《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》 猫の為の情報

子宮蓄膿症のネコを飼っている人達の体験とメッセージ

case 1 ミミコちゃんの飼い主・いづみさんより



うちのミミコは生後9ヶ月で家に来てから、下痢が5ヶ月止りませんでした。体重も来たときが2キロで、避妊をどうしようかと迷っておりました。発情も弱いもので、それ程気になりませんでした。

ある時、お尻に血がついているのを発見し、近所の24時間対応の病院へ夜10時頃連れて行きました。緊急対応と言っても先生1人しかおらず、私の説明を聞くと、「お尻のどの辺りかわからないと何とも言えません。本当に血だったのか、お尻についたものを持ってくるとかしてもらわないと。」と言われ、応急処置として抗生物質の注射を打たれて帰りました。何故病名もわからないのに、注射を打つのかと聞いたところ、「血が出ているということは化膿している場合もあるから。」とのことでした。

2日後、やはり膣から出血しているのを発見したのですが、近所の病院へは行かず、下痢の時に行った病院へ行きました。その場で子宮蓄膿症と診断され、「緊急手術しかこの子を助ける手段はありません。」と言われ、2日後に手術になりました。麻酔をする前の血液検査が多少悪くても、手術するしかないということでした。

  血液検査の数値 (基準参考値 評価)
  PCV 35.2(%) 24〜45
  Hb 10.9 8.0〜15.0
  MCHC 31(%) 30〜36
  TP 8.4(g/dl) 5.4〜7.8 感染、脱水、肝炎、肝硬変、高タンパク血症腫瘍等
  WBC 50.8(10E3/μl)
  (白血球数) 5.5〜19.5 感染、中毒、歯槽膿漏、各部炎症など
  Plat 366(10E3/μl)  175〜500
  ALT 31 (U/l)  10〜50
  AST 43 (U/l)  10〜40 出血、溶血、ビタミン不足など
  ALP 53 (U/l)  100〜100
  Glu 113 (mg/dl)   70〜120
  BUN 22.8(mg/dl) 17〜120
  Cre 0.8(mg/dl) 0.6〜1.6

白血球数が普通の5倍の数値で、異常な値だったそうです。普通この病気では、食欲減退、元気喪失、多飲、嘔吐などがあり、泌尿器疾患と間違われ易く、膣が閉じてしまった段階ではなかなか見つけにくいそうです。うちの猫の場合は、著しい症状が出ていなかったので、膣からの出血をみるまでわかりませんでした。子宮には血膿がかなり溜まっており、危ない状態だったそうです。

この病気の予防としては、早期に避妊(子宮卵巣切除)しておくことが一番とのことですが、いろいろな事情があり避妊しない場合には発情後の様子などを良く観察した方が良いかもしれません。

費用は普通の避妊手術の約2倍で5日間入院で65,000円でした。避妊の是非はともかくとして、子宮蓄膿症についての詳しい説明が載っているサイトがありますので御参考迄に下記します。

   http://www.ne.jp/asahi/conago/nimravus/vus3/funin.html

以上ですが、手術後の経過を見せに行った時に、先生が、これで長生きできますよとにこやかに微笑んでいた姿が忘れられません。いざという時に、いろいろな方の経験談が頼りになりました。少しでもお役に立てれば嬉しく思います。

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