アイン

おくつろぎ

Jun.12,2001

昨夜トイレを使っていると自慢した途端、今朝はベッドで作品を仕上げていたゴマ画伯。それはそれは見事な世界地図でございました。あ、また「7匹のかあたん」に憑依されてしまった!ジャムの悪戯を避けるべく、あっと言う間に洗濯してしまったこうちゃんが憎い。応募作品がなかなか撮れないじゃないか。しかし、夕方にはまたもトイレでしたと言う。解らないなあ・・・ゴマの心情は。きっと複雑な想いがあるんだね。まあ、気が済むように好きな処でやんなさい。

しかし毎日長い時間をこうちゃんが抱っこしてあげて、ゴマは本当に気持ち良さそうにくつろいでいる。自分からは絶対に下りようとしない。ゴマの心の深いところに染みついた何らかの傷は、こうして長い年月をかけないと癒されるものではないのだろうか・・・という気がふとしてしまう。置き去りにされた傷、子供と引き離された寂しさ、すっかり人間のような顔をした何の苦労も知らない先住猫たちの中に加わった負い目・・・想像するだけだが、ゴマにとっては心の傷は色々とあったのだろうと思う。

しかし苦労知らずのところに、いきなり毛色の違う攻撃的な若いメスが入って来たという事では、アインだって傷ついたのだ。だんだんと居場所が狭くなり、無邪気にすれ違おうとしただけでポカポカと殴られる恐怖。そういうものと闘って、少しずつ身体を伸ばせるようになるまでには、アインの場合何ヶ月もかかる。やっとゴマに叩かれなくなったら、小さな悪魔・ジャムが来た。未だ本当には慣れていないアイン。

そこで考えた。仔猫には仔猫だ。ジャムには同じレベルの仔猫の遊び相手が必要であると。もちろんミュウやゴマはジャムと良く遊んでくれるのだが、子供のしつこさには敵わないらしく、やっぱり逃げ出してしまう事が多い。そうすると、ジャムにとって一番手頃な大きさのアインを襲うのだ。もう限界だと思うのだが、仔猫を引き取ろうかと考えている。

それは、チロちゃんの仔猫である。れいさんの頑張りに報いる為にも、チロちゃんの捕獲と出産を勧めた責任の為にも、敬意と感謝を込めて1匹だけでも引き取りたいと思っている。大崎さんからジャムを引き取った時にも、ゴマに似ているというだけではない、ここまで頑張っている大崎さんへの私なりの気持ちの表し方として、うちに来て貰う事にしたのだから。

そうは言っても、この先我が家の状況がどうなるのかが未知数の現在、いつの時点で受け入れるかが問題だ。慎重に考えたい。と同時に、先日オシッコや授乳の世話をさせて貰ってみると、直ぐにでもウチの子としたい衝動も抑えがたい。アインにとって吉と出るか凶と出るか・・・そしてジャムはどんな反応を示すのか、ゴマの気持ちはどうか、不安は色々とある。(ミュウとジーコはまず大丈夫。これほど気の好いのんびりとした猫もそうそういない。)私がそろそろ家に入って、猫たちの傍らに密着出来る事が望ましいのだが・・・。これからどうなるのだろう?

今夜の更新で掲載する《memorial》のコーナーのクロちゃん・・・保護者だった方のお便りを読んでいて、会った事のないこのクロちゃんの為にしばし泣いた。そして病院(医者)の選び方や薬・治療というものについて、再び考え込んでしまった。そして自然治癒力・免疫力の大切さに関しても、改めて思いを強くした。辛抱強い動物たち、口のきけない動物達、この弱い小さな存在の為に、どこまで病気の発症を予防してあげられるか・・・私に出来るのはそこだけである。


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