変な夢を見た。夢の中で新しい仕事に就くというその朝、私ともう一人採用された若い大柄な感じの良い女性(以下、便宜上「今野さん」と呼ぶ)が、研究所の正門前で立っている。そこへ教官らしき男が現れる。今野さんは既に「きをつけ」の姿勢をとっている。遅れて私も直立不動で胸を張り顎を引いて、こんなところから文句をつけられないようにしなければ・・・と思っている。 教官の号令で今野さんと私は握りこぶしを腰のところに作り、建物まで走り始めた。しかし今野さんはしっかり走って行くのだが、私はどうにも走れない。どんどん今野さんの姿が遠ざかる。やっとのことで追いついて建物の中に入ろうとすると、そこは軍艦の中だった。狭い甲板の通路を通る時、左手に海面が見える。外洋に出ているらしく、遥か彼方まで海しか見えない。 これから配属される部署の先輩たちに紹介されるはずなのだが、部署には誰一人いない。教官が隣の部署に訪ねると、全員がファッションショーを見に行ってしまったという。慰安の為のイベントのひとつらしいのだが、「ナントカカントカ春コレクション」というパンフレットの文字が見える。男性ばかりで、こんな婦人服のファッションショーなど見て楽しいのだろうか?楽しいんだろうな・・・と内心呆れていた。しかし、そうこうしているうちにオリエンテーションなど終わり、ようやく緊張が緩む。 一旦開放されて帰る途中、今野さんも私もコートを忘れた事に気付いて戻ろうとする。またしても狭い甲板を、しかも柱と壁の間をやっとすり抜けて、さっき案内された船室に戻ろうとするが、迷ってしまってなかなか辿り着けない。ふと気付くと、船の一番上の階にいた。そこには駅があり、その駅名はイギリスの地名だった。こんなところから直接、電車に乗れるのか・・・とぼんやり考えていると、今野さんが穴に落ちてしまった。慌てて助けを求めようと近場の電話に手を伸ばす。すると「はい、110番です」という声がする。ここは軍隊で(研究所のはずじゃなかったのかい?)しかも海洋上なのだから、日本の警察が出てどうするんだ?!と苛々している。そういう夢。 私の夢で繰り返し登場する「怖いもの・不安なもの」のオンパレードではないか。海だとか川、湖といった水のイメージ、知らない駅と知らない路線の電車、大きな不案内な建物の中(いつもは病院とか旅館とか大学であるが)で迷う事、思い通りにかけられない電話、そしてどうしても走るに走れない事・・・見事に勢ぞろいしたな。いい歳をして、新しい仕事に就くのが不安なのだろうか?断じてそんな事ではないと言いたいが、実のところは解らないし解明したいとも思わない。夢から醒めた現実の私は、あんまり物事にこだわらない癖がついているのだ。だって忙しいもん。 みょーこ姉ちゃんが、エサ場で新しい捨て猫を保護した。兎に角、新顔を見たら捕獲、そして避妊というパターンなのだ。早速病院に連れて行くと、足の肉球の間に怪我をしていて、それが腐りかけていたという。すわメールして「よし、うちで引き取る!♪足の無い奴ぁ、オレんとこへ来〜い♪」と植木等になってみたが、あっさり却下された。以下、その返信である。
例によって、説教されてしまった。これはテレサ・ちん師匠にも重々気をつけろと言われている事だ。それが出来ないのならば、こういう形の就職は反対だとすら言われている。勿論こうちゃんも心配している。仕事を勝手に増やして抱え込む事に関しては前科があり過ぎて、すっかり信用を失くしているのだ。ちぇっ。もうそんなにガツガツ働かないよ〜。歳なんだもん。 しかし何かいつもと違う気配を察知しているのか、ミュウが付きまとって離れようとしない。大丈夫だよ、ミュウちゃん。あんたが具合悪くなったりしたら、すぐに仕事なんか辞めちゃうからね(本当か?)。 さて、今夜はハロウィンだ。きっと繁華街ではそれらしい色合いも見られるのだろうが、ここ山の中の住宅地では何事からも隔絶されていつもと変わらず静かだ。そんな静けさの中、当HPもアクセスが60万を今夜超えてしまった。しかし何だか今夜区切りがつくというのも、明日から自由を失う悲しみを煽るような気がしてしまう往生際の悪い私・・・。ともあれ、皆様の日頃からのご愛顧に感謝しております。これからも相変わりませず宜しくお願い申し上げます。
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