《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ジャム

えっ?ママって・・・

Nov. 20, 2010
ジャム
2010年11月20日 土曜日

晴れて暖かい。

昨日も穏やかで暖かかったけれど、今日は昼間は暖房が要らない位に暖かく感じた。



だけど具合の悪い猫たちも居るので、暖房は切れません。

私は暑ければタンクトップで過ごします。はい。





シロちゃんはシエスタの縁に顎を乗せたまま鳴き続けたり、香箱を組んだまま首を伸ばしてご飯を食べたりして、なかなかとぼけた無精者っぷりを見せてくれている。

だけど外に戻りたいんだろうね。

どうして閉じ込められているのか理解出来ないのだろうね。



野良には戻さないよ、絶対に。

こういう時にこそ使うんだ、「絶対」という言葉は。





今日のシロちゃんのウンコは、単2の乾電池ウンコが4個。

しかもシエスタではなくて、ちゃんとトイレで出来た。賢い、賢い。



まだまだ文句を言い続けているけれど、いつかは諦めるさ。

早く室内に開放してやりたいよ、シロちゃん。



今朝方見た夢に、いずみちゃんが出て来た。

どんな夢かは良く覚えていないのだけれど、どうやら夢の中で私はいずみちゃんと一緒に何かのサークルに参加していたようだ。



いずみちゃんというのは、高校1年生の時の同級生だ。

同じクラスだったのは、高校1年の時だけだったと記憶している。



いずみちゃんは色白で肌の綺麗な背の高い正統派美人で、【青い山脈】にでも出て来そうな健康的ではつらつとした明るい雰囲気があった。

英語の発音が図抜けて上手で、リーダーの教科書を読まされるとクラスのみんなは勿論、教師までが感心するする位、それはそれは見事な発音だった。

だからと言って、帰国子女だったとか特別に英会話のレッスンを受けていたという事ではなかった。きっと生まれつき語学のセンスがあるのだろう。



手芸なども得意だったので、私はいずみちゃんに教わってお弁当箱を入れる巾着袋を毛糸で編んだりした。

つまり、昼の弁当を一緒に食べる位に仲良くしていたという事だ。



いずみちゃんは天真爛漫と言うか天衣無縫なところもあり、年頃の女子高生の平均程度には男の子への興味もあったし、美人で目立つものだから当然モテた。



ある時、男子校の1クラスとの「合同ホームルーム」というくだらない交友会があった。

ホームルームとは名ばかりで、駄菓子とコーラを飲んで教室で1時間程度男女がダベッて共に過ごすというバカバカしいイベントだ。

その時の事は何一つ覚えていない位に、どうでも良いようなイベントだったと思う。



後で知った事なのだが、そこに参加した大多数の男の子たちの関心はいずみちゃんに集中していたらしく、クラスのひときわ元気な女子連中(その中にいずみちゃん程の美人はいなかった)の僻みや妬みのような感情がいずみちゃんへの反感となって噴出したらしい。

誰かのお目当ての男の子と仲良くなって、いずみちゃんが無邪気にはしゃいでいた様子なども、みんなの気に障ったのだろうが、何しろ天衣無縫な美人なのだから仕方ないよね。

しかしその後、露骨にいずみちゃんを除け者にしたり、もしかするとハッキリと嫌味を言ったりする事もあったようだ。

陰湿ないじめのような事は無かったと思う。

そういうレベルの生徒達ではなかったし、みんな比較的カラッとしていたのだ。ガラッパチとも言うかな?



だけどいずみちゃんはだんだん無邪気な明るさをなくしてしまったような気がする。

いつもコロコロと笑い声をあげていたのに、気が付くと無表情で言葉少なになっていた。



ある時、秋に日帰りのバス旅行があった際、バスの席順を決めるにあたって黒板に席次を書いていた。

仲良しグループはまとまって近くに座りたいものだから、喧々諤々の大騒ぎをして泣き出してしまう者までいるのを見て、どこのグループにも入っていないし、どこのグループへの出入り自由だった私としては、「アホくさ、残った席でいいや・・・」と、席決めには加わらず黙って終るのを待っていた。

そんな私に、あるクラスメイトがご親切にも「カズエさんも早くしないと、いずみちゃんと一緒の席になっちゃうよ」と言って来た。

あまつさえ「いずみちゃんと仲良くしていると、カズエさんまで仲間はずれにされちゃうよ」とまで言う。

誰が私にそれを言ったか、今でもちゃんと覚えているよ、Mちゃん。



ともあれ、私はその言葉にカチ〜ン!と来て、「私はいずみちゃんと隣同士の席が良いから・・・」と、さっさと黒板に書かれた空席部分に2人の名前を書いてしまった。





私がそういう言動をとっても露骨に除け者にされたりしなかった(と思う)のは、私がいずみちゃん程には美人ではなかったせいかも知れないし、私はそういう対象となり難い雰囲気の女の子だったのかも知れない。

或いは、私はそういう事(嫌われていても悪口を言われていても)に鈍いだけなのかも知れないけどね。





小学生の頃からずっと、私はグループで群れるのが好きではなかった。

その時々で気の向くままにどこかのグループに加わって楽しくお喋りする事もあれば、どこのグループからも声が掛からなくても平っちゃらだった。



私の傍には常に誰かしら接近して来ては都合の良い時だけ一緒に過ごし、やがて離れて行った。

都合の良い時だけ・・・と言うと誤解があるかも知れないが、お互いに都合の悪い時にまで無理して付き合うからおかしな事になるのだと私は思っている。



いつも一緒に行動しないと不安になったり、自分だけそこに居ないと陰口の対象になる事を、自分もそうしているからこそ知っている人たちというのがいる。

アホくさい。

本当に惹かれ合って付き合っている者同士ならば、或いは本当に縁のある者同士であれば、その人が自分とは違う誰かと仲良くしていようが、常に行動を共にしていなかろうが、あまり関係ない。

友人達との付き合いというのは、そういう繰り返しで構わないと思っていたし、今でもそう思っている。

来る者は拒まず、去る者は追わず・・・そうしていないと時間もエネルギーも無駄にする。



だからと言って、別段私は合理主義者なんかじゃない。

本当に大切で必要な事を遂行するには、時間にも体力にも限りがある以上、そうするしかないのだ。



さりとて出来るだけ他人の心を思いやろうとは心掛けるつもりだし、誤解が生じてしまったならばそれを解く為の努力や誠実さ・親切さも必要だと思う。

だけど、どうにもならない程の悪意や敵愾心に対しては無視して構わないだろう。

それが自然と身に付いた私の処世術であり、あまり努力せずとも出来る事のひとつだ。





いずみちゃんとは2年生からクラスが別になったり、その頃には最初の夫となる男の子と付き合い始めて何かと忙しくなったり、それぞれに卒業後の進路も違って来たりして、他の同級生との関わりと同様に自然と付き合いも無くなってしまった。



高校を卒業して35年も経つ今、どうしていずみちゃんが夢に出て来たんだろう?

いずみちゃんだって、53歳にもなる私に(いずみちゃんだって53歳だけど)今頃横浜で思い出されているなんて想像もしないだろう。

最近かぎ針編みなんかしたので、いずみちゃんとお揃いで編んだ弁当入れが意識下で甦ったのだろうか?



自覚のないまま、他ならぬ私こそがいずみちゃんを傷つけていた可能性が無いとは言えない。

その他大勢の言動なんかさしたる影響は無くて、仲良くしていた私が一番接する機会が多かったのだから。

私だけが正義の味方であったと言いたくて書いた訳ではないのだ。



もしそうだとしたら、ごめんね、いずみちゃん。







大学からは東京に出て来てそのまま居付いてしまった私のような「流れ者」にとっては、故郷も同窓生も遠い存在でしかなく、いつも時間に追われる連続のせいで身近に感じる機会も自ら捨てて来た。

何しろ実の父親の葬儀にすら出られなかったのだ。

いわんや友達をや・・・である。



それはそうなのだけど、いずみちゃんの事は好きだったんだろうな・・・と思う。

いずみちゃんも誰かと群れるような事はなかったように記憶している。

いずみちゃんはあの頃、何を想い、その後どんな人生を歩んだのだろう?





そうだ、先日こうちゃんの高校の同窓会があって、参加しなかったこうちゃんにハガキをくれた同級生がいて、その当時の思い出話を聞かされたりした経緯があったものだから、私の脳みその高校時代の頃の埋もれていた一塊までが活性化したのだろうか。

歳をとると、昔の事が矢鱈と思い出されるとは聞いていたが、本当なんだな・・・と思った。





妹は生まれて以来ずっと同じ町で暮らしている。

高校だろうが小学校だろうが同級生や同郷人がゾロゾロいる事だろう。

私が懐かしむ昔の町の光景が変わり行く様も知っているだろうし、変わらずにあるものも知っているだろう。

どんな気分ちなんだろう、そういうのって。





根無しのまま、仕事や家族も流動的に変わって来た。

子供も持たなかったので、地域との付き合いも殆ど無い。

最近、辛うじて動物病院を介して出逢った野良猫の関係の友人が増えて来た。



そろそろここで暮らして20年近くなる。

やっと定住出来たのかも知れない。

私の根っこは、多分ここにおろして行くのだろう。

どこへ行こうと私の太い根であり日除けともなってくれるこうちゃんと一緒に生きる時間が、この先も少しでも長くありますように。
ジャム

流れ者だったの?

Nov. 20, 2010
ジャム
ジャム

お尋ね者かしら?

Nov. 20, 2010
ジャム

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