猫雑記20110911

2011年《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

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シャイン

ジニたんが丸餅ですって？

Sep. 11, 2011

2011年9月11日　日曜日

なんてこった。

飼育放棄の里親さんは、突然、今日ヒコーキで猫を送ると言い出したそうだ。

いつまでも入院させていてもお金ばかり掛かるから・・・という事らしいのだが、そんなに突然、相手の段取りなど斟酌せずに言い出せるところが凄い。

Ｔさんに新幹線で運んで戴く事になっていたのに、連絡する猶予すらない。

里親（飼い主？）は、新幹線代も惜しんだのだろうが、そんなモン、最悪、私だって負担する気でいたのだ。

慌てて元保護主さんが羽田に向かったのだが、今度は突然また、今日はやめて明日にすると言い出したそうな。

車で２時間近く掛けて、間もなく羽田に到着するところだと言うのに・・・。

何とか説得して今日の便に乗せて貰えたのだが、空港で何時間も待ち惚けさせられたようだ。

里親さん、いや、飼い主さん、アタマ大丈夫か？

大丈夫だとしたら、身勝手にも程がある。

ただでさえ無責任に飼育放棄するのに、自分の都合しか考えないとは・・・。

それでも無事に戻して貰えた事は幸いだった。

その猫はクロちゃんという。

甘えてゴロゴロ言うそうだ。

部屋を出ると、寂しがって鳴くのだそうだ。

もうどこへもやらないで、多頭飼育だけど、最後までうちの子として暮らさせると言っている。

それがどれだけ大変な事か、よく解るつもりだ。

だからこそ、搬送ボランティアを探す事を申し出たのだし・・・。

不憫だ。

今までお母さんだと思っていた人に、こんな風に邪魔者扱いされて飼育放棄されて。

それでも元の保護主さんが、今でもこの子を一番愛していた。

まだ６歳足らず・・・そして直ぐに命に関るような手術をした訳ではない。

保護主さんの許で、充分やり直しが効く。

ぶーちゃんやみーちゃんカワムラさんなんか、もっと高齢でうちに来たのだもの。

「遺棄」されずに済んで良かった。

そして最初言っていたように「安楽死」などさせずに済んで本当に良かった。

「遺棄」と「飼育放棄」とでは違う。

今回のケースは「飼育放棄」だ。

飼育していたものを最後まで面倒水に、他人にその後の責任を肩代わりさせる事を「飼育放棄」と言う。

どういう事情であれ、それは「飼育」を「放棄」しているのだ。

本当の事情を全て書けないからもどかしいのだけれど、この１０余年の間、何件もの「飼育放棄」に関って来た。

むろん、こちらから望んで関った訳じゃない。

その理由が非常に些細な事で乗り越えられるものであったはずなのに、説得虚しく「放棄」に手を貸して来てしまった自分の力不足が悔しいし、人の心や脂質などそうそう変わるものではないのだと言う事も思い知った。

猫の幸せはどこにある？

より愛してくれる人の手元で暮らす事だと信じる。

放棄してくれたからこそ猫はずっと幸せになれたので結果オーライなんだけど、飼育放棄して新しい飼い主を探して貰うなんて簡単な事なんだ・・・と放棄した当人に思って戴きたくない。

その都度、関った人たちが苦労して道を切り拓いて来たのだ。

恩に着せているのではなくて、貴女がした事は猫の心に傷を残す罪深い業なんだと心に重く受け止めて欲しい。

そんな事、通じる相手じゃないかな。

ともあれ、無事に一件落着。

後はクロちゃんの心と身体の回復を願うばかりだ。