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腎不全と腎臓病


1. 腎不全と腎臓病の基礎知識

腎不全というのは腎臓の悪くなるという事で、必ずしも腎臓だけに原因がある訳ではありません。しかし原因がどうであれ、腎臓の機能が正常に働かない状況を腎不全といい、共通の病態がみられます。

腎不全の症状と病態
腎不全とは、身体にとって有害な物質が排泄できない事と、水分やミネラルの調節が出来ない状態です。

血液の中に有害な老廃物が蓄積されると同時に、尿量やミネラルがアンバランスになり、全身に様々な障害が現れます。

急性腎不全では激烈な変化が短時間に起る為に、急激に症状は悪化します。

それに比べ、慢性腎不全では少しずつ病気が進行する為、末期まで症状に気が付かなかったり、見かけの症状が軽い傾向にあります。

ここでは慢性腎不全についてを簡単に記します。

慢性腎不全の原因
慢性腎不全は、ネコの死因のトップです。ネコは6歳を過ぎるとまともな腎臓がないくらい腎臓の組織は壊れています。

ネコというのは節水型の動物で、水が足りなければ再吸収して濃縮した比重の重い尿を作ります。しかし濃縮した尿は、膀胱の中で有害な物質を作ったりします。また腎臓から排泄するものの中で一番多いのは、タンパク質の分解産物である窒素化合物です。動物性タンパクを多く食べるネコにとっては、これも腎臓に負担をかける原因となります。

慢性腎不全のネコの腎臓の多くは、固く萎縮して小さくなっていて、元に戻る事のない変化です。慢性腎不全の進行はゆっくりしている事と、腎臓の機能には余裕がある事から症状の現れるのが遅く、現れてもなかなか気付かないようです。

症状
体重の減少、食欲不振、嘔吐、パサパサした毛並み、多飲多尿など。

診断と検査
血液や尿を調べる事により腎不全の程度を知り、治療方法を決め、更に治療効果の判定も行ないます。いずれにしても素人診断ではなく、信頼できる獣医さんにご相談下さい。

2. 腎臓病のネコのケーススタディ
  case 1:トトちゃんの場合
  case 2:くっきちゃん・ゆめちゃんの場合
  case 3:川口アインとジーコの場合 New
  


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