ジーコ

たまには凛々しく

Mar.21,2001

父に手紙を書いた。父に宛てた手紙は、これで3通目だ。最初は2度目の結婚をした時。父は私が結婚というものに向いていないという理由で、誰が相手だろうと賛成出来ないと言っていた。しかしそう言われたからと言って「はい、わかりました・・・」と引き下がるような娘ではない。したいことは自分の判断で勝手にどんどんするし、それを信頼を置いている親に理解させようという努力もするのだ。入籍してから報告する事にした。その時に名文(?)を書いて送ったのだ。

2度目は、妹の結婚に反対していた時だった。どうも父は、我々姉妹には結婚をさせずに仕事で成功して欲しかったようだ。私は「たとえどんな馬鹿が相手だったとしても(決してバカではなかったのだが)、妹が独り身で年老いて行くよりは、家庭を持たせた方が良い。」という内容を連綿と書いて送った。現在、妹はまだ独身であり、私は勝手に2度目の結婚も離婚も、そして3度目の結婚も済ませて今に至る。父の言っていた事はある意味では正論であり、ある意味では単なるロマンチシズムである。子供たちは、いつしかもっと逞しく生きているのだ。もはや子供では有り得ない。

そして3度目にして多分最後の手紙を送った。父は私に人間のあるべき姿勢を厳しく説いてきた。仕事が忙しい父とはあまり接触する機会はなかったのだが、私は父の価値観や生き方を一番良く理解しその血を濃く受け継ぐ者として、父に厳しい事を言うべきだと思う。母や妹が言うのとは違う意味で、父に厳しくお願いした。それは昨日もここで書いた通り、人生の最後のステージを潔く謙虚に演じ終えて欲しいという意味の内容だ。父には生きる見本であって欲しい。父がよく「最後の瞬間まで努力し続けるしかない」と言っていた事を、父の分身である私が父に向かって言わせていただく事にした。

歳と共に衰える肉体、そして判断力・・・もはや2枚目の主役では有り得ない。それどころか若い人を引き立てて傍役を演じられる時期も過ぎ、綺麗に最後の幕を引く時が近づいているのだ。謙虚に現実を受け入れて、最後だけ少し可愛い年寄りを演じてみてはどうか。少なくとも、実際に手を差し伸べている母や妹に対しては、そうする事で幾分心の負担が減るだろうから。

桜が咲きそうな位に暖かい日だった。お彼岸も過ぎて、これでようやく春になったようだ。ベランダのプランターは、雑草が花盛り!終に今年はパンジーも植えずに冬が終わってしまった。4月になったら、去年のように草花を寄せ植えしよう。もっと生活を大切にしなくては。PCばかりの生活はいけない!(と言いつつ、寸暇を惜しんで向かっているのだが・・・)

アインのお尻があまりにも臭いので(多分肛門腺の臭いだ)、試しに横たわっているジーコの尻尾をめくり上げてお尻を嗅いでみた。臭くない。ウンチにしっかりと分泌物が排泄されているのだろう。あまりに臭くないので、いつまでもふかふかと嗅いでいたら、嫌がられてしまった。でも、温かくて優しい感触だった。


inserted by FC2 system