《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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メラ

秋って嫌い

Oct. 11, 2009
メラ
2009年10月11日 日曜日

朝は生姜湯を飲んだ位肌寒かったけれど、昼に近づくにつれ久々にちょっと暑くなる。

昨日が肌寒過ぎたのだろう。これが平年並みなのだ。いつも体育の日の頃には、ちょっと動けば汗ばむくらいに暑かったと記憶しているから。








昨夜、相変わらずの丑三つ時の神経痛で眠れず、BSで映画を観ていた。



【ヴァージン・スーサイズ(The Virgin Suicides)】・・・1999年のアメリカ映画で、フランシス・フォード・コッポラの娘ソフィア・コッポラの初監督作品だ。



厳格な両親に育てられている美しく謎めいた5人姉妹と、その姉妹たちに関心を持ち少しでも接触をしたいと夢中になる少年達・・・。



やがて多感な少女達は、ある出来事を機に、自分達を過度に守ろうとする母親によって自由を奪われて家に閉じ込められる。

社会から隔絶されて姉妹だけで閉塞的な日々を送るうちに、少女達は生きる意義を見出せなくなり・・・



物語としてはあまり好きではないけれど、10代の少年・少女たちの心の機微や、むせかえるような思春期独特の匂いが、画面から伝わってくるようだった。



物語の設定が、あの70年代とは思えない程、姉妹たちの生活は古風に描かれている。

母親に捨てられてしまうロックのレコードが「キッス」や「エアロスミス」であったりして、それが唯一70年代のエッセンスが感じられる。

しかし、同じ頃を同年代の10代の少女として過ごした私には、とても70年代とは感じられない世界だった。



映像は女性監督らしく、とても美しい。

しかしその映像の美しさが、少女達を死へと向かわせる心理を美しいものに限定してしまいそうな危険は感じる。


親によって異常なまでに厳格に律せられ閉塞された家庭は、最小規模のカルト教団である。

その中で集団自殺が起きたとしても、それは少しも不思議ではない。


その後、大人になってもまだ姉妹たちの存在や死の謎に取り憑かれている、かつて少年だったある青年によってこの物語は回想されているのだが、その青年の心理も理解し難い。

少女達が選んだ道も、そして少女達を永遠に心の重要な部分に置き続ける青年も、所詮、逃避しているに過ぎないのだ。





自分がありのまま生きるには、現実の世界や大人の社会は余りにも心地悪く、しかも不寛容で綺麗事では済まない清濁合わせ持つ世界だ。

それはいつの時代のどこの国でも同じ事。



そのジレンマの中で、どう大人になるか、どう生き延びられるか・・・自我を持て余し、自分が何ものであるのかの答を欲し、自分の居場所や存在意義を求め始めた年頃の子供たちにとって、それは実に切実な問題であろう。

だけど、答に「死」を選ぶのは逃避でしかない。



純粋さを失って汚れてしまう事を由としているのではない。

子供の心にも他者をありのまま受け入れようとする意志的な「愛」が育たなければ、大人や社会を憎み拒絶するだけでは、自分が模索し求め続けている「幸せ」には辿り着けないのだという事を、私なら子供達にも伝えたい。

映画には、必ずしもその答が用意されている必要は無いのかも知れないが、安直に綺麗で簡単な解決を求める人間の、ひとつの範例になってしまったら残念だ。




等と偉そうに言う52歳の私にも、かつて多感で自分を持て余していた10代の時代があり、自分が本当に生き生きと鮮烈に生きられるのは、アチラの世界しか無いのでは?と真剣に考えた事があった。

アチラの世界とは、夢の中であり、或いは想像の世界だ。



まざまざと鮮烈な色の世界の夢を見た後、現実の世界になかなか馴染めず、どうしたらもう一度あの生き生きとしたアチラの世界に行けるのか、行ったままでいられるのか・・・と考えれば考える程、そこには「死」の匂いがした。

何か辛い苦しい事があって死にたいのではなく、生き生きと生きたいからこそアチラに行ってしまいたいという欲望が頭をもたげた。

でも、それは余りにも自分本位な欲望であるという事が理解できたから、あっちに行ってしまう事はしなかったのだと思う。

現実の世界からは逃げられないのだという強い自覚を、その時に明確に持った。そして今に至る。



ある事に関しては「至上主義」とも言える程に極端に純粋で危険過ぎた少女は、滅茶苦茶に生き続けて一杯泥を浴びたものの、結構楽しい人生の晩年を迎えられたと思う。

全てはミュウから始まった猫たちとの生活と、こうちゃんという伴侶のお陰だ。



だけど、それは単に「棚ボタ」で降り注いで来たものじゃない。そのプロセスにも、当然の事ながら葛藤も闘いも擦り合わせも努力もあったのだから。

ま、出会いこそが幸運だったのは事実だろう。

それでも、自ら動いて行かなければ、幸運とは出会えないのだ。幸せは歩いて来ない、だから歩いて行くんだね・・・と水前寺清子も歌っていたじゃないか。
メラ

だってまた太ったの

Oct. 11, 2009
メラ
チャイ

太ってもいいよ〜

Oct. 11, 2009
チャイ
メラ

だってこれよ〜

Oct. 11, 2009
メラ
チャイ

可愛いじゃんよ〜

Oct. 11, 2009
チャイ
メラ

そうかしら?

Oct. 11, 2009
メラ

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