《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ジーコ 永眠

愛しい我が子

Feb. 16, 2005
2005年2月16日 水曜日

午後3時5分、ジーコ永眠。



朝から2度ほどポカリスエットを薄めたものを飲ませた。

あまり嫌がらずに飲んでくれた。



もう首を上げる事は出来なかったけれど、静かに横たわったままうっすら目を開けていた。

とても穏やかな顔で過ごしていた。

お腹を見ると、息をしている事が解かった。

一度、自力で態勢を変え、こちらに顔を向けたままで過ごしていた。




午後3時頃に、大きな声で鳴き始めた。

力強い声で「にゃーん にゃーん」と間断なく鳴いた。



私達はジーコの名前を呼び続ける。

一度鳴き声が途切れたけれど、「ジーコ」と呼ぶと「にゃーん」と大きな声で答える。



まるであの時と同じだ。

10数年前、始めてジーコがマンションから出た日、キャリーを蹴破ってマンションの裏に走って行ってしまったあの日。

人にもお願いして探して貰い、私達は当然一日中探したけれど見つからず、私は今日と同じ位、立って居られない位にたくさん泣いた。

私は死んで、魂となってジーコを守ってやりたいと思った。



夜になってベランダから暗闇に向かってあてもなくジーコの名前を呼んでみた。

すると「にゃーん」とジーコの声。

気のせいかと思って再び呼ぶと「にゃーん」・・・「ジーコ」「にゃーん」「ジーコ」「にゃーん」・・・私が掛け合いをしている間に、こうちゃんが迎えに行った。

マンションの裏の、人が入り込めない隙間でずっと固まっていたようだ。

身体にも足の裏にも汚れはなく、無事に家に戻れたあの時と同じように、ジーコは30回ほど精一杯鳴いた。



それ以降、ジーコが鳴くことは殆どなかった。

アメショーはあまり鳴かないのだろうか。ミュウも殆ど声を出さなかった。





ジーコは昨日から、3通りの鳴き方をしてみせた。

昨夜、ドアの前でミュウの部屋に向かって鳴いていた。

ミュウの部屋に行きたいような切ない鳴き方をしていた。

声を掛けるとこちらに向き直り、「にゃーん」と小さな声で鳴いた。「ボク、もういいでしょう?」という風に、こうちゃんには聞こえたと言う。

気をつけていなければ解からない程控え目ではあったけれど、表現力の豊かな子だったのだ。



そして今日は、本当に力強く鳴いた。

私達を呼び、ミュウを呼んでいるようだった。こんな大きな声で鳴けるんだ・・・と驚いた。

鳴き終えた時、首を後ろに「う〜ん」と反らせた。

何度か「ぐぅ〜」という感じの声を出した。そして小さな痙攣がやって来た。ミュウのときで知っていた。これが最後の合図なのだと。





それまでうっすらとしか開いていなかった目をパッチリと開けて、とても可愛い顔をしていた。

呼吸によるお腹のふくらみは止まったけれど、名前を呼ぶともう一度前足をこちらに差し伸べるようにした。

ゴマが駆け寄った。



目を閉じてしまう前に、可愛い顔を撮影しておいた。

もう現実では見る事が出来ないジーコの可愛い顔。





身体にあてていた幾つかの湯たんぽをはずし、目を閉じてやる。



長い闘病生活から開放されて、永遠の命を得たジーコ。

大好きだだったミュウを呼んで、たくさん鳴いたのだろうか。

ジーコは、私とこうちゃんの出会いの時に生まれた子だった。

ミュウとアインの子でもあり、私達の子でもあった。

ミュウとアインは、私達と対等なパートナーだけれど、ジーコは私たちの間の子供でもあると思う。



ジーコはずっと一人で猫と人間の両親の愛情を独占して来た、純粋培養の一人息子だった。



殆ど世話を焼かせない、物静かで控え目なジーコらしい静かな最期のときだった。

オシッコすら漏らしていないのに驚いた。



ジーコ、私達のところに生まれて来てくれて有り難う。

やっとミュウと会えたね。


ジーコ

微笑んでる?

Feb. 16, 2005


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