マルコ
おどおど
Jul. 31, 2004
|
|
2004年7月31日 土曜日
今日の可燃ゴミの回収に間に合うように、昨夜から今日の明け方にかけて、ぶーちゃん部屋(元の姑の寝室)のクローゼットの中の片付けに手を付けた。先ずは何が入っているのか解からない、山と詰まれたお菓子の缶や古い洋服ケース(昔、オーダーメイドの背広などが入って来るボール箱のケース)から。
1個1個が矢鱈と重たいと思ったら、案の定、紙ゴミだった。パンフレット、旅行の栞や記念写真、同窓会名簿・・・と書くと、個人の思い出の領域に手をつける気の重い作業である事もお解かり戴けるだろうが、こちらの気の重さはやがて、その紙類の重さと量に圧倒されて掻き消えた。最終的には、その分量たるや45リットルのゴミ袋にして15個にもなったのだ。空いた缶だけでも、重ねられるものは重ねて嵩(かさ)を減らしても、15袋とは別に4袋になった。
写真は最初、いちいち中味を確認していた。そして、こうちゃんの高校時代の可愛い顔写真などは抜き取っておいた。いずれもアルバムに整理されてはおらず、現像所の袋にゴチャゴチャッと突っ込まれていた。簡易アルバムに入っていたものは、殆どが海外旅行の記念スナップだ。こうちゃんが「海外旅行だけでも毎年行っていたし、国内旅行も年に何度かは行っていた」という証言は、ここに大量の物証となって現れたのだ。
紙ゴミだけで15袋・・・と書いたのは正確ではない。それだけではゴミ袋が重くなり過ぎるので、緩衝材として衣装ケースの中の衣類を2枚位ずつ混ぜ込んで行ったから、結果として少し嵩が増えた。しかし衣装ケースが2個カラになったので、その分のスペースが確保された。衣装ケースはいずれ不燃ゴミ(有料)の回収を申し込むしかない。
あまりにも大量のゴミになってしまったので、まだプラスチックの大型衣装ケース4個には手が付かないが、それでも捕獲器を2台収納出来るスペースが出来たし、新聞紙トイレ用の新聞紙のストックの置き場が出来た。積年のホコリで手が真っ黒だ。意気揚揚と2階に上がって行くと、ちょうどこうちゃんが起きたところだった。「見てよ、見てよ」と促して、幾分スッキリしたクローゼットを見せる。「ああ、頑張ったなあ」とこうちゃん。しかし布団袋2個、そして先述の衣装ケース4個はまだ残っているのだ。一度には無理だ。たった1部屋のクローゼット一つに、一体何日掛かるのだろう?
疲れたけれど、幸せな作業だった。ストレスと恐れに満ちた同居の10年間、ひたすら心待ちにしていた瞬間だもの。いつかは全部捨ててやる・・・そう考えるだけで楽しかった。そして空いたスペースは、全部猫の為のモノで満たすのだ。満たしたくなくても満ちてしまうだろう。猫トイレの砂10ベール(40袋)、フードの山、新聞紙の山、そして冬用の毛布が何十枚にもなるし、猫ベッドのスペアだけでも何十個・・・ふふふ、快感だ。
それだけ片付けても、金目の物などは見事に出て来ない。しかし、捕獲器を包むのに丁度良い大きさの古い布が2枚出て来た。多分テーブルクロスだったのだろう。誰かの手作りなのか、縁が三つ折りにしてミシンがかかっている。厚過ぎず、大き過ぎず、いい按配のコットンのクロスだった。こういうモノが一番嬉しい。姑は庶民的ではない贅沢な人だったので、こんな素朴なコットンの手作り品が出て来た事でちょっと見直した。金を出して買ったものよりも、こういうものの方が捨て難いものだ。
私が丹精こめて作ったパッチワークのベッドカバー等も、可燃ゴミで捨てられるのだろうな・・・とふと思う。妹にも子供が無い。子供が無いどころか、結婚もしていないのだ。故人の思い入れのある品でも、残されればゴミだ。いずれ自分の身の回りも、どんどん整理してしまわないといけないな・・・と改めて思った。あげるモノはあげ、捨てるモノは捨て。
骨頭品のようなオリンパスの一眼レフカメラも出てきたが、まさか可燃ゴミでは捨てられないのでそのまま置いてある。こんなモノ、誰か欲しい人はいないだろうか?いる訳ないよな。次の機会には、布団と衣類、その次にはやっと3畳の納戸に手をつけよう。今は暑いから、クーラーのある部屋しか出来ない。
ゴミを出してから、捕獲器を件の古布で包んでクローゼットに収めた。その光景を眺めて、とりあえずは満足。達成感がある。
昼近く、鈴木さんが新聞紙を持って来てくれた。三浦さんからも新聞紙が届いた。嬉しい。(ぶーちゃんとタム用トイレに)贅沢に新聞紙が使えると思うと安心していられる。早速、新聞紙置き場に収納する。ほくほく。
夕方からは、久し振りの歯科検診に出掛けた。寝ずに行ったので、ちょっと不安。案の定、歯茎に少し腫れがあり、麻酔をかけて歯の根元近くの歯石を削られた。3箇所も。しばらくは様子を診る為に通院だ。ハンサムな石原先生のご尊顔を拝した直後、これまでの努力不足を後悔するハメとなった。忙しいとブラッシングに時間をかけられない。心にも時間にも余裕がなくなり、結局久し振りに行くと痛い思いをするだけだ。しかしやっと失業して検診に通う日々となる。
みーちゃん
暑さにも負けず
Jul. 31, 2004 |
|
|