2011年 《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》 猫雑記
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ペロ

僕が犯人だって

May. 20, 2011
ペロ
2011年5月20日 金曜日

湿度は低いけれど、夏のような暑さだ。

風が気持ち良い。



そして鉢植えがカラカラに乾いてしまうので、しっかりと水をやる。

大きく育って欲しい。

これから来る梅雨の長雨にも、夏のギラギラした日差しにも負けず、共に秋を迎えようね。



植物だって猫たちだって、みんな同じ場所で生きる家族なんだ。

ミミズだってトカゲだって、ナメクジだってムカデだって・・・う〜ん、後半は勘弁して欲しいな。




まいったな。

何を見ても母を思う。



使おうと思う年季の入った道具が、みんな母が与えてくれたものばかりなのだ。

裁ちバサミも剪定バサミも母が買って持たせてくれたものだし、圧力鍋も本物のタッパーウエアもそうだ。

それらを使う度、その時の母は私よりずっと若かったにも拘らず、これから東京の大学に入る為に家を出るだけで嫁に行く訳でもない19の娘に、こんな高価な物を与えたんだなあ・・・と改めて感心する。



仮に、53歳にもなる今の私が、まだ学生の娘にこんな物を買い与えてやれるだろうか?

いや、自分たちは倹約しても猫たちには金を惜しまないのだから、きっと娘がいたら圧力鍋くらい買ってやれたよな。

ル・クルーゼだって買ってやっちゃう。

いや、ル・クルーゼは重たくて使わないから、お古を持たせれば良い。まだ4回くらいしか使っていないのだから、お古と言ったって充分新品に近いよ。



やっぱりケチなのかな、私は。






あの時、母はこれでもうこの娘は2度と親元には戻らない、これがこの娘を世の中に旅立たせる、親子の別れとも言える門出なのだと予感していたのかも知れない。

それで一生ものの道具類を揃えてくれたのだろう。



実際その通りになった。

父は「戻って来ればいいんだ」とこっそり母に言っていたらしい私の何度かのピンチの局面でも、私は石にしがみついてでも戻らなかった。

あの家や家族が嫌だからじゃなくて、もう巣立ちしてしまったからには親にすがる訳には行かないと固く心に決めていた。

自らの招いたピンチなのだから、何としてでも自力で切り抜けなければならなかった。



そしてその通り、自力で頑張って軌道を立て直したつもりだった。

すっかり自立していたつもりだったけれど、母を失ってみて、いまだどれ程に母に与えられ続けていたかを思い知る日々だ。

まいっちゃうよな。




19歳の私に一生ものの高価な道具類を持たせてくれた母は、53歳の私には雑巾を縫ってくれた。

もはや鍋釜や食器、道具の類で必要な、しかし持っていない物は無いと考えたのだろう。

19歳の時には自分で縫って持って行きなさいと言って、手拭いを半分に切って布巾を何枚も縫わせた母だったのだけれど、まだ針が持てない幼児に与えるかのように、母親が縫って与えてくれた。



あの10枚の雑巾は、母は何を思いながら縫ってくれたのだろう?

そればかり、ついつい考えてしまう。



それは私が今、雑巾を縫っているせいもある。

母の雑巾がどんどん使い古されていくのが辛くて、自分で縫ったものも使おうかと思って、2枚あった手拭いを雑巾に仕立てている。

目が悪くなったのと指が痛いせいでなかなかはかどらないのだけれど、母が縫ったのと同じ縫い方で一針ずつ丁寧に縫っていると、色んな事を考え、思い出す。

悔しかった事、恥ずかしかった事、昔の事を色々と思い出す。

そして当然、つい1か月前こうして雑巾を縫ってくれた母の事も考える。

母は何を思い、何を考えながら縫っていたんだろう。



楽しい内容のラジオ番組でも聞きながら縫っていたのだったら良いけれど、このダメな娘の事を思いながら縫っていたとしたら辛い。

勿論、それは有り難くて嬉しい事なのだけれど、母の愛情が込められていると却って辛くなる。母がそれ程に娘を愛してくれていて、それで娘にひとつも手を掛けさせずにあっけなく死んでしまった事が辛い。

変な理屈なのだが、母が私を思ってくれていた時間が長い程、切なくて辛い。



それは手拭いが一杯あったから、そして娘が手拭いの雑巾が好きだと言ったから行ったドライな「作業」であって欲しい。

だけど、娘への愛情を込めていない筈が無いだろう。

そう思うと、母の雑巾がすり減って行く事が切ない。



10枚のうち、まだ1枚しか使っていないのだけれど、毎日せっせと雑巾掛けしているうちに、随分と薄くなってしまったように感じる。

それで自分で縫った雑巾も使っているのだ。



残りの9枚は緑のサテンのリボンで束ねてしまった。

いずれそれだって使わなくては、折角の母の思いが無駄になる。

私の棺桶に入れて貰っても仕方ないような、そうして貰いたいような・・・母が「馬鹿ねえ」と笑っているような気がする。



私が自他共に認められる唯一の親孝行は、親よりも先に死ななかった事だけだ。

それは本当に大きな親孝行であったと思う。






父と母の血を受け継ぎ、父と母の生きざまを見て育った妹と共に、これから先を丁寧に生きたい。

本当にその欲が出て来た。

頑張って長生きしようね、妹よ。




ルスは順調。

しっかり食べて飲んでいる。オシッコは出ているが、ウンチはまだ。

そろそろ出ても良いのだけれど、焦らずとも「押し出しの1点」が出るだろう。



そして後は傷口がくっついてくれるのを待つだけだ。

時間の経過が一番の薬となるだろう。






でもルスの留守中に、少しだけ部屋の雰囲気やみんなのバランスが乱れたようだ。



ペリーがシロちゃんを恐れるようになってしまった。

我が家では滅多に聞かれる事の無い威嚇が聞こえたと思ったら、ペリーだった。



喧嘩にはならないけれど、それにシロちゃんはただウロウロしてふにゃふにゃ言っているだけなんだけど、身体の大きさでは負けていないペリーがシロちゃんを怖がっている。

今まで一緒に同じベッドで寝たり、お尻を嗅ぎ合ったりしていたのに、どうして突然そんな事になってしまうのか解らない。




それからペロがデンちゃんのケージに向かってマーキングをするようになったようだ。

ペロは一方的にデンちゃんを怖がっているのだけれど、デンちゃんの手加減の無い乱暴過ぎる遊び方に対しては、ペロには免疫が無さ過ぎたようだ。

マーキングしていたとしても、ペロを責める事は出来ない。



その対処は色々と考えながらしているのだけれど、デンちゃんを入れる部屋を考え直すしかないかも知れない。

シロちゃんですら、デンちゃんを持て余し始めているのだから。

もっと若い子たちの部屋にしてやる方が、デンちゃんの為にも良いのかも知れない。





良く考えて決めよう。

落ち着いて対処しよう。

ルスが無事にカラーが取れる状態まで回復し、ケージから解放してやれたら・・・またバランスは変わるのかも知れないのだから。



みんな基本的にはいい子ばかりなのだし、時間が解決してくれる事だつて多いのだ。

いちいちオタオタしていたら、多頭飼育なんか出来ない。






だけど汚れた部屋、臭い部屋は絶対に自分に許せない。

掃除と洗濯、除菌・消臭には最大限の努力をしなくちゃいけない。



お陰で毎日、下女のように這いつくばって働く。

でも、これでいいのだ。

これが幸せなのだから。
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