2011年 《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》 猫雑記
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ジャム

ベロンしたいんで〜

Feb. 14, 2011
ジャム
2011年2月14日 月曜日

忘れられないバレンタイン・デーとなった。

その意味は、これから書く。



いつもながらしつこい長い日記となる予定。

想いは吐き出し、且つ記録しておかないと気が済まないのだ、私という人間は。




朝からずっと曇天で寒かった。

そして午後から冷たい雨。

その雨は、もしかしたら雪に変わるかも知れないとの予報を聞いてウンザリしていた。



でも今回は積もらないだろうと気象予報士の森田さんも言っていた事だし、ちょっと油断してしまった。



そして最悪の夜になる。

いや、最高の夜かな?




雪は予報を外れ、あっと言う間に降り積もった。

今夜もラストでぎっくり腰の治療をして貰い、終って外に出ると外は銀世界だった。



駐車場に停めた車のフロントガラスに積もった雪を手で掃い、ソロソロと慎重に運転して帰宅する。

インプレッサ以来、我が家の車は4駆でスタッドレスを履いているから、問題なく走れる。

しかし雪の装備をしていない他の車にぶつけられては堪らない。

今回は特に突然の積雪だっただけに、準備していない車が多いはず。

みんな徐行運転していたから、幹線道路はさぞかし渋滞している事だろう。



バス通りを行くと、バスが何台もハザードランプを点けて停まっていた。

チェーンを巻いているのだ。



バスを追い越し、家に近付くにつれ交通が無くなり新雪の道となるけれど、着実にスタッドレスはその役割を果たしてくれて、無事にガレージに入れた。

先ずは一安心。




しかし、そこからが長い夜の始まりだった。

庭の鉢植えを守るのだ。



傘が要らないように麦藁帽子を被り、防寒の装備もした上で庭に回ってみると、雪は想像以上に積もっていた。

雪に慣れていないだけに、その光景には些か衝撃を受けた。



葦簾を乗せた葡萄棚の下に避難させていた鉢以外は全て、花や葉がすっかり見えなくなる程に雪を積もらせてしまっている。

かき氷の鉢を並べたようだ。



シマトネリコの小さな葉にもたっぷりと重たい雪が積もり、細い枝が全て下向きに倒れている。

その無残なトネリコの上には、公園の木々が雪を乗せて圧し掛かっている。

葉をたくさんつけた木は勿論だが、細い枝だけの桜の木までが雪の重みですっかり垂れて、うちの庭にその枝を張り巡らせていた。



ガーデンテーブルと椅子はビニールのカバーで覆っておいたのだけれど、そのカバーの上には何センチもの雪が積もっていて、掃おうとすると下の方は凍って塊りになっていた。



凄い光景だった。

こんな大雪になるなんて、誰が予想していた?





雪除けの下に移動させられない大きな鉢の木々は、二人でせっせと雪掃いをした。

一番酷い降りの時だったようで、掃っても掃ってもどんどん積もる。

それでもマメに掃ってやらないと、程なく枝は折れてしまうだろう。

トネリコの枝の雪を掃い、樅の木の雪を掃い、庭に圧し掛かっている公園の木々の雪を掃う。





怒りとも悲しみともつかない想いで胸が一杯だった。

どうしてこんな雪が降るのだ。

酷いじゃないか、こんなに重たい雪をガンガン降らせて。

誰にもぶつけられない怒りだけれど、腹立たしくてならなかった。





しかし横浜の雪ごときで、大事に育てて来た私たちの植木を全滅させてなるものか。

二人とも黙って作業を続けた。

想いはきっと一緒だっただろう。




どれだけ雪掃いを続けたか解らないけれど、気が付いた時には雪の勢いが弱まっていた。

しかし次に、ガレージ前の坂道の雪掻きがある。

私のぎっくり腰は、治療前に飲んでおいた鎮痛剤が効いていたのか、それともアドレナリンが大量に出ていたせいか、全く痛みを感じなかった。



我が家が雪掻きすべき範囲は、余所のお宅の4倍くらいはある。

角地で敷地もある程度広いからだ。



でも全てをするには、二人とも疲れ過ぎていた。

車で踏み固められてから凍ってしまうと、ご近所の車の夏タイヤが空回りして曲がれず大騒ぎする勾配のある曲がり角と、自分の車を出すのに上る勾配の部分だけは、念入りに雪掻きしておかなければ。



時計を持っていなかったので何時だか解らないけれど、かなりお腹も空いたので、「これ位にしようか」と言って家の中に入った。




二人とも着ていたダウンのコートや防水のはずの手袋がびしょ濡れで、頭は帽子を被っていても水に浸かったように濡れそぼっていた。

夢中だったから気付かなかったようだ。




家の中では猫たちが、暖かい部屋で身体を伸ばして寝ている。

「どこ行ってたんだよ〜」と文句を言うリマとナム、ガラ、シロちゃん、そして2階のジャム。

どこも行ってないよ、雪と闘っていたんだよ!




雪は明け方には止み、2度目の雪掃いは必要なかった。

もしかしたら、苦労して二人で雪掃いなどせずとも、そのまま放っておいてもOKだったのかも知れない。




だけどこうちゃんが、雪掃いしている時に言った。

二人でこうして大事にしてやれる事は楽しいね・・・と。



そうなんだ。

結果的には無駄な作業になったとしても良い。

大事に思い、その思いを現実に表す事、手を掛けてやる事こそが大事で、そして楽しいのだ。






きっと二人とも、後でどっと疲れが出るだろう。

ぎっくり腰も、念入りに治療して貰った直後にこんな労働をしてしまっては、先生に申し訳ない。



だけど、それでもやって良かったと思える。

こうちゃんは満足そうに「頑張ったね」と何度も言った。



うん、二人でやる事は何でも楽しいね。

大事な物を大事にしてやる事は、楽しい苦労だよね。

大事な猫たちも大事な植木たちも私達で守ってやりたいんだもの、その為には色んな事をしてみるよね。

人が見たらバカな無駄な苦労でも、私達が自分たちで考えてやってみる事が尊いんだよね。




冷えた手を温めようと43度位のお湯に浸けると、激しく痛んだ。

あれ?急激に温めてはいけないのだろうか?



お湯を沸かし、美味しい知覧茶を丁寧に淹れ、バレンタインにこうちゃんが可愛い人から戴いた手作りのマドレーヌを食べる。

何て美味しいんだろう。




次第に心も身体もすっかり温まった。

雪を降らせた空に対する怒りはいつしか鎮まり、満たされた想いで二人ともニコニコしてしまった。




そんな訳で、生涯初めてじゃないかと思える「忘れられない」バレンタイン・デーとなった。

愛に満ちたバレンタイン。

突然の大雪と、わざわざ届けてくれたマドレーヌ・・・いや、贈ってくれた人の気持ちのお陰だ。





朝になって猫家事が終ったら、お風呂に入って、それから寝よう。

全然眠くないけど。
ジャム

お寒いダジャレで
スイマセン

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ジャム
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ママ〜ちゃんと
謝ったよ〜

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ホントは
シリアスなアタシ

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ジャム
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ハッピー・バレンタイン

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ジャム

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