2011年 《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》 猫雑記
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ペロ

ボクは暴れないよ

May. 23, 2011
ペロ
2011年5月23日 月曜日

怒涛の夜が明けた。

大勢の猫の中で久し振りに寝たのだけれど、色んな理由で眠れなかった。




ひとつ解った事がある。

人懐こくて甘ったれの猫たちは、飼い主と共に眠ろうとする。

夜行性であるとか、そういう事とは関係なく、大好きなパパママと行動を共にしたがる。

寝たり起きたりの行動までがその飼い主とシンクロするのだ。



しかし家庭内野良の度合いが強い猫たちは、飼い主の眠る時間帯にこそ大暴れ・大騒ぎする。夜行性である本来の本能がしっかり働いているのだろう。

この傾向に間違いない(と思う)




さて、眠れなかった諸々の理由の説明だ。

私がベッドに横たわると直ぐにリマが来て、毛布の中に入って胸の辺りで落ち着き、「舐め猫」だけに私の腕を執拗に舐めた。

そしてそのまま一緒に寝ようと落ち着いている。



そこにペリーとテトが、横たわる私の頭上にやって来て、ペリーは何とかしてリマより上・・・つまり私の顔に近い位置を陣取ろうと苦心している。

そして結局はリマを少し下に押しやり、強引に自分が私の顔のところに陣取って寝る。



テトはそれをずっと私の頭の上の方で見ていたのだけれど、やがて私の「くの字」に曲げた膝裏あたりの毛布の中にそっと入り込む。






驚いた。

カワムラさんが居ないだけで、あの当時と全く同じメンツが同じ行動を取って見せた。

これでカワムラさんが私と枕を分け合って居たら、完璧にあの頃のままだ。

あれから随分と月日が流れ、そこで寝るのは物凄く久し振りだというのに、私と寝る猫たちの位置関係も来る順番も全く同じだ。








ペリーは、カワムラさんがいない事で、より私の顔に近い位置を占められる事が嬉しいのか、私の顔を舐めすらした。



驚いた。

ペリーには顔に噛みつかれた事はあっても、顔を舐めてくれた事など一度も無かったのだ。



うちに来たばかりの頃のペリーは大変な噛みつき魔で、一緒に寝ようとするとコプラが飛びかかるようにして私の顎や鼻を噛んだ。

その時のペリーは1部屋を独占していて、私達は二人きりで寝ていた。

どうしてペリーは私を噛むのだろう?と悩みつつ、間もなくイオを貰う事になって、イオが教育係を務めてくれるうちに、ペリーはすっかりその噛み癖が無くなった。

今も甘えているうちに興奮して手などを噛む事はたまにあるけれど、コプラ噛みはしない。

イオちゃん、有り難う。

ペリーがいい子なのは貴女のお陰です。






甘ったれ組は私とそんな風にして朝まで過ごしたのだけれど、イオやペロは暫く私の周りをウロウロしていたものの、やがて自分のお気に入りの場所で寝た。

ペロは人と抱き合って眠る事をまだ知らないのだ。

ごめんね。

でもリマやペリーがずっとアンタの面倒を見てくれていて、寂しくはなかったね。




さて、野良っ気の強い連中は、夜通し大運動会を開催していた。

それは家のあちこちの小さい規模の破壊を伴う運動会でもあり、「ドカッ」とか「バリッ」とか「ガリガリガリガリガリ・・・」というかなり大きな音をたてて行われる競技ばかりだった。



横向きで寝ている私の胸側にはペリーとリマがいて、膝裏にはテトがいるので、磔状態の私は動けない。

誰がどんな競技に出場しているのか、そして途中経過や結果がどうなっているのか確認したいのだけれど、起き上がれない。

音の聞こえて来る方角で、何とか推測してみるしかなかった。




唯一、誰が何をしているのか解ったのは、シロちゃんが一晩中大声でふにゃふにゃ言いながら徘徊していた事だ。

休む事無く、それは続けられた。

昼の「ふにゃふにゃ」よりも、夜中の「ふにゃふにゃ」は力強くて音量も大きかった。



それは、まるで「夜回り・夜警」だ。



今ではもう存在しないスペインの風習・・・「Sereno  夜回り」。

家々(集合住宅)の合い鍵をたくさん持って、鉄の太くて長い棒をガラガラと石畳の道を引きずって歩き回り、夜遅く帰宅した人はこの「Sereno」を「セレーノ!」と大声で呼んで開けて貰うのだ。

セレーノは呼ばれると「バ(Va) !」と大声で応え、また鉄棒をガラガラと大きな音で引きずって走って行く。

それは1975年まで続いたフランコ政権時代の古い風習で、私が直接知っている訳ではない。

その当時にスペインに留学していた老教授から聞いたエピソードだ。

治安の良かった、しかし独裁者の目がそこかしこに光っていたフランコ政権時代の、中世的な風習。

さぞかし夜の街の治安は良かっただろう。



カワムラさん・・・もとい、シロちゃんは「sereno」の役割を果たしているのかも知れない。



もしかしたら単に外が恋しくて「どこから出られるんだ〜?」と言っているのかも知れないし、そもそもカワムラさんを「カワムラさん」と名付けたいわれは、「頭のおかしい猫」という疑惑から来ているものなのだけれど、シロちゃんにもその「頭のおかしい」疑惑はある。

そんな事を言うと誤解を招くかも知れないのだが、私達夫婦が言うところの「頭がおかしい」という言葉は、そう悪い意味じゃない。

だって村上春樹の小説の中の「カワムラさん」は、愛すべき素晴らしい猫じゃないか。



野良時代のカワムラさん(現実世界の方のカワムラさんだ)と出会った時、その様子から「アタマがおかしいんじゃないか?」と思ったので、つい「カワムラさん」と名付けてしまったのだが、その由来をすっかり忘れていた。

シロちゃんもまた、カワムラさん程度にアタマがおかしいような気がする。

そして堪らなくラブリーなお惚け猫なのだ。



しかし愛すべき猫である事と、夜中の間ずっとうるさくしている事とは、また別の問題。

まあまあ、うるさい事と言ったら・・・破壊競技を繰り広げている若いアスリート猫たちよりも、ただウロウロ歩き回ってふにゃふにゃ言っているだけのシロちゃんの方がもっとうるさい事に驚いた。




驚いてばかりの夜だったな。




そして明け方、起き上がろうとしてもうひとつ驚いた。

嬉しい事にマーゴが私の足元の毛布の上で寝ていたではないか。

甘えん坊組に参加してくれたんだね。

嬉しいよ、マーゴ。




こうして全ての部屋を順繰りと回って寝たいけれど、それが迷惑な子たちもいる。

ぶーちゃん部屋とみーちゃん部屋では、私が部屋に居る間はみんなが隠れて固まってしまう。歓迎してくれるのはチャイくらいのものだ。

それでも、時々でいいから同じ空間で眠りたい。

大運動会や爆撃の大演習が一晩中続いたとしても、それでも一緒に過ごしたいよ、ママは。
ペロ

イタズラはするけど

May. 23, 2011
ペロ

母に戴いたユリの花。



母をユリのようだとお褒め下さった方もいる。

手放しで嬉しかった。



母は清楚で美しく、それでいて凛とした強さがあり、母は娘の私から見ても素晴らしい女性だった。

そしてそれ以上に、娘に対する母親として素晴らしい母だった。

母のこれみよがしでないけれど強く深い母性に今頃気づくなんて、私は大馬鹿野郎だ。
母のユリ

May. 23, 2011
ユリ

昼はカリフラワーとペンネを茹で、缶詰のアサリのパスタソースで和えてみた。

緑色のものは、庭のイタリアンパセリ。

アサリのスープソースではちょっと味が弱い気がした。やはりここは、ニンニクとアンチョビで作るべきだった。

手抜きはダメね。でもまあまあ美味しかったけれど。
カリフラワーのペンネ

May. 23, 2011
カリフラワーのペンネ

夜には、五目炒めなますを作る。

人参やシイタケを薄く細く切り過ぎて、炒め煮しているうちに「しおしおのパー」になってしまった。

若い人には判んないだろうな、「しおしおのパー」なんて。
炒めなます

May. 23, 2011
炒めなます

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