2011年 《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》 猫雑記
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ゴマ

舐めてても良いのよ
ママ

Feb. 10, 2011
ゴマ
2011年2月10日 木曜日

今夜半あたりから、遂に恐れていた雪が降るらしい。

しかも明日は一日中、そして明後日も、更には14日にも雪の予報だ。



仕方ない、とりあえず出来るだけの準備をしておこう。

勿論、庭の鉢植えが雪でやられない為の準備の事だ。



前回は嬉しい事に無駄に終った雪対策を、今回も念入りにしておく。

葡萄棚の上には6尺の葦簾を広げておき、その下に移動させられるだけの鉢を置いたら葡萄棚の横梁に9尺の葦簾を立て掛けて、雪が入らない空間を作ってやる。

大きくて重たい樹木の鉢は動かせないので、鉢の中のグランドカバーの草花共々、来るべき雪に耐えて貰うしかない。

但し、時々様子を見ながら雪払いはしてやりたいと思う。





大切にしているものが増えると、心配事も増えるという事なんだな。

まあいいさ、これも楽しみのうちだ。





余談だが、鉢植えを軒下に移動させていた時、木製の踏み台を退かそうとしたこうちゃんが手を滑らせて、その踏み台を鉢植えの上に落とした。

綺麗に咲いていた草花がボッキリと折れた。

その花は水切りして花瓶に活けてやった。

こうちゃんが私に叱られた事は内緒だ。



こうちゃんは昨日の昼ご飯の時には、豚の角煮に大根と茹で卵を加えた煮物を電子レンジで温め直して取り出した際、手を滑らせて全て床にぶちまけた。

その時は私は叱らなかったし、拾い集めて二人で全て食べた。

勿体無いじゃん。



こうちゃんも歳のせいか、手を滑らせる事が多くなったような気がする。

しかし今日は雪囲いをするのに葡萄棚の上の葡萄の枝を切り落としたり、いざ葦簾を張るにあたっては、脚立の最上段まで上って、ましらの如く大活躍してくれた。

「おサルのこうちゃん」の面目躍如である。



膝も股関節も腰も足首も痛くてヨタヨタしている私では、とても出来ない作業だ。

男手があるって助かるね。



しかも私は指が強張ってしっかりモノが掴めず、しょっちゅう鍵束を落としてはこうちゃんに拾って貰う。

腰が痛くてしゃがめないからだ。

優しい男が伴侶でよかった。



但し、私もこうちゃんに対しては優しいのだ。

自然と優しい気持ちになれる。

そこんところを誰も理解しようとしないようだけど、私だって何も悪魔じゃないんだぞ。

ふんっ。




夜、モア通院。

腐った組織を掻爬し、細胞の修復を促してくれるという薬剤を注入、傷の消毒をして貰う。



破裂した傷の経過は悪くないと言われるが、その傷の部分以外にも皮膚が薄くなってしまって出血している部位があり。

そこには持参したハイポの原液をスプレーして貰う。



ハイポに理解のある先生で良かった。

こちらの病院では、一部、治療にも取り入れてくれているのだ。




モアを連れ帰ってから、急いで私のぎっくり腰治療へ向う。

既に8時20分・・・治療は8時半までなのに、太郎ちゃん・・・もとい、先生は今夜も気持ち良く受け入れてくれた。



でも、雪が積もったら先生は帰れなくなり、明日も来られなくなってしまうだろう。

先生の車は、スタッドレスを履いていないらしいのだ。

それで先生は今夜は9時半に一度東戸塚のご自宅まで帰り、色々と支度してまた夜中に病院に戻る予定らしいのだ。



なのに私の治療は10時過ぎまでしてくれた。

尤も私の前にどこぞのオジサンの治療が長引いていて、ホットパックをあてながら待っていた時間も長いのだけれど、それ以上にたっぷりと丁寧に治療してくれた。



このオジサンというのが、カーテンで遮られていて姿こそ見えなかったものの、しょっぱい声のいかにも「オヤジ」で、治療中にもオヤジ特有の声をあげる。

風呂に浸かった時に出す、あの声みたいな・・・。

うぶなネンネじゃないけれど、カーテン一枚隔てた至近距離で知らない男の呻き声を聞くのは正直言ってキモチワルイ。



しかもこのオッサンの喋り方を聞いていると、時代劇の「岡っ引き」、いやさ「下っ引き」のようなのだ。

「へえ、旦那、あっしが探って来やす」

「いい加減に吐いちめえな、オメーがやったって事はわかってるんでえ」

「何言ってやがんでえ」

そんな言葉がピッタリくる下世話な(失礼にも程があるが)声だった。



そういう声と比べると、先生やうちのこうちゃんの声は何とまあ上品な事よ。

きっと子供の頃には、オッサンもこうちゃんも先生もみんな可愛らしい声をしていたはずだ。どこでどう分かれ道があるのだろう?

食べ物や育てられ方が違うのか?

大人になる頃からの生き方が違うのか?



それはオンナにも言える事だ。

いかにもオバサンの声・喋り方というのがある。

年齢には関係なく、紛う事なきオバサンになっている声や喋り方を聞くと、幼女の頃には愛らしい声だったはずのオンナたちが一体どこでどう違ってくるのか不思議でならない。

これも生き方、自分をどう見せたいかのイマジネーションとシミュレーションの差なのだろうと思うしかない。





では、私はどうなんだ?

オバサンどころかオバアサンのような身体になってしまっているけれど、心は少女(図々しい)のままである。

では声は?話し方は?

怖くて訊けない。



でも、訊けばきっとこうちゃんは言うだろう。

「カズエちゃんはオバサンじゃないよ・・・アンチャンだよ」と。

因みにうちの愛らしい小悪魔猫の「アンちゃん」と、こうちゃんの言う「アンチャン」とは違うので、念の為。

へん、私だってね、出る所に出れば上品で慎ましい奥様のフリも出来るんだよ。

でもそれを一番知っていてくれるのも、またこうちゃんなのだけれど。







先生は昨日も一昨日も、多分、病院にお泊りだったのだと思う。

何十人もの患者を治療して夜中近くまで診療した後は、カルテを記入したりの事務仕事がたっぷりと残るからだろう。

まだ30歳の若さではあっても、心身ともにお疲れではないかと心配になってしまう。



しかし先生は私が想像する以上に、己の生き方の美学をしっかりと持った「大人」なのだという事も解って来た。

博学多識で斜に構えたところのない爽やかな話しぶり、育ちの良いお坊ちゃんのような可愛らしくて清潔感のある風貌。

そして誰に対しても手抜きせず丁寧に謙虚で優しい言葉を掛けてくれる気配りに満ちた先生なのだけど、なかなかその精神にはしっかりとした「芯」と良い意味での「こだわり」のあるオトコで、人に対する洞察力にも優れている。

優しくて忍耐強い、そして穏やかそうな旦那様に恵まれた「じゃじゃ馬」で過激なギャグを好む奥さんというだけじゃない、優しいカズエちゃんである事を、とうにお見通しなのだ。

へっへっへ・・・。





因みに先生の名前を私はまだ知らない。

こちらからは余り質問しないのが私達の流儀なのだ。



だから私は勝手に命名した。

「太郎ちゃん」という名前がピッタリだと思う。

今度、機会があったら先生にも教えてあげよう、「先生の名前は【太郎】ちゃんですよ」と。






太郎ちゃんは、今夜こそ無事に自宅に戻れただろうか?

そして今頃は、丑三つ時の診察室で寝袋と毛布に包まって寝ているだろか?

明日治療に行けたら、それだけでも質問してみたい。

少しは寝られましたか?と。





どうかいつまでも健康なまま、この仕事を続けて欲しい。

やっと出会えた、素晴らしい「手」であり「精神」の持ち主なのだと思うから。



獣医師と整骨医の違いこそあれ、まるでマツモト先生だ。

こういう名医と出会えた幸運・強運に感謝したい。

神様、有り難う。




帰宅すると、間もなく【ER】が始まる時間だった。

毎回、救命治療の様子は緊迫感があり、カメラワークも素晴らしくて面白いのだが、スタッフ同士のプライベートや恋愛沙汰が鬱陶しくて、一時は興味が半減していた。

だけど、最近は欠かさず観ている。



長年に亘って続いたシリーズだったこのドラマも、遂に最終シーズン。

あと6話で本当にラストとなるようだ。



同じく今放映中のシリーズで最終となる【アグリー・ベティ】とは、吹き替えの声優がダブっているのを発見して可笑しい。

あ、この看護士の声は「ヒルダ」だよね・・・とか、「ゲイツ」の声は編集長(ダニエル)じゃん・・・とか。



どちらのドラマも恋愛が絡むとバカバカしくて、どうしてどいつもこいつもそんなに節操がないんだ!と突っ込みたくなる登場人物とエピソードばかりなのだが、それでも【デスパレートなナントカ】だとか、これからまたしても始まるらしい【ビバリーヒルズなんたらかんたら】よりはずっと好きだった。

【ER】も【ベティ】も終ってしまったら、もう観るドラマがなくなってしまう。

困った。






【ER】の終った後は、チャンネルを変えて【ブレイブハート】の残りの部分を観るとは無しに観る。

何度観ても、ラストは辛くて観ていられない。

幾ら史実とは言え、そして「大逆罪」とされた人物であるとは言え、その処刑法は惨たらし過ぎる。

死なない程度に首を吊られ、手足が引き千切れる寸前ので引っ張られ、生きたまま切り裂かれて内臓を引きずり出され、なかなか死なせて貰えない処刑法。



どこの国にも今では考えられないような残酷刑がかつては存在し、大衆への見せしめとされた。

この映画では、そんな惨たらしい拷問を伴う処刑にされたにも拘らず、人間としての誇りや尊厳を保ちつつ愛する者と愛する祖国の為に堂々と苦しみに耐えて死んだ・・・という事を描いているのだろうが、観る者の身にもなって戴きたい。

血や内臓なんかひとつも画面には出さないけれど、私たちは知っている。処刑台の上で何が行われているのかを。

そして観終わっても当分は、この後味の悪さと恐怖を味わう事になるのだ。





どうもメル・ギブスン・主演監督の作品の多くが、残酷な事実を描き過ぎるような気がする。

人類の犯してきた罪や残酷な所業を知る事も大事なのだろうけれど、この歳になると、一度傷んだ感受性の傷痕がなかなか回復してくれないで、時々疼いて困るのだ。





しかし得るものもある。

ウィリアム・ウォレスが最期の時に味わった痛みを思えば、私の日々の痛みなど「屁」である。

今夜も「屁」のような痛みを友に、与えられている人生の残り時間を楽しもう。




そして明日の朝・・・積雪していない事を祈ろう。

雪なんか大っ嫌いだ。
ゴマ

アタシだって・・・

Feb. 10, 2011
ゴマ
ゴマ

舐めてるからね

Feb. 10, 2011
ゴマ

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