リマ

ダヴィンチ・カラー

Jun. 18, 2004

2004年6月18日 金曜日

みーちゃんは、3階建てメタルケージの最下段にうずくまっている。夜中に動いたかどうかは分からない。朝、様子を見たときには、昨夜「おやすみ」を言った時と同じ格好をしていた。

「みーちゃん、おはよう」「にゃ〜〜っにゃ〜〜っ!」かなりご立腹のご様子。扉を開けて背中を撫でると、ケージ最下段に置いたトイレに入って固まってしまった。みーちゃんが固まってどうするの。そこはオシッコが固まる砂なんだよ。等と冗談を言っている場合ではなかった。しかし焦っても仕方ない。野良猫や里子を家に入れたら、誰だって最初はこんなものさ。またまた猫と根競べだ。そして絶対に負けない自信がある。

夜、帰宅した時も、朝と同じ場所で同じ姿勢でいた。留守中の様子は、こうちゃんが一度メールで実況してくれた。最初にお断りしておくが、最後に必ず「愛してるよ」と付け加えるのは、単なるこうちゃんの習慣と思いやりである。勿論、こうちゃんは私を愛しているだろう。愛していなければ、こんなに大変な女と一緒には居られまい。そこには意志の力、即ち愛が必要なのだ。何と理解ある妻である事よ。

みーちゃん10時頃はまだトイレでうつらうつらしていたので、トイレから出してやり(下段だけど)、30分程名前を呼んだり話し掛けていたら、香箱を作って少し落ち着いた。

時折ニャーと鳴くのでこちらも同じように鳴き交わしたり話し掛けたりしながらしばらく傍に居たが、ご飯を食べるところまではいかなかった。

さっきまたそっと様子を見に行ったら、シーバを少しだけ食べてあり、やはり下段に座って外を眺めていた。部屋に入るとまたニャーと鳴き、ケージに顔を近づけるとシャーと一発威嚇したが、昨日程には怯えていない様子と見て取れた。

少しづつ少しづつ信頼を得られると思う。何たって正統派三毛だし賢いみーちゃんだものね。

じゃあ無理をせず早く帰っておいで。愛してるよ!

こうちゃん拝

相手に好かれていなくとも、「僕は君が好きだ。絶対に幸せにする。後悔はさせない」と言い切って恋しい女性を強引に奪い去り、最後まで浮気せずに尽くす男がいるならば、その想われる女性は結構幸せになれるのだと思う。私はそういうことに甘んじていられる性格ではなかったので、自分から相手の心を奪取しなければ気が済まなかったし、自分が相手に尽くすのも趣味なので、尽くされるだけでは詰まらないと思っていたが、病気もあり歳もとり身体がしんどくなって来た今では、尽くされて尽くされて愛される日々というのも楽でいいなあ・・・と思う。

あ、念の為に言っておくと、こうちゃんは尽くしてくれないという訳ではない。むしろ世間の夫たちよりは、ずっと勤勉で優しいと思う。結婚3度目の私が言うのだから間違いない。そして妻を気遣う心に余裕がある。でもひとつだけ言わせて貰うならば、私はこうちゃんと運良く出会えたものの、求められて望まれて追いかけられて一緒になった訳ではないのだ。私が強引しつこく口説き落とした相手なのだ。なのにこんなに尽くして貰って申し訳ないね、こうちゃん。きっとこれがこうちゃんの運命だったのよ、諦めようね。

そして問題は、みーちゃんの運命である。みーちゃんは、自分が棲息していたエリアに突然知らないオバサンが毎日通って来るようになり、間もなくご飯をくれるようになった。そして数ヵ月後、ホタテの刺身に騙されて捕獲器に閉じ込められてしまい、病院で麻酔を打たれ、お腹の毛を剃ってから初めて避妊済みであった事が判明した。

その翌日の土砂降りの雨の中、一応広い屋根の下で開放されたけれど、そこにじっとしていられる訳がなく、池のように水が溢れた排水溝のところを泳ぐようにして逃げて行った。あの日から1年と少し・・・ずっと用心していたにも拘わらず、また何となく騙されて拉致されてしまったみーちゃん。でも今回はもう一生リリースはしない。「私はみーちゃんが好きよ。絶対に幸せにする。うちに来て後悔はさせない」と言い切って、恋しいみーちゃんを強引に連れ去った。ここまで想われたら、みーちゃんは幸せになれるはずだ。私は、外に野良で居させる事以外はみーちゃんの気持ちをいつも考えて行動したいと願っているし、みーちゃんに尽くしたいと心底思う。

もうサイトの表紙にも、とりあえず昨日撮った写真でみーちゃんを追加したのだ。おめでとう、カズエちゃん。みーちゃんは永遠に貴女のものです。ピース。

17匹で愛情を1/17ずつするのでは確かに可哀想だ。だから私は、17人分・17倍のバイタリティを持たなければいけないと思う。もちろん極端な話をしているとは思うが、その気構えすらなければ、何も望めない・可能ならしめる事は出来ないのだ。先ずは志と行動あるのみ。

しかし、もう何年間も365日欠かさず日々何人かの(人間の)相談に乗っているのだもの、大事なうちの子に少しエネルギーを回せば済んでしまうはずだ。そして私は不死身になるぞ、うちの子たちの為には。

髪ももう伸ばさない。洗髪の時間と手間が少しでも節約出来る。結婚式にも葬式にも出ない。お見舞いにも行かないし、飲み会なんて勿論行かない。残りの人生は、猫たちと家族と自分の為に目一杯使うのだ。その為には仕方ないから仕事も続けるし(仕事自体は好きだし)、持病にも勝つ。我が永遠のライバル、シェーグレン君よ、君には負けないからな、わはは・・・。
ルス

ローランサン・カラー

Jun. 18, 2004

さて、ゴミ収集の前夜だから、新聞紙を裂いてトイレの総取り替えをしよう。楽しい時間だ。そしてゴマのシッコした毛布を洗って寝よう。う〜ん。

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