猫雑記20100414

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

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マーゴ

ママなんか幸せよね

Apr. 14, 2010

2010年4月14日　水曜日

今日は「みっくん」（>>こちら参照）の手術の予定だったから、朝から何となく落ち着かないでいた。

しかし結果から言うと、金曜日に延期になったというのだ。

何だか腑に落ちなかったので、動物病院に電話して院長に話を聞いたところ、昨日の時点で貧血が見られたので様子をみつつ繰り延べにしたという事だった。

幸い腎不全は大した事が無いので、手術は出来るだろうとの事。

病院とお話しするのは初めてだったので、ご挨拶も兼ねて、くれぐれも宜しくお願いした。

薬が２日目にしてやっと効き始めたらしく、顎の関節部分の腫れが引いてきた。

腫れと炎症が治まってくると、鎮痛剤の効きも良いようだ。これで固形物も食べられる。

食べなければ保たない。食べてこそ頑張れる。

そんな今日の夕方、実家の父が死んだ。

数年前から何度か危篤状態に陥ったこともあるし、肺が殆ど機能していない状態のままで闘病を続けていたので覚悟はしておかなくちゃと思ってはいたものの、今回はそれほど容態が悪いとは聞いていなかったし、あまりに突然の事で実感が湧かない。

とても悲しいし涙は出るのだけれど、ミュウやアインが死んだ時のように一緒に死んでしまいたいような絶望感は無い。

昨日は一人で入浴も出来たそうだし、母と妹と共に食卓に着いて夕食も摂り、今朝の朝食もちゃんと食べたと言う。

今日の昼は食べたくないと言って、その後急激に容態が悪化したらしい。

救急搬送された病院で娘に連絡をとるように言われ、母が妹の会社に連絡をした。

妹が駆けつけた時には、もう意識も自力呼吸もしていなかった。

５時１２分・・・と、電話の向うの妹から臨終の時間を告げられた。

父とは遂に会えないままになってしまった。

父には言っておきたい事があった。

でも、言わなくても父は解ってくれていたと思う。誰よりも濃く父の血を引き、価値観を受け継いでいた私の考えそうな事など、父は解っていたはずだ。

通夜にも葬式にも行けない事は、母も妹も解ってくれている。

お姉ちゃんは自分の身体と猫を大事にして・・・と妹は言ってくれている。甘えたくは無いけれど、甘えるしかない。

これだけの頭数を抱え込んだ時から、私は鬼になったのだから。

同世代に限らず、ずっと歳下の人たちだって、既に親とのお別れを経験している人がたくさんいるのだ。

みんないつかは平等に死ぬ。そのときがやって来たというだけの事だ。

パパ有り難う。

会えなかったけれど、きっとそれを詫びてもパパは言うだろうね。

「会ったところでそれまでだ。会わなくてもいいよ」

私にはその行間に込められた意味が解っているから。そして同じ気持ちだったから無理をして会いには行かなかったけれど、一度ちゃんと言葉にして伝えたかった。

パパの血と生き方は、私の中に物凄く濃厚に息づいているよ・・・と。

泣きながらでも与えられた責務を果たすのが、パパから受け継いだ痩せ我慢の心意気だよね。

これからもパパの生き方の美意識は、きっと私の中で受け継がれて行くよ。

但し、先がそう長い訳ではないだろうけどね。

マーゴ

パパが優しいから

Apr. 14, 2010