みーちゃん
今日からうちの子
Jun. 17, 2004 |
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2004年6月17日 木曜日
今朝方見た夢。
暗い夜道を叔母の運転する車に乗って、片道1時間ほどかかると思われる我が家に向かっているいる。乗っているはずなのに、その車を時折俯瞰で見ている。
そこは知らない町で道も狭く、あぜ道のように舗装もされておらず、道端には雑草が生い茂っている。道が暗いのにスピードを上げて走らせていて、ヘッドライトだけでは充分先が見えず、今にも路肩から落ちそうだ。
知らない場所からどこかへ戻ろうとして苦労しており、乗り物に乗っている・・・不安な夢のレギュラーパターンだった。
しかしその次の夢は後味が悪かった。
今度は徒歩でどこかの町はずれを歩いている。こうちゃんと一緒だ。とあるアパートの前まで来ると、猫の鳴き声がかすかに聞こえる。次の瞬間にはアパートの中に居た。
通路に面して3軒あるのだが、いずれの部屋も通路との仕切り壁がなく、部屋の中が丸見えだ。通路に面した何軒かの店舗のようなアパートだ。
その一番奥の部屋の前に、猫がいた。茶トラのメスだ。そしてその猫の足元に、小さな白いものが並べてあった。
良く見ると、それは白い仔猫たちだ。仔猫にしては体が長く、フェレットのようでもある。大きさは、いずれも小指くらい、ペンネマカロニくらい、そしてどちらと比べても細かった。
生まれたての赤ちゃん仔猫というものは、実際にはそんなに小さくない。ゴマと仔猫3匹を保護して連れ帰った夜、家で1匹追加で産んだのを見ている。生まれたばかりで、「おはぎ」程度の大きさはあるのだ。
そのペンネ仔猫をつまみ上げてみると、全身が冷たく硬直していた。死んでしまっているのだ。そっとマッサージしてみたが、その小さな身体は温まらない。
どうしてこんな事が・・・と思っていると、白いペンネ4本の他に茶色い大人猫の足先が落ちていた。飴を引っ張って千切ったように、或いは柔らかめの猫ウンチの先が次第に細くなるように、断面はスッパリしたものではなくて、少しずつ細くなってしずく形に干からびていた。
さっきの茶トラを見ると、左の前足の先が欠損している。でもどうして千切れた先っぽがミイラになって置いてあるのだろう?
そこへその部屋の住人が帰って来た。30代のハッキリした顔立ちの女性だった。怪しげに光る目がちょっと怖い。そして足先の欠けた猫は、飼い主が戻って来た気配で、仔猫の死骸をくわえて家具の下に潜りこんでしまったのだった。
咄嗟に、飼い主が虐待しているのだと思った。しかしどうやって救い出せるだろう、どうやって虐待をやめさせられるだろう、この飼い主の女は狂っている・・・こうちゃんに目で訴えながら、とても辛い気持ちで目覚めた。
でも全ては夢さ。色んな情報や記憶が蓄積されて、ミキシングされて偶発的に一掴みされた素材で、ひとつの夢が造形されるのだと思う。ただそれだけの事さ。
しかし2日連続で仔猫の夢を見るなんて・・・。
仕事場では、午後から熱が上がり、あまりに辛くて車の中でしばらく横になった。
アライさんが、先日来私が暑くて死にそうな時に食べようとラボの冷凍庫に入れて凍らせておいたチューブ入りのアイスキャンディーを、保冷剤代わりに3本まとめてハンカチで包み氷枕として持って来てくれた。冷たいお茶と一緒に。
いつもいつも心配りをして貰ってばかりで申し訳ない。
デスクに戻り、しばらくするとエサやりの時間になった。
みーちゃんが食べている時、ふと後ろから撫でて、そのまま地面すれすれのところで持ち上げて、近くに置いておいたブラックケージへと誘導するようにしてみた。
今日も駄目かと思っていたのだが、
遂にみーちゃんをケージに入れる事に成功した。
信じられない。今日も朝から何度も試してみていたのだ。
万策尽きて、吹き矢で麻酔を打つ以外に保護する方法はないのかも知れないと、今朝もアライさんと言っていたのだ。捕獲器やケージ、キャリー、洗濯ネット等の「異様なモノ」を見ると直ぐに逃げてしまっていたみーちゃんだったから。
しかし諦めては駄目なのだと改めて思う。
ケージを車に乗せ、みーちゃんに話し掛けながら車を走らせる。みーちゃんは鳴き通しだった。そういうところは、野良猫っぽくないね、みーちゃん。
道中の長く感じた事と言ったら・・・。でもいつかは到着するのだ。
到着すると、直ぐにこうちゃんが迎えに出て来てくれた。
他の猫が嫌いなみーちゃんには、和室を1部屋みーちゃん1匹だけにあてがう事にしていた。かつて保護当時のカワムラさんが一人で居た部屋であり、その後ルスとリマが加わった部屋だ。
今では隣のリビングダイニングがカワムラ部屋となって、和室は納戸化していたのだが、メタルケージを組み立てた時に少しずつ片付けた。
障子紙はボロボロにされたままだが、いずれ紙は全て剥がし、その枠に角材を打ち付けて脱走防止の格子戸に造り替えようと思う。
3階建てメタルケージの中にトイレを用意し、みーちゃんをブラックケージからメタルケージへと移動させる。
みーちゃん、まだ鳴いています。
でも、これでやっと思いが叶った。イオが長崎から来た台風の日に、みーちゃんを退院させてリリースしたあの時から1年余り、ずっと気掛かりで堪らなかったのだもの。遂に保護出来た。これで17匹の『我が家の猫たち』が完成した。
フロントラインだけして、今は静かに部屋でお休み戴いている。後で行くからね、みーちゃん。
昨日は毛蟹が、今日は山菜2種
(うるいとわらび)が届いた。
味の濃い毛蟹はそのままでひたすら味を褒め、わらびは今夜アク抜きをしており、うるいはザク切りにしてベーコンと炒め、塩胡椒して仕上げにレモン汁を絞った。
実は「うるい」を食べるのは初めてだったのだが、その美味しさに感動してしまった。長葱のようなぬめりと、しゃきしゃきしたテクスチュア・・・殆どアクのない山菜で、しかも調理も簡単。サラダでも食べられると言うし、味噌汁でもお浸しでも煮物でも良いと言うが、私はグリーンアスパラのように生から炒めた。
しかしそこいらでは手に入らないのが憎いね。
うるいとベーコンの炒め物 |
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この山菜、送り主は鎌倉のお嬢様か西麻布の令嬢といった雰囲気の美女なのだが、実は岩手の山の中で採れたと言うから驚く。え〜っと、私は群馬の山猿ですけど、うちの辺りは町なので、山菜も採れなければ、水田もなければ、キノコも生えていない。中途半端でつまらない町だ。
みーちゃん
ケージの中
Jun. 17, 2004 |
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