ガラ
ガラちゃんだってあの場所も・・・
Aug. 17, 2011 |
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2011年8月17日 水曜日
暑い。
昼過ぎに眼科に行ったら、溶けるかと思った。
でも、汗は全く出なかった。
湿度が低いのかな?と思って、帰宅して涼しい部屋で一服しようとしたら、途端に汗がにじみ出て来た。
どういう按配なんだろう。
この暑い中、色んな事、そして色んな人が動いている。
先ず、>>こちらの新規里親募集の「タラちゃんとイクラちゃん」の話題から。
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これはタラちゃん
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これはイクラちゃん・・・兄弟だけにそっくり! |
先日、里子に行った「カリンちゃん」の保護主、後山さんの新たな保護仔猫だ。
とても人馴れしていて甘えん坊さんらしい。
後山さんは、ご自分のエサ場に捨てられる猫を、毎年5匹くらいのペースで保護し続けている。
里子に出せた子もいれば、手元に残した子たちもいて、もう15匹を超える多頭飼育。
私より少し年長なので、今から仔猫を家に入れる事には少し不安がある。
しかもエサやりを続けている限り、また新たに捨て猫される可能性は否めない。
大人猫は新顔を見るや否や捕獲して避妊手術をしている。
その頭数たるや、毎年20匹を下らないだろう。
おまけに家で産ませたと思しき仔猫を捨てに来る人も後を絶たない。
その時に迷わず手を差し伸べられるよう、健康で人馴れしている仔猫は里親募集して欲しいと思う。
どうかどうか、この「タラちゃんとイクラちゃん」を、家族に迎えてやって下さい。
詳しい募集は、>>こちらでご覧いただけますようお願いします。
後山さんの家には、もう1匹、募集予定の成猫「小夏ちゃん」もいて、こちらも近日中には里親募集させて戴きたいと思います。
そして愛しい「ディックとサム」だ。
色んな複雑な背景があって遠方から捕獲して連れて来た猫たちであり、なかなか他人には説明しきれない色々なご厚意とそこに至る経緯があって預かりをして戴いた猫たちだった。
そしてこれまた色んな複雑な事情で募集活動が頓挫していたのだが、この度、彼らをずっと気にかけてくれていた猫仲間が、彼らを迎えてくれる事になった。
里親決定に至る経緯を全て説明するだけのエネルギーが今はとても持てそうにないので、今日のところは「里親決定」とさせて戴くに留めたい。
正式に譲渡となりましたら、改めてご報告させて戴くつもりです。
この件に関わった、いや、今も関わっている全ての関係者に、心からの感謝を捧げたいと思います。
有り難うございました。
そして、有り難うございます。
ぶーちゃんやトム、カイル、モア、ガラ、シャイン、そしてみーちゃんと同じ場所から連れて来たディックとサム。
あの場所を覚えているだろうか?
おめでとう、やっと終の棲家を得られたね。
今までだってもの凄く可愛がった貰っていたけど、もっと幸せになれるんだよ。
今日は朝から随分と泣いた。
まだ泣きそうで怖い。
さて、シリアスな話題から、お気楽な話題へ・・・
満を持して「完訳 ファーブル昆虫記」を読み始めたのだが、いつになく、なかなか読み進められない。
その理由は、たっぷりと情報が付記されていて、それを丁寧に参照していると先に進まないのだ。
それに加え、ファーブルの表現する文体の美しさを何度も反芻するが如く味わっていると、これまた先に進まない。
文中にファーブルの「原注」があり、更に(歓迎すべき事なのだが)本文だけでは理解し難いと思われる部分に関する翻訳者の「脚注」が図版と共にたっぷり解説されている。
更には各章末にも本文中の言葉の時代背景やちょっとウンチクとも言える解説をしてくれている「訳注」がある。
まるで論文を読む如くに、その注釈を参照しつつ読まなければならない。
ファーブルもその研究成果や知識、感性の程が素晴らしいのだが、翻訳者の奥本氏のファーブル研究者としての深みや、昆虫学とは関係無い文化や歴史、芸術への造詣の深さまでがたっぶり盛り込まれた、素晴らしい書籍に仕上がっている。
なるほど、これでは1冊翻訳するのに大変な労力と時間が必要だろう。
これは、言ってみれば、ファーブルと奥本氏の共同作業で出来上がった「完訳 ファーブル昆虫記」である。
丁寧に読み進まねば勿体ない。
高い本だから・・・という事ではないのは、ここまで説明すれば言うまでも無いだろう。
こんなにも知識と観察、そして何より詩情豊かな内容の文学と、ただの翻訳に留まらない、虫たちとファーブルへの愛に満ちた偉大なテキストを添えた労作を、じっくり味わって読まなければ勿体ないではないか。
奥本さん、こんなに素敵な本を作り上げてくれて有り難う!と言いたい。
正直なところ、私はファーブルや奥本氏ほどに昆虫好きだとは言えない。
苦手な虫だってあるし、好きなカマキリだって蜘蛛だって手にとるのはちょっと怖い。
ましてや、テレビで見た際の奥本氏のように「あはは、噛まれた噛まれた」なんて笑っていられる自信なんかない。
そもそも野山に出掛けて虫を捕ったり観察したり・・・というような事には全く無縁な子供だった。
つい近年までは、セミや蝶々ですら怖かったのだ。
大型の蛾なんか、今だって近寄られたらちょっと怖い。毒も無ければ噛みもしないと解っているのに、それでもヒャーヒャー言いながら追い払ってしまいそうだ。
何故怖いか・・・それは対象を良く知らないからだ。
これは全てに言える事だろう。
未知のものへの恐怖は(それがたとえ同じ人間相手であっても)意識下に普遍的に存在してるからこそ、その対象を排除したり迫害したりして来た歴史が古今東西どこにでも幾らでもあるじゃないか。
相手を知る事こそが恐怖心を克己するきっかけになり、愛着まで持てるようになるのだ。
私がカマキリや蜘蛛を好きになったきっかけは、庭を使えるようになるまで私が唯一自由に園芸を楽しむ事が許された狭いベランダで、大きなカマキリを発見した事から始まる。
「こんな人工的な場所にもカマキリはいる(飛来する)ものなんだ?」と、何も知らない私は、カマキリが怖てと思うより先気に先ず驚いた。
そのカマキリが産んだものなのだろうか・・・枝にカマキリの卵(正確には「卵鞘 〜らんしょう〜」という事もその時に知った)を発見したり、その卵が長い冬を越し、春になりようやく藪蚊程度の小さな子カマキリが羽化して出て来るのを見つけたり、その子カマキリがベランダの木々に散って行き、何を食べて生きているのか心配になったり・・・という事を一通り経た頃には、すっかりカマキリ贔屓になっていた。
その後、庭も自由に使える身分になってから、うちの庭程度でも随分と多くの種類の虫との出会いがあり、虫たちの営みの不思議さを垣間見ながら、私ってもしかしたら虫が好きなのかな?と、今更この歳で思う。
可愛いから好きとか、足が一杯あってキモチワルイとか、そういう次元の低いところに留まって居たら、限られた人生に於いては損な事だ。
それは食べ物に関しても全く同様の事が言える。
私にはあまり好き嫌いが無いので、好き嫌いの多い娘さんが何を「怖い」とか「キモチワルイ」と言って遠ざけるものなのか解らないのだけれど、「娘さん」とは呼べないようないい加減中年のオバサンでも、ウナギの皮だけ残すような場面に遭遇すると、何だかなあ・・・と思う。
話がどんどん膨らんでしまうから、食べ物に関してはこれ以上例を挙げないけれど、見た目のグロテスクさだけでその美味しさを知らずに死んでは勿体ない。
これは何も、蜘蛛やムカデを食おう・・・と言っているのではない。今、一般的に「食べ物」として流通している範疇での話である。
ムカデにも蜘蛛にも、蛇やトカゲにも、みんなその形には必然があり、その機能の中には「美」が見い出せるに違いないのだ。
理屈の上では・・・。
ても、そう言いっている今、私の頭の上に大きなムカデが落ちて来たら・・・きっとそれはもの凄い恐怖だと思う。
ムカデには噛まれた経験もあるし、噛まれれば毒もあるからな〜。
何はともあれ、虫好きでなくても、この本の世界に触れたら魅了される事は間違いない。
糞虫に始まるこの膨大な昆虫記だが、その糞虫や家畜の「糞」に於いてさえ、その比喩表現の美しさは、まるで旧訳聖書の「詩篇」を読んでいるかのようである。
そういったもの全てを味わいつくすには、子供では難しいだろう。「ファーブル昆虫記」は、実は子供の読みものではないのだ。
是非、大人の貴女こそがご自分の為にプレゼントして読んでみて欲しい。
素敵な現実逃避、いや、息抜きになる事は勿論、数ページ繰るだけで忽ち魅入られる事請け合いです。
表紙の絵もヒジョーに美しく、既刊分の15冊を全部並べてみたら、真ん中の虫(その巻の主なテーマとなっている虫)の絵が違うだけなのね。
画像はAmazonへリンクしてあるので、クリックして、中古でも良いから「買って」読んでみて欲しい。
そして「ファーブル昆虫記同好会」を作ろう!勿論、猫飼い限定で。
第1巻 上 |
第1巻 下 |
第2巻 上 |
第2巻 下 |
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第3巻 上 |
第3巻 下 |
第4巻 上 |
第4巻 下 |
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第5巻 上 |
第5巻 下 |
第6巻 上 |
第6巻 下 |
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第7巻 上 |
第7巻 下 |
第8巻 上 |
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手に取った時の厚さといい重みといい、やっぱり「本」はいいな・・・と思う。
さて、糞虫(「スカラベ・サクレ」とあるけど、糞虫には変わりない)の続きを読みながら寝ようかな。
先はうんと長い。
ゆっくりたっぷり楽しめると思うと、それだけで嬉しい。 |
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ガラ
お母ちゃんの事も覚えてる
Aug. 17, 2011 |
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