マルコ

風邪ひいたの

Oct.17,2003
2003年10月17日
朝から晴れた。野良猫たちは、昼の間に充分眠って休むと良い。夜は冷え込むから、うかうか寝てもいられないだろうし、野生のリズムで生きている野良は夜行性のままかも知れない。うちのぐうたら猫たちは、夜はしっかり眠っているが。

しかしカワムラさんは押しが強い。私はどんどん布団の外に追いやられてしまう。気が付くと私の枕にカワムラが、カワムラの枕にリマが乗って寝ていた。私はすっかり布団の外で寝ていて、身体が冷たくなって目覚めた。1階にもダブルのベッドが欲しい。

テトをケージで育てるのは、やっぱり可哀想だ。そう思って、昨夜開放してやった。冒険に次ぐ冒険。少しもじっとしていない。リマがずっと付いて回る。どうやら養育係はリマになりそうだ。しかしいつまでも寝ないので、昨日は病院にも行き、足先シャンプーもして疲れただろうから、ケージのベッドに戻して寝させた。当分、暖かい昼間は自由にさせて、夜だけケージで寝させる事にしよう。真菌ではないようだし、ケージ暮らしがストレスになる位に元気になってきたという事で、目の届く範囲で自由にさせよう。

マルコが、遂に涙目になってきた。昨夜まではクシャミだけだったのだが、今朝見ると片目に涙がうっすらと溜まっている。やはり風邪だな。プロポリスはどうしても飲みたくないらしい。最初は飲んでいたのに、すっかり味を覚えてしまったようだ。

今日は、しーちゃんをどうしても捕獲しようと思って、捕獲器とキャリーを両方持って行った。キャリーは、車の後ろにずっと扉を開けて置いておいた。日に何度か外に出て、撫でたり抱っこしたり、ご飯を上げたりしていた。捕獲器を使うとしたら、ご飯をあげるのはマズイと思ったが、アライさんも手伝ってくれるから、出来るだけキャリーで保護しようと思っていた。絶対に出来るという確信もあった。

外で野良猫と戯れていた何度目かに、クワハラさんが出て来た。話の途中で「あ、カワグチさん・・・この度は・・・」と頭を垂れた。もちろん何を言わんとしているかは解かるので、「有り難うございます。」と応える。「猫雑記」読んで知ってくれていたのね。猫に優しいクワハラさん。一度ご飯食べに来て、お線香あげてやってね・・・と言う。クワハラさんの家は、うちからそう遠くないのだ。

仕事の終わる時刻に、用意しておいたナマリ節の半分をキャリーの奥に入れ、半分をアライさんに渡してみーちゃんに与えて貰っていると、しーちゃんがキャリーの中に頭を入れて来たので、そのままお尻をホイホイと押してやり、扉をさっさと閉めてしまった。これでしーちゃんを無事にキャッチ。後部座席にキャリーを置いて、私はPCの電源を落としてさっさと帰る。

しかし鳴いた鳴いた。とても野良猫とは思えない程、家に着くまで鳴き通し。家が遠く感じられて仕方なかった(遠いんだけどさ・・・)。今まで運んだ猫の中で、公太郎(元ザビエル)よりも鳴いた。という事はトップであろう。そのまま病院に連れ込まず、一度家に戻って、予約がとれていないので電話をしようと思ったのだ。どうせ家は、病院までの通り道にあるのだし。

ガレージの前まで来て、クラクションを一度鳴らした。いつもだったら、こうちゃんが出て来て、ガレージのシャッターを開けてくれるのだ。しかし出て来ない。家の玄関前に停まっていた車が、私のクラクションで「退け」と言われたと思ったのかバックを始めたので、慌てて降りて自分でシャッターを開けた。そうすれば、私の車は玄関前まで行かずに、そのまま直進でガレージに入る事が相手にも解かるだろうと思ったのだ。

しかし後部座席にキャリーがあるので、こうちゃんには是非出て来て欲しい。再度クラクションを鳴らすが、一向に出て来る気配なし。こうちゃん、どうしちゃったんだろう?と思ったら、玄関のところに停まっていたその車の方から、スリムな女性が小走りで近づいて来る。何だろう・・・と思ったら「はじめまして、@寿です。」と言う。本当はフルネームで名乗ったのだが、もちろん公開しません。

「ああっ!」と私。彼女は、私のサイトを極めて初期から見て下さっていた方で、何度もメールのやり取りをしたし、初めて私のサイトのキリ番を獲って下さった忘れ得ぬ人でもあり、《猫の手倶楽部》の強力な支援者ともなって下さっている甲斐性ある働く奥様でもあり、インプレッサ仲間(というより先輩だけど)でもある。お会いするのは初めてだった。想像していたよりずっと若々しくて、こぼれるような笑顔が凄くチャーミングだ。

どうやら既にこうちゃんと会って、お花を届けて下さったらしい。ミュウの為にわざわざここまで?でも兎に角、上がって下さいと強引に引き止める。背の高い、優しそうなご主人も一緒だ。2階へ上がると、こうちゃんはミュウの部屋でガサゴソ(ゴキブリじゃあるまいし)していた。「何で出て来てくれないのよ〜。クラクション聞こえなかったの?!」「え・・・聞こえなかったよ・・・」ったくもう。

お二人は、ミュウのお骨に手を合わせて下さり、薄いコーヒー(スミマセン、濃いのが飲めないものだから・・・)を飲みながら、私は泣かないように一人でハイになって喋り続け、しーちゃんと、出来ればマルコを病院に連れて行く用事があったので、お夕飯すら食べて戴けずにお帰ししてしまった。途中、病院までは先導したけれど、殆どお構い出来ずに心残りだ。是非またいらして下さい。人々にあんな素敵なご夫妻に出会えて、凄く嬉しかった。だって、周囲がみんな独身なんだもん!

マルコはキャリーがきちんとロックされておらず(ミュウの最後の日に分解してしまったままだったのを忘れて、節句素直にキャリーに入ったのに、こうちゃんの馬鹿が持ち上げてしまったのだ。マルコはまんまとベッドの下に逃げた。そういう日は、もう捕まらない。)、入れ損なって今夜はパー。診療時間の終わりが迫っている。

寿さまとは、病院の駐車場に入る時に手を振ってお別れし、私たちはしーちゃんを連れ込む。お腹が大きいような気がするので、何とかお願い出来ますか?と訊くと、幸運にも今夜は大丈夫だった。しかし、もしも手術済みの猫だといけないので、一応診察して貰う事になった。診療中だったので、また待合室で待つ。今日はハイテンションなせいか、いつものBGMが殆ど耳に入らない。良かった。条件反射でミュウと通った1週間を思い出してしまうと、凄く辛いのだ。

結果から言うと、しーちゃんは避妊されていなかった。そのままお預けして帰って来た。今夜か明日、手術して貰える事になった。良かった。しーちゃんにしてみれば、いきなり騙された気持ちだろうが、みんな一度は通る道だ。我慢してね。そしてまたラボで遊ぼうね。


テト

子守リマと

Oct.17,2003

家に戻ると、ぴょんちゃんから電話。昨夜、餌場の近所のお宅から、かなり理不尽で品性下劣な苦情を言われたらしいので、今夜のぴょんちゃんのエサやりに、うちの夫婦が同行する約束をしていたのだ。ぴょんちゃんはすっかりエサやりの準備をして、うちまで来てくれた。

餌場では、人懐こい丸々と太った猫がワラワラと集まって来た。どの子もとても綺麗だ。1匹ずつ名前を呼びながら、ぴょんちゃんは自分が避妊した猫たちにバケツからトレイに缶詰フードを盛ってやり、猫たちはみんな美味しそうに食べている。暫くすると、昨日言いがかりにも似た苦情を言っていたという家のご主人が車で帰って来た。私とこうちゃんは一歩退いて、近所の夫婦がエサやりを観察しているようなフリをしていた。何か言われたら、仲間内としてではなく、世間一般の人間として援護しようと思っていた。一日中、頭の中ではシミュレーションしていたのだ。来るなら来い!

しかしこちらの様子を何となく見ながらも、さっさと家に入って行ってしまった。か弱いぴょんちゃんが一人だと強気で文句言うくせに、こちらが待ち構えていると何も言えない。やはり弱い犬ほどよく吠える・・・という好例だろう。明日も一緒に来るよ・・・と言って、別の問題が起きていない餌場へ移動するぴょんちゃんと別れ、私たちは車でそのまま鶴見へと向かう。今度は自分のエサやりだ。

遅い時間なので道はガラガラ。往復で1時間で行って来られた。しかし、猫の姿は見えず。ぴょんちゃんの餌場もミヨコの餌場も、そしてラボの私の餌場も猫は懐くが、鶴見は特殊だ。殺伐としていて、そして危険だ。虚しい思いでご飯だけ入れ替えて帰って来る。こんな事が、一体どれ位続いているのだろう。でもやめる訳にはいかないさね。

帰宅すると、もう眠くて仕方ない。しかし更新がある。ミュウにお線香を上げ、今日の報告をしてからPCに向かう。何て忙しいんだ。テトを自由にしているので、これからケージに戻して寝させないといけない。マルコにはプロポリスも飲ませたいし、アインとジーコには空腹になる前にご飯をあげないと吐いてしまう。そしてまた、カワムラさんに迫られて眠るのだ。ああ、たまには静かにゆっくり眠りたいな。

明日はお客が来る予定あり、夕方は歯医者、そしてしーちゃんのリリースだ。マルコの具合次第では、再び病院へ行かなければならない。結局、あれからも毎日のように病院通いだな。頭数が多いと、これも仕方ないね。

カロートペンダント(お骨などを入れておくペンダントヘッド)が届いたのだが、それはもう明日の話題にしよう。

前日の「猫雑記」へ 翌日の「猫雑記」へ


月別INDEXへ戻る

「猫雑記」INDEXへ戻る

inserted by FC2 system