猫雑記20100408

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

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ナム

あら、また３本足？

Apr. 8, 2010

2010年4月8日　木曜日

昨日の段階では野良に居た３本足の「みっくん」（>>こちら参照）・・・本日、無事に保護して貰う事が出来た。

病院の治療台にて

4月8日のみっくん

先ずはこれがスタート地点なのだ。

保護主さんには、「やる」か「やらない」かの違いだけで、やるなら悩んだり迷っている時間は無駄であるという旨を強く言わせて戴いた。

私が少しでもきつい事を言うと逆ギレして罵って去って行くだけのご相談者もたくさん居たけれど、今回のご相談者は違った。

素直に前向きに受け止め、行動に移してくれた。繰り返しやりとりした中で、弱い小さな命に対する想いは本物だと感じたので、応援する事にしたのだ。

「みっくん」の保護主は私の娘でもおかしくないような若い歳のお母さんで、まだ３歳の息子がいる。家には８匹の猫たち・・・いずれも保護猫で、排泄の介助が必要なハンディ猫もいる。

そして育児をしながら働いて、野良猫の避妊費用や病院代を捻出して来たのだ。

しかし今回のケースでは、立て続けに状態の悪い野良猫を保護した直後でもあり、経済的な事も保護場所にも限界があって「みっくん」保護の二の足を踏んでいたという訳だ。

でも、そんなものが全て用意されてからの保護では間に合わない。

一時預かりして戴ける方を募りながら、病院への支払いに関しては静岡で始めた例のＳＯＳの基金で支援をさせて戴く事にした。

先ずは保護・・・それ以外には考えられなかった。

だから保護して貰えた事は、兎に角、一番嬉しい出来事だった。

但し、傷の状態はあまり良くなくて、単に縫い合わせて済むものではないらしい。

かなり自分で傷を舐めていたようだから、口内細菌の感染も心配だ。

それがどんな結果になるのかを知っているだけに、むしろ足が１本無い事などよりも、今後身体の内部に感染して完全に治癒する事が極めて難しい状態になる事が怖い。

今は悲観的に為らず、良い結果を信じていよう。

その時その時で、最善を尽くすしかないのだから。

うちの可愛い３本足のナムだって、保護された時点ではトラバサミで後足と尻尾を切断された傷口が腐りかけていたという。

衰弱が激しくて直ぐには手術が出来なかったので、体力が回復してから２度も手術して現在の綺麗な状態にして貰ったのだ。

そして同じく３本足のマルコの場合は・・・いや、ちょっとマルコの事には触れたくないかな。

私はまだマルコの死とは、きちんと向き合えない。今は泣いていられないし、悲しみに浸りきったりさんざん泣けば吹っ切れるとも思えない。

カッコつけている訳ではないのだけれど、マルコを語るにはもう少し年月が必要だ。

でも、マルコは今もこうしてＰＣに向っている私の後のベッドで寝ているらしい。ジャムだけは、時々そんなマルコを感じているもの。

それにつけても、ナムの保護当時は、本当に酷い状態だったらしい。

ガリガリに痩せて体重は１キロしかなく、傷が酷い事は勿論、エイズキャリアでもあり、その後も回虫を大量に吐き続けたり、下血と共にお知りからも回虫が噴出す繰り返しだったと聞いている。

それが今ではポンポコリンに太って、目やにひとつ出さず、下痢もせず、とても元気だ。保護主さんがどれだけ手を掛けて、丁寧にケアと治療にあたってくれたか、ナムを見れば良く解る。

ナムは保護主さんの芸術作品だ。

そして無類の甘えん坊で、「い～よっ」「い～よっ」と鳴きながら私の足に頭突きして、いつまででもまとわりついて甘える。ゴロンと音を立てて横たわり、おなかを見せて甘えてくれる。

酷い目に遭ったにも拘らず、こんなにも人を信頼して好きになってくれて・・・

だから「みっくん」にも、ナムのような余生を送らせてやりたい。

人に甘え、愛されて、安心して楽しく暮らさせてやりたい。

どうか良いご縁が戴けます様に。

そして我が家のタム・・・今回は補液してもなかなか食べられるようにならない。

あれから頑張ってずっと食べてくれていたのに、体重は減っていた。現在2.8キロ。

当分、通院が続く。

狂犬病の予防接種のシーズンで、病院がメチャクチャ混んでいる。待ち時間がどうしても長くなるので、それだけが辛い。

でもタムはもっと辛いのだ。

頑張ろう。落ち込んだり泣いたりしている余裕は無いのだ。

ナム

トラバサミ
ですって？

Apr. 8, 2010