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《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫の為の情報
多頭飼育における諸問題および先住猫との折り合いについて

(画像がある場合、全ての写真はクリックすると大きな画像が見られます)
↓ケーススタディ集もご参考になさって下さい★
●猫同士にも相性はあるのか?
「そんなものは無い、時間の経過と共に必ず仲良くなる」と言いたいですし、実際年月を経ると駄目かと思っていた間柄にもちゃんと親密さが生まれているのを体験していますが、それでもやはりある程度の相性はあるようです。

我が家に限らずどこの家でも、先住猫がメス猫である場合には、後からどんな仔猫を入れようが、大人猫を入れようが、脅威を感じるらしくて威嚇が激しいようです。それが1〜2週間もしくは1ヶ月くらい続いて、やがて諦めるらしく、無視するようになります。

我が家の箱入り老メス猫アインの場合は、小柄なメスのゴマを加えた時にも、小さな仔猫のジャムを加えた時にも、姿が目に入るだけでも嫌だという感じで、相手が近寄らなくても遠くから眺めては威嚇していました。これは駄目なのか?と一瞬思いましたが、それでも以前の状態に戻せる訳ではありませんでした。うちの子にしたからには、最後まで何とか頑張る・頑張らせるしかないと思っていました。

そう腹を括ってみたら、あんなに酷かった威嚇は1週間もしないで治まり、特に大きな衝突もないまま過ごせるようになりました。

その後オスの仔猫のマルコを入れた時には、数日間は案の定威嚇していたアインでしたが、マルコの甘え方か上手だったせいなのか(写真左参照)、それともトラ柄同士だと違和感がないのか(それは冗談ですが)、比較的早くに受け入れて、傍に来れば舐めてやるまでになりました(写真右参照)。
期待していなかっただけに、正直言って、驚きました。この事から考えると、一緒にした当初こそ特に、好き嫌い・相性は確かにあるのだと思わざるを得ません。

しかし相性ばかりが問題ではないと断言します。飼い主の心の問題が及ぼす影響が大きいのだと、私は声を大にして言いたいですね。大した喧嘩でもないのに、いちいち心配し過ぎて「これは相性が悪い」と判断するのは軽率です。兄弟仔猫同士でもあるいは子育て中の母子でも、喧嘩のような真似をしながら、ハンティングを遊びの中で覚えます。あるいは、ちょっとした小競り合いはあって当然、その中から協調する方法や身の処し方を学習していくのです。

ましてや血の繋がらない会ったばかりの猫同士であれば、お互いのデコボコを摺り合わせて摺り合わせて次第に平らになって行くのですから、上手な付き合い方の試行錯誤の期間はある程度長く必要だと思って下さい。

相性が良くなさそうだと判断して、1週間やそこらで手放すのはどうでしょう?猫は品物ではありません。返品したり、ころころと環境を変える事が、どれだけ猫にはストレスか考えてみて下さい。

では、具体的にどんな風にして折り合いをつけさせて行くのか、他のコーナーとダブる部分も多いとは思いますが、考えられる事をまとめてみたいと思います。

ご対面はどうやってさせるか?
同居がすんなりと行きそうもない場合には、ケージを用意して後から来た猫をケージに入れ、ケージ越しに1週間ほど暮らさせるのが良いでしょう。ケージ越しでも威嚇はしますが、手に負えないような喧嘩にはなりません。相手の存在をお互いに認識し、匂いや気配に馴れて、それから少しずつケージの外で過ごさせる時間を長くしていくのが、一番楽な方法だと思います。

喧嘩している時はどうすれば良いのか?
すれ違いざまにパンチを出したり、たまに取っ組み合ってキックや軽い噛みつきをしている程度であれば、そう問題にする必要はないでしょう。あまりオロオロしない事です。子供も喧嘩して成長しますよね。血を見るほどの噛み合いになりそうだったら、飼い主が軍事介入して分けて下さい。そしてしばらくまたケージ越しで付き合って貰いましょう。

どちらを優先するのか?
一緒に過ごして来た時間の長さこそ違えど、どちらも同じように可愛がって下さい。ただ、先住猫が拗ねてしまわないように、ご飯も抱っこも先住猫から先にしてあげて下さい。後から来た子は、まだ馴染みきっていないでしょうし、早々と馴染んでいるような明るい子であれば、ある程度後回しにされても拗ねたりする事はないはずです。

オス同士でもうまく行くのか?
気の強いメス同士に比べたら、オス同士の方がずっと楽です。希に去勢していなくて縄張り意識が異常に強いケースもありますが、ご飯とスペースが充分であれば不必要な喧嘩はしなくなります。オス同士だから即、喧嘩になると思いこむのは間違いだと思います。むしろ、オス同士の方が仲良しになるのが早いというのが、我が家の定説です。

メスはオスが嫌いな場合が多い
最初に1匹飼いしていたのがメスの場合、後から猫を増やす時にちょっと神経質になって苦労するケースが多いようです。メスは向こう気が強くて、しかし体力・体格的にオスより劣るので結局は弱虫なのです。見慣れないもの、新しい仲間には、異常に不寛容さを見せるでしょう。

でも、これも時間の問題です。いつか必ず、今のハラハラして折り合いが悪いのではないかと悩んでいる事が、笑い話に変わる時が来ます。その体験をした証言者は山ほど居ますので、別のところでケーススタディを作る予定です。勇気を貰って下さい。

そして最初から誰にでもフレンドリーなメスも、勿論居るという事も申し上げておきます。写真は、後から入れたオスのテトを我が子のように可愛がる、子供など産んだ事もないルスというメス猫です。気の強い気儘な三毛猫ですが、率先して面倒を見てくれていました。

フラワーレメディを使ってみる?
先住猫との折り合いの問題に限らず、トイレ以外のところでのオシッコしてしまう心の問題や、人馴れの問題の解決や、更には正常に自らの本来持っているはずの免疫力を正しく働かせる為に、我が家でも用いているのがフラワーレメディです。

私は、今では自分で処方(薬ではありませんが)していますが、最初は専門家のカウンセリングを受けて処方して戴きました。

詳しくは >>こちらでご覧下さい。猫を愛する飼い主として、そして人間としてとても信頼出来るキクチニナさんに、親身になってご相談に乗って戴けます。

●多頭飼いの皆さんのケーススタディ集
たくさんの猫飼いの皆さんが、猫を増やす度に色々なご苦労をしています。さしたる苦労がない場合もあれば、いまだ問題解決していないケースもありますが、きっと参考にして戴けるはずです。

苦労しているのはあなただけではありませんから、ご安心下さいね。

では、ケーススタディ集をご覧下さい
⇒折り合いについての個々のケーススタディ
(last update May. 2, 2004)
⇒多頭生活における諸問題(折り合い含む)についてのケーススタディ
(last update Apr. 22, 2012)


以上、とりあえずまとめましたが、他にも付け加えるべき事柄があるかも知れませんので、随時更新する予定です。
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