ミュウ

ゆっくりしてよ

Jan.24,2003

昨夜はあまりに背中や腰が痛くて、遂に根を上げて風呂に入ってしまった。夜は寝る前にゆっくり風呂に入れれば、それはそれで効能が色々ある事は承知しているのだが、時間がないのと疲れが出てしまって却って辛い事が多いので、日頃は1年中シャワーだけだ。しかし昨夜は風呂以外にもう術がない位に疲れてしまった。松の葉の成分で出来た入浴剤を入れて、身体を芯から温めた。そして更に疲れた。

こんなもの読む人はいないだろう・・・と思いつつ3年と少し前に始めた公開日記だったが、まとめて読んで下さる人もいるらしい事が判って、その人のアドバイスに従い、いちいち月別インデックスに戻らなくても良いようにした。まだ今年の分だけだが。時間が出来れば、過去の分も(過去の分こそ)そうしたい。

昨夜はリマが左耳をしつこく舐めてくれて、そのせいか耳が痒くて掻いていたら血が出てしまった。狭い耳たぶに無理やり3つもピアスをしている左耳だけに、かぶれ易いみたいだ。でもリマと寝ていると幸せだ。この子は、本当にデリカシーもあって良い子だ。私の波長に合わせて一緒に寝返りを打ったりする。自分で腹を痛めて産んだような気になってくるから不思議だ。人間の子すら産んだ事がないのに、生意気言ってすみません。でも、人間の子供を産んだ事があったとしても、猫の子はやっぱり産めないのだ。

今日は色々と不測の出来事があって一日バタバタしてしまった。夜『誰でもピカソ』を見るとはなしに見ていたら、ギタリストの押尾コータローが出ていた。そのパーカッシヴな奏法はちょっと前から気になっていたのだが、本人の姿を見たのは初めてだった。タッピングも素晴らしいが、ギターの能力を生かしきっている音色に何よりも魅せられる。女性のギタリストには残念ながら出せない音だ。ブーニンのタッチが鋼のように強靭で、やはり男性特有のものであるように。ライブを聴きたいが、今チケットが取りにくいライブのトップクラスらしい。

成りゆきで『千と千尋の神隠し』のTV放映まで見てしまった。宮崎駿作品はどれもあまり好きではないのだが、この作品は声優の吹き替えシーンを見ていたので、ちょっと興味あったのだ。特に夏木マリの吹き替えシーンは気合いが入っていて、声だけではなく体全体で演技していて「良い女優だな・・・」と感じた。声を出すのに、天才でもない限りは身体も表情も使って出さないと、魂は入らない。千尋の声もだが、千尋の母親の声を担当していた沢口靖子の下手な事。発声が悪くて大きな声も出ないところに持って来て、気が感じられない。『もののけ姫』の田中裕子もひどかったし、声優は本当に力量が要る仕事だ。タレントの片手間仕事では無理だ。

電話の応対も同じだ。顔が見えないだけに、いつもよりも更にテンションを上げて、私などは平素の自分よりかなり高い声で可愛らしく喋って丁度良い。こうちゃんが上司だった12年前、「貴女の声は暗いし、喋り方は大変に冷たい。自分の声を録音して聞いてみなさい。それではどんなに丁寧な言葉で応対しても、心が入っていないように感じ取られてしまう。」と叱られた。その後こうちゃんのOKが出るまで、私は本気で特訓したのだ。そしたら昨日、外注で常駐しているマルタさんに「あの・・・カワグチさん」と話し掛けられて、「カワグチさんの電話の応対、凄く感じ良いです。うちの女子社員にも見習わせたいです。」とわざわざ誉めて下さった。すぐおだてに乗るタチの私は「よし、それでは私が長野まで行って研修してあげましょう!」と返しておいた。こうちゃん、彼方のお陰です。

明日はいよいよ、非情で非常識な飼い主に捨てられる事になっている3匹の猫を、お笑い仮面・リエさんが保護する事になっている。病院までの搬送のボランティアは、KEIちゃんが引き受けてくれる予定だ。幾ら明るくて気合いの入ったリエさんでも、3匹の大人猫を徒歩で運ぶのは不可能だ。私が迎えに行ってあげたいが、個人的な事情であまり家を空けていられない。病院までは行って、猫たちとも先生ともボランティアの二人とも会っておきたい。

捨てて行く事を何とも思っていない婆さんには、何を言っても無駄だろうが、せめてここで「クソババア」と言っておこう。そのババアはオークラさんという。捨てられる猫は、エイズが発症している子もいるようだ。嗚呼・・・。いずれかの形で、SOSを発信するかも知れない。まだ方針が決まっていないのだが、リエさんとも相談した上で、こういう事例がある事をきちんと世に問いたい。その際には写真を撮りに来てくれる事になっている、凄腕のアマチュアカメラマン氏がいるのだ。色んな意味で、乞うご期待だ。

最近、幸太(旧「SOSたぬき」)がぐんぐんとムツコ母ちゃんの子供として可愛くなっている。日記『こうたんの毎日』の雰囲気も抜群に楽しい。母ちゃんの人柄、猫たちの性格の違い、こうたんの幸せな様子が、毎日楽しみで仕方ない。もっと色んな人に見て欲しくて『猫の手帖』の編集にニュースリリースしたのだが、見事に編集者の心もキャッチしたようで、来月号にはこうたんが猫手に出るのだ。嬉しい。
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