ナム
ネボスケだなんて
Jun. 8, 2011 |
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2011年6月8日 水曜日
昨夜からの雨が、朝のうちまで残る。
朝が暗いと猫たちが朝寝坊だ。
私達が階段を下りて行っても、いつもお出迎えしてくれるペリーとリマ、ペロ、ナムがソファでぐっすり眠り込んでいて、その代わり、驚いた事にマーゴが出迎えてくれた。
「にゃあ」と一声鳴いてじっと私の顔を凝視めると、後ろを振り返り振り返り、トットコトットコ逃げる。
捕まると強制給餌されるので厭なのだろうが、逃げているのか誘っているのか解らないような逃げ方だ。
私の手をすり抜け、逃げ回られても嬉しい。
マーゴがお出迎えだなんて。
そーかい、そーかい、パパとママの足音が解ったかい。
マーゴは早起きで偉いねえ・・・みんなネボスケばかりなのにねぇ。
猫たちをネボスケだと言っている当の私は・・・丑三つ時の大洗濯で疲れ果て、朝の猫家事の後に寝てしまった。
1時間しか寝ていなかったから、もう頭グラグラ。
鎮痛剤が効いてきたせいもあるのだろうけど、それにしてもグラグラ過ぎる。
こういう時は眠るに限る。
いや、昼寝だなんて本当は情けなくてカッコ悪いから、告白したくなかった。
痩せ我慢・・・それが長年の私の美学だったからな。
数年前まではどんなに寝不足でも、起きてしまえば一日保った。
アインとジーコの強制給餌の頃には、1時間すら連続して眠れない日々だったのに。
あんな生活で、しかも私なんかまだ勤めてもいて、どうして生きていられたのだろう、私達。
ミュウがアインとジーコを生かす為に、私達の事も守ってくれていたのかな。
老化は確実に進んでいる。
長年の色んな不節制のツケも回って来ている。
そのツケを払いながら、どこまで細く長く生きられるか、それが最大の課題だ。
それにしても、どうも長年勤め人だったせいか、朝寝や昼寝したりする事に罪悪感があって仕方ない。
その罪悪感が見せるのか、二人とも昼寝をすると悪夢ばかり見る。
気が小さいんだろうな、二人して・・・きっと。
そして今朝見た夢。
夢の中で私は、実家のキッチンに居た。冷蔵庫の中を見ている。
冷蔵庫の中には、何やら美味しそうな飲み物が一杯あった。
小さなピンに入ったヨーグルトドリンク、牛乳も小さなビンに入っていて矢鱈と美味しそうに思えた。
それらは母か妹が買ってあるものだから、私が勝手に飲んでしまってはいけないような気がしている。
やがで私は、帰らなければならない時刻が迫っている事に気づく。
最終の電車に間に合うだろうか?と不安になっている。
電車で都内の北部に着いてから、また電車を乗り換えて渋谷だか新宿だか南部にある自分のマンションに帰らなければならない。
とても遠く感じる。
だけど帰らなくちゃいけないのだ。
私の家は東京のマンションであり、もはやここではない。
気持ちがどんどん焦ってくる。
場面はいきなり、どこかの大きなターミナル駅になる。
もう都内までは戻って来ているのだ。
そこで気付く。
私はこの駅前に車を停めていたのだと。
ところがその駅はホームが一杯あって、しかもどの階段を上れば目的の出口に行けるのかがなかなか判らない。
確かこの階段だったと思って上ると、別のホームにしか行けなかったりして、なかなか駅から出られない。
やっと改札口がある出口に行きあたるのだが、その改札口は別の電車への乗り換え専用で、外へは出られなかったりする。
またホームに戻り、出口に通じる階段を探す。
そもそも出口もたくさんあり、私がやっと外に出られた出口は、山側の出口だった。
改札口を出てからは、長くて細い石段を延々と降りるのだ。
その石段を降りながら、私は車を一体どこに停めたのだろう?とまたしても思い出せない。
車は、夢の中ではまだインプレッサであった。
あの車に乗りさえすれば、もう私は迷わずに家まで戻れるはずだと考えている。
だけど車を停めてあるはずの場所がどうしても解らないのだ。
このままずっと思い出せないで車を永久に失ってしまうのじゃないかという不安で一杯になる。
そういう夢だった。
何かを象徴しているようでもあるし、いつも見るレギュラーの夢でもある。
いつも夢の中で私は「帰らなくちゃ」と思って焦っているし、帰り方が解らなかったり帰り道に迷ったり、その時のパートナーに「遅くなるけどこれから帰る」と電話しようとしても公衆電話のダイヤルに数字が書かれていなかったり、電話番号が思い出せなかったり・・・そういう夢ばかり見て来た。
いつも何かに追い立てられている、いつも道に迷っている私の精神構造を表しているのだ・・・と言えそうでもある。
しかし、それでも私は「あっちかこっちか」を自分で決めて走って来たし、不安や寂しさを人に埋めて貰おうとはしないで生きて来た。
精神的にも経済的にもしっかり自立しているつもりでいた。
でもきっとそうじゃなかったんだ。
まだまだ「パパ、ママ」に守られて居たい「娘」のままで、実際、口に出して求めずとも、しっかりと守られていたのだという事が、今になって良く解る。
お礼を言いたかった。
心配ばかり掛けて来た事も詫びたかった。
でも、もう遅い。
だからきっと、これからも同じような夢を見続けるに違いないのだ。
気が付くと親の家に居る。
父も母もそこに姿は無いけれど、まだ存命しているという設定。
しかし私は東京(横浜ではないのだ、夢の中では)に帰らなければならない。
だけど帰り道に必ず迷う。
車で来ているはずなのに、どこに停めたのかが思い出せない。
そういう類の夢だ。
もう何度も同じパターンの夢を見て来た。
父母が生きている頃から。
馬鹿だなあ・・・と思う。
もっと普通に「娘」として、もっと若い頃に甘えてみれば良かったのかも知れない。
無理してしたから、いつまでも心残りなのだろう。
でもね、ああする以外は出来なかっただろうと思う。
もう一度子供時代からやり直さなければならないとしても(それは真っ平だけど)、やっぱり私はああいう娘を演じただろうと思うのだ。
父も母も、そこのところを解っていてくれたからこそ、こんな娘でも愛情を持ち、守ってくれていたのだろうとも思う。
だってね、どんなに可愛げのない娘であろうと、突然変異で出て来た「血」じゃあるまいし、拾って来た子供でもないのだから、この「血」は父と母の中にあったものなのだ。
自分の分身だもの、多少可愛くなくても心配させられようとも、可愛くないはずがない。
うん、きっとそうだ。
私は可愛い可愛い娘だったに違いないのだ。
へへっ。 |
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ナム
失礼しちゃう
Jun. 8, 2011 |
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ナム
アタシは早起きよ
Jun. 8, 2011 |
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ペロ
ボクと寝てたじゃん
Jun. 8, 2011 |
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