ゴマ
ミュウが好き
Mar.4,2001
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凄い雨だった。椋ちゃんを迎えに行く時間は、一番凄かったかも知れない。椋ちゃんは獣医のケージの中で、床に敷かれたバスタオルの下に潜り込んでいた。怖かったのだろう。可哀想に。西村さんは、早朝から仕事で出掛けていた。終わるまでの少しの間、うちで預かる事にした。もとより人の気配が怖い椋だから、別の部屋でキャリーに入れたまま置いて、お迎えがキタ時に顔を覗き込んだら、シャーではなくて「にゃーん」と鳴いた。私を見て鳴いたのは初めてだった。何だか愛おしくて、西村さんに返したくなくなった。でも西村さんにこうちゃんが手渡したら、もっと大きな声で甘えるように鳴いたそうだ。そりゃそうだよね、パパが一番だものね。バイバイ椋。また会おうね。
何だか気が抜けてしまう。午後には、野良猫を保護したいと言う方から電話が来たり、その件で今度は別の仲間と話をしたり、口ばかり動かしていた日曜日。晩ご飯には、カジキマグロの切り身をニンニクバターでソテーして、レモン醤油をかけた。ほうれん草を茹でて、ベーコンとしいたけと共にバターで炒め、卵も加えて仕上げる。タラコを表面だけ焙り、浅漬けの沢庵には七味唐辛子たっぷりと醤油を少し。炊きたてのご飯を心ゆくまで食べる。美味しいご飯は、身も心も幸せにする。
世の中には、時間をもて余している人がたくさんいるのだと知る。ウィルスを作って他人に送ったり、他人のＰＣをハッキングしたりするような暇な人がいるのだ。それほどの知識や技術、熱意があるのだったら、是非もっと有意義に活用して欲しい。
ＴＶで『コレクター』のリメイク版を観る。原作や有名な最初の映画作品とは似ても似つかないけれど、モーガン・フリーマンの魅力で最後まで観てしまった。ゴマはその間ずーっとこうちゃんの膝で眠っていた。伸びたり寝返りを打ったりして、本当に気持ち良さそうに。パパが大好きなんだね、うちの椋も。昨日は真紀ちゃんに背中ポンポンされながら、ミュウちゃんのことを舐めてやっていた。とても複雑な心の動きを見せるゴマ。賢くて正義感が強く、弱虫で向こう気が強い。そして誰よりも美しい。
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