《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫の為の情報
脱走した猫の探し方・保護の仕方

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1.慌てて追いかけてはダメ!
例えば玄関のドアからすり抜けてしまった場合、「**ちゃん!」と叫んで走って追いかけたりしたら、むしろどんどん逃げてしまう事があります。

あなたの猫が、いつでもどんな状況でも名前を呼べば自分から駆け寄って戻って来るとは限りません。外は室内とは違い、つい出てしまった猫も勝手が違ってパニックに陥っている事もあります。

直ぐ近くにいて飼い主を気にしているようであれば、体勢を低くして(落ち着いてしゃがみ込むなどして)名前を呼び、猫から近づいて来てくれるように努力してみて下さい。
2.脱走して直ぐだったら、必ず近場に潜んでいます
それでもどんどん遠くに行ってしまって姿が見えなくなった場合でも、半日や1日くらいでは、そう遠くまでは行きません。必ず家(或いはアパートやマンション)の周りの、姿を隠せるような場所に逃げ込んでいる事が多いのです。

特に昼間、人通りが多かったりする時間帯には、よほど呑気な猫でない限りは、隠れていて出て来ません。夜になってから近くを念入りに探して下さい。

自分から出て来て抱かれる子であれば、そのまま保護出来ますが、抱いたまま戻ろうとして何かに驚いて飛び退いて逃がしてはいけませんので、キャリーを用意して行くと宜しいかと思います。

もっと臆病で、元々が野良猫を保護した場合などは、捕獲器を使った方が安全です。但し、これはお腹が空いていないと成功の確率は低いので、少し時間を要するかも知れません。
3.日にちが経ってしまって、近くに姿が見えない場合
先ずは、半径500メートル程度の範囲に、猫の写真入りのチラシを配って、目撃情報を得る努力をして下さい。

チラシは、あまり詳しく書いても無駄です。年齢や性別、名前など意味がありません。

最低限度必要な情報を明記します。それはまずこの3点です。

●あれば顔のアップと全身の写真
●連絡先
●毛色などの特徴


「キジトラ」とか「サビ猫」「サバトラ」など、猫好きでないと解らないような表現は避け、「茶色のトラジマ」とか「黒と白の縞模様」とか「黒と茶色がゴチャゴチャに混じったメチャクチャ模様」とか、猫を知らない人にも解る表現をしましょう。

たとえば我が家の近所の野良猫なのですが、お隣の奥さんには、キジ白は「黒猫」と認識されている事が解りました。

また白に焦げ茶のブチ模様の猫は、「白猫」と認識されています。



いかに大事な猫であるかが伝わるよう、「発見して戴いた場合には薄謝を差し上げます」などと書いても良いと思います。これはお金で釣る訳ではなく、貴女の真剣さを伝える為です。


長い文章は、よほど暇な人でない限り絶対に読まれません。ポイントだけを列記して、写真をメインにしてシンプルに作りましょう。

但しその場合にも、「見かけても追いかけないで下さい」と念を押しておいて下さい。

迷子チラシのサンプル(この猫は逃げていません)
お店などに貼って戴けるポスターはA4サイズ
配る目的のチラシはハガキ大で大量にプリントしましょう。

ハガキ大だと印刷も早いし、受け取り易いし、
そのまま保管して貰い易いのです。

マンションの集合ポストに入れても捨てられるだけで見て貰えません。

出来るだけ個別のポストに入れるかドアに挟む、道行く人に声を掛けながら手渡す、そして同じお宅に何度も配るなどの努力が有効です。
4.目撃情報が入り、場所が特定出来れば必ず保護出来ます!
どこかのお宅の、隠れ場所の多い庭などに居付いている場合は、そのお宅に捕獲器を仕掛けさせて戴きましょう。

但し、捕獲は付きっ切りでして下さい。他の野良猫が入ってしまって、目的の猫ではないからといって逃がしてしまう繰り返しは、とても罪が重いです。

その野良猫を避妊しようとしている人がいないとは限りません。一度捕獲器に入って逃がした猫は、2度と捕まらないことが多いのです。

自分のミスで猫を脱走させただけでなく、他の野良猫を捕まり難い猫に仕立ててしまう罪の重さを自覚して下さい。



もしも他の猫が入ってしまったら、そのまま避妊してやる位の気持ちを持っていただきたいと思いますが、なかなかそんな心の余裕はないでしょうから、それが出来ないならば尚の事、他の猫が入らないよう見張って、必ずご自分の目的の猫だけを捕えるようにして下さい。

これは本当に大切な事なんです。自分の猫だけ保護出来れば後の事はどうでも良いとするような猫飼いにならないで戴きたいと切に願います。

そもそも脱走させた責任はあなたにあるのです。他の野良猫の運命を巻き込まないで下さい。
5.ペット探偵を依頼するという選択肢もあります
しかし、ペット探偵がする事も、上記と全く同じ内容です。

但しプロですから真剣に長時間働いてくれますが、あくまでも飼い主さんや保護主さんが探すのが、猫にとっても安心で確率の高い方法です。
6.最後に
初動捜査が大切です。諦めなければ、何ヵ月後でも保護出来たケースが幾つもあります。

頑張って自分の失敗をリカバリーして下さい。一番辛いのは外で不安で危険な思いをしている猫です。


そして脱走防止の大切さを改めて感じて戴き、あなたの猫が本当に愛する家族であるならば、再度あなたのお宅の脱走防止策を見直して下さい。

探して保護してやらなければ、2度と会えないかも知れない大事な猫です。諦めずに頑張って!



但し保護出来ても、その後のケア次第では落とし穴が幾つも待ち受けています。それに関しては、>>こちらでご確認下さい。

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