うちに１匹増えて総頭数１２匹になる事に関して、色々とご心配を戴いているようなので、一度きちんとご説明・弁明申し上げておきたいと思う。

私も夫も、美学として太っ腹ではあっても、決して大雑把な性格ではない。大らかな性格には心底憧れるけれど、今更この歳ともなると性分はどうしようもない。自分の性格を忌まわしく思うよりは、自分の性格の長所を生かした生き方をする方が賢いだろう。従って、猫を飼うという事に於いては神経質過ぎないように努力しつつ、しかし最大限手間をかけて丁寧に観察・ケアし、ストレスが極力ないよう気をつけて大事に接している。

現状の１１匹に関しては、３部屋に分けて６匹、３匹、２匹という組み合わせをしているので、もちろん１室で世話をするよりも手間暇掛かるが、熟慮と試行錯誤の結果の３部屋隔離であるので、これに関しては他人に干渉して戴きたくはない。理由あっての隔離であり、私達夫婦も無い知恵を絞って考えているのだという事を知っておいて欲しい。

１匹ずつ増やすにあたっては、実はその裏ではめまぐるしく計算している事はご想像に難くないだろうと思うが如何だろう？皆さんが１匹増やせるかどうか悩むのと同様に、私達も悩み、熟慮しているのだ。増える手間と時間、そしてコストの問題も含めて考慮しており、決して短気を起こして無闇に受け入れている訳ではない。決断が早いか遅いかの違いはあれ、計算せずに増やしている訳ではないのだという事を申し上げておきたい。夫婦ともにあまり賢くはないだろうが、向こう見ずの馬鹿という訳でもないという事だけは認めて戴きたい。自分達の生活が破綻するような増やし方は出来ない。余裕あってこそ、優しくなれる凡人の悲しさである。

また飼育環境という点から見て、猫たちにとっての環境が悪化するのではないか、ストレスになるのではないかとのご心配もあったが、それこそ実際に我が家のコンディションとうちの猫たちを見て戴きたい。掃除は朝４時起床で必ずするし、猫トイレは数が多いせいもあるが、汚れたままという事はあり得ない。環境を清潔にしておく事が好きなのは、猫も私達も同様なのだ。神経質なのではなくて、快適でありたいと思うからだ。

多頭飼い故のストレスという点に関して考察すれば、野良の仔猫時代に虐待を受けたと思しきマルコ以外は、お客にも極めてフレンドリーだし、我々夫婦に対してはマルコも含めた１１匹全てがベタベタの甘えん坊だ。スペースは２階を除けば、まだかなり余裕がある。今まで使用出来なかった１階が全て使えるようになって、家自体は古いが広さと部屋数はかなりある。１階と２階合わせると、納戸として使っている猫のいない部屋が、まだ３つはある。しかし如何せん心と時間とに余裕がないので、私達にとっては１２匹が限界だとは思うが、世話をしている野良の最後を家の中で看取る為の受け入れは、今も考えている。

保護猫も含めて３０匹も飼っている人達もいるというのに、私達が１２匹で限界だと言うのと同様、１匹だけの人も３匹の人も、それぞれの事情でそうなっているだろうと思うし、私は決して誰かに無理強いをして「飼って欲しい」と言った事はない。里子を迎えられなければ、一時預かりでもいい、エサやりでもいい、野良猫の避妊だけでもいい、それも出来なければ、搬送ボランティアでもいい、それも不可能であればチラシ配りでも、代理投稿でも、資金カンパでも、署名でも、どういう形でもいいから出来る事をしようよ・・・と言って来たはずだ。

私が多頭飼いしているからと言って、同様の事が出来ないせいで引け目を感じる必要などあるはずがない。ましてや、同じようにたくさん飼わなければいけないと思って受け入れて、その結果苦しむなどという事は、大人の判断力がある人間にあり得るはずがないと思っている。そんな仲良し倶楽部のような仲間作りはしていないつもりだし、ひとつ事を起こすにあたって、楽観的であろうと努力し、その為に気を発しているところに、ネガティヴな発想は聞きたくない。確かに私は病気があり、一年中体の不調と闘っている。敵は外にあるのではなく、自分の内にある事を自覚している。そして、皆さんの心配のネタが私の体調であるならば、それは「申し訳ない」とお詫びするしかない。私も頑健でいたかった。自分の為にも。

そんな私だけに、助っ人を呼びかければ直ぐに、知っている人も知らない人も応えてくれるという、とても恵まれた状態にある。多くの人の善意と手足に助けられて里子を出して来たし、避妊活動に協力して来た。たくさん保護している人を支援出来るのも、私以外の多くの人々の善意の賜物だ。しかしその事と上記の問題は別問題なのだ。私が１２匹飼う事を無謀だと言うのは、誰であれ失礼である。ちゃんと計算し、考えて行動している事を「分別のない馬鹿」扱いでは、どう考えても私が可哀想でしょ？

１２匹は少ない数ではない。私のやり方・経済力・体力では、もはや限界だと思う。しかし３匹だけの時の状況では、実際に３匹が限界であったし、６匹の時には６匹で精一杯だったのも事実なのだ。人生にはその時その時のステージがあり、キャパシティがある。それは「このホームページの目的」で書いた通りだ。私は他人にも干渉しない。その人の価値観とキャパシティや事情を尊重している。サイトを閉鎖し、時間が出来ればあと３匹はいけるような気もするが、それだって熟慮の末、続けられるやり方を日々試行錯誤しているのだ。私を心配してくださる方には、同時に私を信頼して欲しい。カズエちゃんは子供じゃないんだよ。可愛いけど。

うちは夫婦二人で１２匹、ミヨコは私よりも甲斐性があるので一人で１２匹。ミヨコには何事に於いても勝てない。気力体力経済力ともに、２つ年上のミヨコの方が勝る。私が勝てるのは、食べる量と美貌だけだ・・・なんちゃって。

キムチ美味しい。明後日また、追加で買って来よう。今回のキムチは最高だった。