《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ジャム

ジャムはデブだけど

Mar. 1, 2010
ジャム
2010年3月1日 月曜日

今日から3月。

今年は桜の開花が早いという予想らしいが、本当かな。





楽しみにしていたBSでの映画【ブレイブハート】は長い作品なので、冒頭から全て観る事は叶わなかった。

今の繁忙期だと、3時間も真剣に字幕を読みながら映画を観る事は難しい。

それでも、もっと深夜の時間帯であれば何とかなるかも知れないのだが、午後8時からの放送では、私達の生活パターンではかなり無理をしないとテレビは観られないのだ。

同じ8時からの、エゾリスが出て来るBSハイビジョンの番組も観られなかった。

ごめんね、ゴマちゃん、ジャムちゃん。テレビだけでもつけておいてあげれば良かったね。







さて、閑話休題。【ブレイブハート】に話を戻そう。

有名な映画なのでストーリーは兎も角、印象に残った部分だけでも書き残しておこうと思う。



イングランドとスペイン、そしてその関係諸国の歴史には昔から関心が高かったのと、「四つ裂き」という極めて残酷な処刑法について調べた際に、大逆罪で四つ裂きに処せられたウィリアム・ウォレスの名はどうしても避けては通れないないものなので、このスコットランドの英雄については映画化される前から知っていた。

最期の有り様を知るだけに、観たくないような観ておきたいような複雑な気持ちで、夕飯を作ったり食べたりしつつ、途中からの1時間半位を観た。



ソフィー・マルソーは、この作品ではとても美しかった。

フランス王家からイングランド皇太子妃として嫁いだ「イザベラ」役は、ちょっと古風な顔立ちのフランス人女優にピッタリの配役だ。

途中、フランス語で家臣とやりとりする場面もあり、イザベラの話す英語も、いかにもフランス人・・・という感じで良かった。


このイザベルという女性の生涯もまた波乱に富んでいたようで、その後のイングランド史を左右するようなエピソードを色々と持つ。




メル・ギブソンも、その濃い顔がこの作品のウィリアム・ウォレス役にとても似合っている。

汚い格好での戦闘シーンでも、造作が立派なのでひと際目立つ。



その戦闘シーンで顔や身体に青くペイントしていたのは、ケルト系民族の風習らしいが、スコットランドの歴史文化に相当詳しくないと、それが史実と違うだとか一概には言えそうも無い。

門外漢の私がちょっと調べた程度では、スコットランドの民俗学的歴史は複雑で、ウォレスが果たしてケルト系のスコットランド人なのかどうかも良く解らない。

でも、ケルト系であった方がこの一連の戦いはより歴史的深みを増すし、青いペイントはビジュアル的なインパクトをも増す効果が高いだろう。



顔も青かったが、メル・ギブソンの瞳も真っ青だった。そう、処刑台の上でも、その青い瞳がとても印象的だった。初めてメル・ギブソンを知った【マッド・マックス】でも、やはりその瞳の色が恐ろしい位に青く感じた。

随分と昔の事になってしまった。メル・ギブソンも若かったけれど、当時は私も若かった。





処刑される前、牢獄の中でウォレスは神に祈っていた。

科白は正確には覚えていないけれど、これから自分に科せられる過酷な拷問と処刑に対して、自分が勇気を以て臨み勇敢に死ねますように・・・という内容の祈りだ。

どんな英雄だろうと、生きたまま内臓を引きずり出されるなんて恐ろしいに決まっている。

あの時のウォレスの祈りの科白は、処刑されながら叫ぶ「フリーダム!」という科白よりも、私にはずっと胸に響いた。



そもそも、母国の自由と独立の為にだけ、あれだけの勇気と自己犠牲が持てるものだろうか?

勿論、そういう崇高な意志もあっただろうが、幼年期に家族を皆殺しにされた恨み、そして妻を殺された恨み・・・その強い強いモチベーションがあったからこそ、戦い、そして勇気を持ち続けられたのではないかと思うのだが如何だろう。

そして幾つもの悲劇を招いた要因がイングランドのスコットランド支配や両国の長い勢力争いであるというところから、最初は個人的な怒りや恨みによる戦いであったものが、次第に母国の自由を求める戦いとしてスコットランドの貴族たちに利用され、英雄として祭り上げられて行ったのだろう。



それでも、もう「英雄」となる以前の場所には引き返せない。

最初はそこまでの覚悟はしていなかったかも知れないけれど、いつしか立場は人を創り、より崇高なものを求めるようになる。

だけど、あれ程の苦痛に耐えられるだけのモチベーションの最たるものこそは、愛する大切なものを奪われた恨みと怒りでなければ説明が付かないと思う訳だ。

その証拠に、息絶える直前に見たものは、死んだ妻の姿であったではないか。





専制君主が、その支配を絶対のものとし続けるには、謀反は一番怖いし、謀反を起こした者への刑を重くする事も、それを民衆への見せしめとする事も必要であっただろう事は、どこの国の処刑の歴史を見ても解る。

しかし、人間とは何と残酷な事が出来るものなのだろう。

それもまた、自分の立場や命を危うくさせた、或いは大事な者の命を殺めた者への怒りや恐れ、復讐心から為るからこそ出来るのかも知れない。



姉を惨殺された厨子王が後に立身して山椒大夫のいる地の領主として赴き、姉を殺した山椒大夫とその息子をノコギリ挽きにて処刑したというのも、先ずは強い憎しみと怒り、復讐心であったに違いない。

勿論、存在そのものが悪であった山椒大夫への刑罰であるという大義名分もあっただろうが、。



そこまでは、人の残酷な行為の元にあるものを理解出来なくも無い。勿論、それを善しと言っているのではない事はお断りしておきたい。

人は無知で弱い。

自分が生き延びる為には、随分と他者を犠牲にして来ただうと思う。その弱さは、悲しい哉、ある程度理解出来るというだけの事だ。





しかし意味も無く為される通り魔的な殺人やゲーム感覚で行う残忍な虐待などは到底理解出来ない。

愛するものがそんなふざけた連中の犠牲になったら・・・想像しただけで憎しみと怒りの感情が湧いてくる。

果たして私はその時、神の教え通り、敵を愛せる(許せる)のだろうか?
ジャム

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ジャム
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