横浜市の浜邸は、分譲マンションの1階です。しかし急勾配の傾斜地に建つ為、ベランダから下はかなり落差があります。ベランダから落ちたら下は崖ですので、怪我はないとしても猫が自力で戻れる高さではありません。
それだけに日当たりも風通しも良い、かなり環境の良いマンションの一室です。
しかし引っ越し前に、工務店でしっかりと改築しました。
窓という窓には、全て内側にレールを増設し、白木の格子戸を付けました。
ベランダに出さずとも、窓辺で充分日光浴も出来ますし、夏は風に吹かれて涼んでいます。
格子戸には、猫が外せないロックも付いています。
もう一つ忘れてはいけないのが、帰宅して玄関ドアを開けた途端にドアからすり抜けて出てしまう場合の対策です。
これに関しても、浜邸では廊下と玄関の間に格子戸を作りました。ここにもロックがあります。
玄関に通じる格子戸は、窓の高さの規格と違う天井までの高さはありませんが、足場にしてよじ登れないようにと、横の枠の高さが50センチ毎になっています。
これも、日々の観察と試行錯誤の結果あみだされた、猫飼いの知恵でしょう。 |
玄関からの脱走防止に関しては、例えば宅配便が来る度、帰宅する度に気を使うものですから、他にも色々と工夫しているお宅が多いですね。
これは、大磯の鈴木邸の脱走防止ラティスです(写真右参照)。こちらは賃貸マンションなので、現状復帰が簡単な方法を考えたそうです。
両端を固定してあり、伸び縮みする構造のラティスで開け閉めが出来るタイプです。運動能力の高い猫が本気を出せば、よじ登って向こう側に行けるでしょうが、時間稼ぎは出来ます。これで駄目なら、上にもう一個取り付ける事も考慮に入れているようです。
こうしたものが取り付けられない場合は、玄関に直接通じるスペースまでは、猫を開放しない事も考えた方が良いかも知れませんね。 |
脱走防止とはちょっと違うのですが、刃物や火を使うキッチンも、猫が怪我をし易い場所と言えるでしょう。
鍋をかけて火のついたコンロに飛び乗って火傷をしたり、猫も大好きな食材(イカやホタテ、鶏肉やハムなど)を刻んでいれば、躊躇なくまな板に飛び乗る猫もいます。
そんな時の危険を防止する為に、横浜のニシムラ邸では、こんな工夫をしています(写真左上参照)。
カウンターキッチンに、突っ張り式のフェンスで開閉自在のネットの扉が付いています。柔軟な発想で市販品で色々と探せば、便利なものがありますね。
こちらのお宅も分譲マンションですが、目の前は交通量の多い国道で、もちろんベランダには出していません。
しかし窓辺は、猫たちのお気に入りの場所として活躍しています。 |