ゴマ

キラリン

Sep.25,2001

アイン生きています。

天候も安定しているし、先日のように大陸からの寒気も降りて来ていないせいか暖かい。やはり急激な気温の変化は、心臓の弱い子には堪えるのだろう。夏冬はエアコンで温度を一定に保っているが、この季節はエアコンがお休みしているので、むしろ変化が大きいのかも知れない。そんなヤワな事でどうする、野良猫を見なさい!とも言えない。過保護にして来たのは私なのだ。

昨日の夕方のエサやりには、道中にあるみょーこ姉ちゃんの家に立ち寄って、ドライブがてら一緒に行こうよ!と強引に誘い出した。ハナクソの姿は見えなかったが、おつかいをして帰った。鶴見の駅ビルの地下食品街(何でも安い)で姉ちゃんは、大量の野良ちゃん用の肉を買い込んだ。何でもかんでもまとめ買いする人らしく、私がタバスコ好きだと言うと買い置きしてあったタバスコを2瓶くれた。スーバーの袋には、他にもドカドカと食料が詰め込んである。予告してから行くと、こういう物を用意させてしまうから駄目だな。次からは不意打ちしようか?そんな事したって、日頃から福袋を用意させるだけかも知れないな。敵は私よりウワテだぞ。キッチンには2つの冷凍冷蔵庫があり、1つは野良ちゃん用の魚・肉・ホタテがぎっしり詰まっているらしい。よし。食糧難になったら、この家に駆け込もう。家猫たちのご飯のたくさんの皿を見たら、大変に美味しそうな物がバリエーションに富んで並べてあった。あのまま肴にして酒が飲めそうだ。

私は手土産に秋刀魚の糠漬けを作って、少しだけ持って行った。田舎のオバサン同士の物々交換である。秋刀魚の糠漬け!ふふふ・・・どんな物か想像がつくだろうか?何て事はない、秋刀魚のハラワタと頭を取り去り(美味い貴重なハラワタを泣く泣く棄てるのだが)、乾いた糠をたっぶりとまぶす。ハラワタを抜いたところにも詰めておく。糠には塩が既に混ぜ込んであるものを使う。水分が抜けて、うっすら塩味もしみ込み、脂はそのままで糠の香りも若干加わる。食べる時には糠を綺麗に洗い落として、水分を拭き取ってから焼くのだ。生で焼くのが一番美味しいに決まっているが、時には保存出来るこの方法もお薦め。保存と行っても鮒鮨ではないのだから、1週間程度で食べてしまう。北陸の方には、鰯の糠漬けというのもあるらしい。

私はこれ(鰯の糠漬け)を15年近く前に、立原正秋の小説の中で知った。食べる事に並々ならぬ執着を見せた作家の書くものに刺激されて、食べた事のないものを幾つか作った事がある。そしてこの身の柔らかい魚の糠漬けは、なるほど美味しく保存する知恵だと実感した。他にも蕗の薹の佃煮も、この作家の書いたものに触発されて作ったし、もっと昔(大学生の頃だ)には、伊丹十三(こっちも料理する男だった)のエッセイで知ったスパゲッティ・カルボナーラも、食べた事のない状態で作った。今ではどこの店でも大抵こういうものを出すけれど、日本ではかつてはスパゲッティはナポリタンとミートソースしかなかったのだ。知らないだろう、若者よ。

しかし私は禁酒するのだ。願を掛けて、好きなものをひとつ位は我慢するのも良いだろう。酒は百薬の長である等と酒飲みは言うが、酒は分解される時に必ずアセトアルデヒドという毒を出すのだ。煙草は今のところ止められないので、酒をやめる事にした。こういう事は、どんどん公言した方が良いのだ。後に退けなくなるからな。美味しい刺身を戴く時も、これからは日本酒ではなくて白いご飯を食べるしかない。考えると辛い。先日ビール券を戴いたのだが、これは酒屋でみりんや醤油に替えるのだ。宝の山を目の当たりにしてみりんや醤油を選ぶのは拷問だろうな。今まで何かを絶つなどという過激な事をした事はない。縁起もかつがない。だけど神様にお願いする事があるので、それはお礼として捧げるって事かな?どうか皆さん、私に酒の話をしないように!意志が弱いんだからね。

れいさんのアドバイスを聞き、Jellyちゃんとれいさんの作品を見て、私は相変わらず写真にこだわっている。暗い家なので、フラッシュ・オフで撮るには光源が少し足りない。だけど優しい色に撮れるから、すっかりフラッシュなしで撮り続けている。シャッタースピードが遅くなるので、今だ!というタイミングの写真を撮るのはちと無理そうだが、瞬間に動かれてしまったゴマの写真も棄てられずに載せてみた。自分では結構気に入っているのだが・・・。

アイン

しんなり

Sep.25,2001

今日続きがあります・・・


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