笑しい。

「ミスター・テレビジョン」と称されたアメリカの人気俳優ミルトン・バールや大物歌手にして俳優ビング・クロスビー達が本人役で出演しており、この一連のモンタンとの絡みがまた笑える部分となっている。



イヴ・モンタンとモンローの共演だけでも充分に豪華と言えるのに、ほんの一瞬のシーンにこうした豪華なキャスティングをしていて、往年の映画ファンには物凄く嬉しくて楽しめるだろう。



しかもバールがクレマンに伝授しようとするギャグが、なんともバカバカしくて良い。

これはとても文章では伝えられないので、実際に映画を観て戴きたいと思う。



イヴ・モンタンは渋くて甘くて、とてもこの時39歳とは思えない程に大人で円熟している。

その伊達男ぶりは、イタリア生まれでマルセイユ育ち、エディット・ピアフに見出されて愛人となるような芸能活動のスタートを切っただけの事はある。



しかし、見ようによってはちょっとキモチ悪い。

造作が大き過ぎるのかも知れない。

目も大きい、鼻もやけに高い、口も大きくと分厚い。あっさり目の顔が好みの私としては、イヴ・モンタンがどれだけ色男であろうと、迫られてもよろめかないだろう。

いや、イヴ・モンタンに迫られる心配をする必要なんか無いのだが・・・。



そんなモンタンを見ながら、二人で話す。

「イヴ・モンタン・・・誰かに似てるよね」

「うん、若い頃のハリソン・フォードにも似てる」

「チュートリアルの徳井もちょっと入ってるかな」

「ああ、そうだね」

「舘ひろしも入ってるよね」

「ああ、似てるね」



47歳で死んだエディット・ピアフや36歳で死んだマリリン・モンローよりはずっと長生きしたイヴ・モンタンも、とっくに死んでしまった。

享年70歳。



今日の映画とは関係ないが、クリント・イーストウッドは今年でもう79歳・・・どうかまだまだ元気に長生きして欲しいと心から思う。



そんな事よりも先ず私達が長生きして、猫たちにも長生きして貰って、この幸せが長く続く事を願っている。

命はいつかは終わる・・・解ってはいるけれど、その日が来る事を先延ばしにしたい「モラトリアム」なのだ。こればかりはせっかちに短気を起こせない。
フレア

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