猫雑記20111205

2011年　CAT'S EYES & CAT'S HANDS　

月別index	2010年～現在｢猫雑記｣index	2005～2009年｢猫雑記｣index		1999～2004年｢猫雑記｣index
猫たちの写真キャプションで見る「foto de 猫雑記」			Top page	サイトマップ

クロちゃん

オレ、クロちゃん

Dec. 5, 2011

2011年12月5日　月曜日

皆さんはヨトウムシを愛せるか

今日も晴れ。

朝晩はとても寒いけど、お日様が出たらもうポッカポカ。

陽の高いうちに、水仙とスナップエンドウの苗を植えてしまう。

水仙は玄関前の狭いスペースだが、地植えする事にした。

ここは殆ど陽が当たらないので、以前植えたバラは悉くダメになってしまった。

虫にもさんざんやられて、葉っぱはすっかり丸裸になっていたのだが。

バラは病虫害対策をきっちりしなければいけない事を、改めて思い知った。

そうだ、ベランダでバラを栽培していた頃、ヨトウムシが大発生したんだったっけな。

ナメクジチェックのつもので夜ベランダに出たら、ヨトウムシを発見したんだ。

それも１０匹や２０匹じゃない・・・そんなに広くも無いベランダだというのに、１００匹以上居たんだ。

私はナメクジを摘むつもりで持って出ていたワリバシで、ヨトウムシを１匹ずつ捕まえた。

彼らも必死だから、摘まれても暴れる暴れる。

暴れると、細かい振動がワリバシを伝ってビリビリと感じた。

大きくてタフなイモムシなんだ、ヨトウムシって。

捕まえたヨトウムシは大きなビニール袋に入れてキッチンの蓋付きの木製ゴミ箱に入れ、大仕事が終わったつもりでお風呂に入っていた私。

そして戻って来ると、こうちゃんが言った。

「カズエちゃんが見なくて良かったよ」

何事かと思えば、ヨトウムシがビニール袋を食い破り、ゴミ箱一杯に這っていたのだそうな。

それは、まるで映画【プライベート・ライアン】で観た一場面・・・かの「ノルマンディー上陸作戦」でオマハ・ビーチから海を見渡すと見渡す限り連合軍の軍艦が海を埋め尽くしていた・・・というあの光景のように恐ろしいものだったとこうちゃんは今も熱っぽく語る。

上陸用舟艇4,000隻および艦砲射撃を行う軍艦130隻を含む6,000を超える艦艇が投入され、300万人近い兵員がドーバー海峡を渡ってフランス・コタンタン半島のノルマンディーに上陸したという「ノルマンディー上陸作戦」。

ゴミ箱の蓋を開けた瞬間ヨトウムシの大群が目に飛び込んで来ては、夜が明けて物凄い数の敵の艦隊を発見したドイツ兵さながら、さぞや驚いただろうと推察する。

私は暗闇で懐中電灯で照らしながら、３畳ほどのスペースに散らばっているヨトウムシを１匹ずつ捕まえたので、幅５０センチほどの箱の中に集中してうごめいているヨトウムシ１００匹を見るのと違い、そこまでの恐怖感はなかったように思う。

こうちゃん、ご苦労様でしたね。

皆さんも是非、「ヨトウムシ」で画像検索したもので、そのパワフルな姿を見て下さい。

そしてこういう幼虫までも愛せるかどうか・・・難しいところですよね。

今の私はヨトウムシも殺しませんが、居て欲しくはありません。

何たってもの凄い食欲で、一晩で野菜も花も葉っぱは丸裸にされちゃうんだから。

ウンコだって大きいんですよ。

クロちゃん、室内解放

少し前から、クロちゃんのケージ解放を試みていた。

だけどなかなか出たがらなくて、カイルの時のように扉を開けている限りご飯も食べなくなってしまっては可哀相だから、人が居る間だけ扉を開け放していた。

昨夜、やっとこさっとクロちゃんが出て来た。

ぶーちゃん部屋のあちこちをソロリソロリと探索しながら、誰とも威嚇し合う事も無く、どこででも落ちつき、カメラを向けても平然としている。

クロちゃんは大モノかも知れない。

クロちゃんの耳はあちこち千切れている。

去勢済みの耳カットじゃなくて、野良時代の喧嘩の痕だ。

私は耳カットはしない。

するとしたら耳ピアスだ。

背中にも大きな喧嘩傷が幾つもあって、その怪我が余りにも酷かったので保護に至ったのだけれど、その傷痕もすっかり解らなくなるまでに毛が生え揃った。

ウンチもオシッコも順調で威嚇も無駄鳴きもなくなり、すっかり落ちついている。

背中の傷は、とても野良ネコ同士の喧嘩傷とは思えなかった。

もっと大きな動物にざっくりやられたものとしか思えない。

タヌキかアライグマか、それともハクビシンか、或いは犬をけし掛けられたか・・・。

隣の公園に犬の散歩に来ている人で、時折リードを外して自由に遊ばせているのを目にする。

気付いた時には、「この辺には猫もたくさんいますから、ノーリードはやめて下さい」とお願いする。

でも、そんな事にはお構いなしの人もいる。

自分の可愛い犬が、突然ゴジラやティラノザウルス、ライオンやグリズリーに追いかけられたらどうするの？

かと思えば、キジ丸の捕獲をしている時にやって来た犬の散歩の人は心優しかった。

捕獲するかされるか今まさに必死で睨み合っているところなのに、直ぐ脇を犬なんか通ったらキジ丸は逃げてしまう。

その日まで、何度も捕獲は空振りに終わっていて、これ以上は先延ばししたくなかった。

犬が通る事はまず間違いないと予測それたので、近くまで来る前にこちらから行って理由を説明し、お散歩コースを変えて戴いたという経緯があったんだ。

快く協力して下さった犬の飼い主さん、有り難うございました。

あんときの捕獲は成功し、その野良猫「キジ丸」は今うちの中に収まりました。

クロちゃんも、キジ丸とおんなじ場所で捕獲したんだった。

怪我の治療をして貰い、家に入れてから随分と叫び続けたねえ、クロちゃん。

これまで保護した子の中では、一番大きな声で鳴いたんじゃないかな。

諦めてくれるのにも、一番長い月日が掛った。

今日は、あっちのベッド、こっちのベッド・・・と好き勝手に過ごしている。

ご飯を食べている時に直ぐ脇の水容器に手を伸ばしても、チラリと見るだけで平気で食べ続けていた。

太っ腹だね、クロちゃん。

いい感じ。

そしてクロちゃんのケージには、シャインがちゃっかり入り込んで寝ていた。

開け放った３段ケージが２つ、２段が１つ・・・みんな気の向くままに入り込んだり、天辺に置いたベッドで寝たり。

でも今の一番の人気スポットは、部屋で最も標高の高い洋服ダンスの上のペッドだ。

ぶーちゃんとれんとジニーとシャインがぎゅうぎゅうになって寝ていた。

すぐ近くにはタマちゃん・・・タマちゃんの男妾になり下がっていたカイルは、それでも私が大好きだから、近寄れば嬉しそうにスリスリしてくれる。でもそれはタマちゃんがお昼寝中だったからだろう。

タマちゃんが誘えば、直ぐに私に背を向けて、タマちゃんと頭ゴッツンコしながら、二人でスリスリ。

２つの巨体をくっつけながら、嬉しそうにしている。

変なオトコたち。

もっと私が「命！」というオスはいないのだろうか。

ミュウやカワムラさん、マルコのように・・・

（みんな今では身体が無くなってしまって・・・なのに魂だけは今も毎日ちゃんと部屋の中に居て、ミュウはジャムの身体に入り込んでみたり、カワムラさんはみんなを守ってくれていたり、マルコはゴマにちょっかい出してばっかりいる）

クロちゃん

自由にやってるよ

Dec. 5, 2011