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ゴマ

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Mar. 21, 2012
ゴマ

2012年3月21日 水
曜日



半日に一度、私達の毛布を洗い続ける日々が始まった

そりゃあ清潔だわ。

半日で洗っちゃうんだから。

それも掛け毛布よ。

掛けて寝ている時間なんて少ないというのに。



毛布の下には、私達が寝る為のシーツ、その下に裏が防水してある介護シーツを敷いている。

だって、初めてジャムが今年、私達のベッドでオシッコをした時には、まさかの事態だったので防護しておらず、しかもジャムのオシッコの量は大量だから、大変な被害だったんだ。

毛布から染み通ってしまったオシッコはシーツとベッドパッド2枚を濡らしていた。



それでも、いずれも洗える物にしているから良かった。

枕トイレでオシッコするようになる前、ゴマがさんざんベッドのうちこちでシッコしたからね。

そんなゴマのお陰で、寝具はマットレスとムートンのシーツ以外は全て家で洗えるものしか使っていないのだ。



洗えないものの上には、防水シーツが敷かれて、その上に洗える物を色々と組み合わせて敷いているから、我が家のベッドは「どうしてそんなに?」と思われる程、複雑に色んな物を敷いている。

間、間には防水シーツを挟みこんでね。

ベッドメイクする度、自分で思うさ。

「どうしてこんなに?」と。

しかし、これが長年ベッドでシッコされ続けて来た飼い主の行き着いた方法なんだ。








ゴマは昨年の春から、トイレでシッコしてくれるようになった。

何故だか解らない。

その代わりではないけれど、食欲が廃絶状態に陥った。

以後、様々な方法で栄養を与え続け、今は少し小康状態で、体重がほんの少し戻った。

但し油断は出来ない、余談は許さない、毎日、刻一刻が勝負で、一喜一憂しながらも、ゴマと「がっぷり四つ」の状態が続いている。






そもそも、それまでどうしてゴマはシッコだけトイレでしないのかも遂に解らなかったのだ。

トイレの数も種類も置き場所も、考え付く限りは工夫し試行錯誤した。

ストレスの可能性(これは当然あるだろうが)や心に何か問題があるのであればと思って、良いと思われるものは「フラワーレメディ」を始め何でも試してみた。

身体に問題があるのではないかと思い(実際ストルバイトになった事もあるのだが、それはもっとずっと後の事だ)、定期的に尿検査をし、必要な時には治療もし、完治した後でもずっと維持食を続けている。






それでも11年余り、兎に角ゴマはトイレでシッコしなかった。

自分の仔猫たちと別室で過ごした2ヶ月間は、一度もトイレ以外の場所でなどしなかったのに。





子供を全て奪われ、知らないアメショー一家の中に突然放り込まれた時、きっとそう決めたのだ、ゴマは。

「これが私の唯一の自己主張よ」

ゴマがそう言っているように思えてならなかった。



その時のゴマの気持ちを思うと、本当に申し訳ない。

自分だってまだ生後半年になるかならないかの子供なのに、あんな思いをして大雨の中で赤ちゃんを産み、保護されてからは安全な家の中とはいえ、必死で子育てしていたのに、断りも無しに、当たり前のようにその子猫たちを他所に里子に出されてしまったゴマ。

人間サイドの都合で、そんな酷い仕打ちを受けたのだ、ゴマは。



ゴマ、ごめん。

ホントにゴメン。






その後何年経っても、オモチャをくわえては、「あっちの部屋に私の赤ちゃんがいるのよ」と言わんばかりに「ン~ン~」と言いながらドアの前で鳴いた。

猫だからと言って、あっさりと子供を忘れるなんて事はないんだと、私は初めて知った。





おまけに、子猫がいなくなってからというもの、見た事も無いアメショーの親子3匹の元に加えられて、肩身が狭かっただろう。

おっとりのほほんとしているアメショー3匹と違い、鋭くて感じ易いゴマは、いつも神経を張り巡らせていたように思う。

仔猫たちと共に過ごした部屋に居た頃には、野良時代のように凄く甘えていたゴマが、アメショーたちと同居させた後は、甘える事もしなくなった。

お腹を見せて手足を伸ばして寝る事も、ゴロゴロと言う事も、抱っこや胸の上に勝手に来て寝る事もしなかった。

3匹に混じってご飯を食べる事をせず、いつも3匹が食べ終わってからやっと食べ始めていたのだ。





身体の大きさが似ているアインに対してはライバル心があるのか、それとも同じ「母親」あるいは「女」同士としてのライバル心なのか、アインの匂いのついた場所に次々とオシッコをしていた。

他の猫を受け知れようとしないアインは、ゴマが怖くて仕方無かった。

すれ違いざまにアインから先に手を出そうとするのだが、ゴマのパンチの方がずっと早くて、アメショーらしく大きな頭のアインにそのパンチはよくヒットしていたっけ。

3連発で「カン、カン、カン!」と、それはそれは見事なパンチだった。

ゴマは小さくても強い。






それでいて、アインがミュウにマウントされて嫌がって叫ぶと、ゴマはすっ飛んで行って、大きな大きなミュウの身体に自分の小さな身体で体当たりしていた。

アインを助けているつもりだったのだろう。

そういうエピソードの数々は、ゴマが如何に優しくて母性が強くて、それでいて負けん気プライドと正義感も強い猫であるかを私達に気づかせた。






10年も猫と暮らしていて、そんなにも複雑な感性を猫に感じる事が無かったというのは、如何に私達が鈍くて愚かであるかという事と、アメショーたちがサビと比べたら単純で素直で飼い易い連中であったかを改めて感じさせる。



それまで私は、猫を知らなかったに等しい。

ゴマが全て教えてくれたのだ。

だけどなかなか私がその複雑な思いに気づかないものだから、ゴマは一番解り易い形で示してくれたのだろう。

トイレ以外の場所でオシッコするというやり方で。








但し、ジャムとマルコが子猫でうちに来て、小さかった頃だけはゴマはトイレでシッコしてくれた。

奴らが大きくなり、ゴマより遥かに巨大になると、またしてもトイレを使わなくなったゴマ。





この日記の歴史は、実はゴマとの生活がスタートしてからの私達の歴史であり、ゴマのシッコとの戦いの歴史でもある。



随分と色々な事を試したし、被害が少なくて済むやり方を試行錯誤し続けた。

その過程では、既に年老いていたアメショーたちが次々と亡くなり、ゴマの実質的な順位はトップとなった。

その事がどれだけ影響しているのかは解らないものの、ゴマも枕トイレでシッコしなくなり、随分と対処が楽になった。

それが数年続いて、昨年の春からはトイレだけでするようになったのだ。






ゴマの中で何が変わったのか。

もう気が済んだのか。

それとも昨年、私が消耗しきっていた事に同情してくれたのか。

相変わらず私は鈍くて、ゴマの真意が解らない。



しかしゴマは、今では私と殆ど一心同体だ。

ゴマは、自分が起きている間は常に私の膝の上に居る事を望み、私が寝れば胸の上に乗る。

私達双方の残りの時間、今まで遠慮していた分も一気に取り返さんばかりの勢いで甘えている。

私もゴマへの気持ちを伝えたくて、出来るだけ密着して、撫でながら言葉を掛け続ける。

ごめんね。有り難う。愛してるよ。



父や母、ミュウや他の猫たちに対しても、今も生きている全ての猫たちやこうちゃんに対しても、この3つの言葉しか思い浮かばない。

これだけ知っていれば、他のどんな言葉も要らないのではないかという気がする。









そして、ようやく今の問題へと話が戻る。

ジャムの便秘と毛布の上でのオシッコだ。




色々と防護してはいたものの、今回の問題にはそれでは不足であったようだ。

初回には、容量8キロの洗濯機で4回洗った。

ダブルペッドの寝具だから、1回には毛布もベッドパッドも1枚ずつしか洗えなかったんだ。

それで3回。

4回目、比較的薄いシーツだけじゃ洗濯機に余裕があったけど、お間抜けこうちゃんがシッコの上に寝そべってしまったから、着ているものにも染みてしまった。

あ~あ・・・全部脱いで着替えなさい。

その衣類も合わせて4回目も無事に洗濯機は満杯になった。

めでたしめでたしなのか、良く解らないけれど。





そんな風に、ある日突然、夜中に発覚したジャムのバカ尿。

4回洗濯機を回して、終わったら朝の猫家事開始時刻になっていた。



これは堪らない。

何とかもっと対処しなければ、日に2度ずつもそんな事をしていたら、時間だって手間だって水道代だって掛り過ぎる。





色々と考察した結果、ジャムは毛布好きで、他所様でも毛布にオシッコするケースが良くあると聞くが、その例に漏れないのだろう。

しかし、すんなりウンコが出せた時には・・・その時だって毛布の上でするようになってしまったのだが・・・トイレでオシッコする時もある。






根本的な解決方法は、私達が居る部屋にはジャムだけしか居ない・・・という事になるのだろうが、それは出来ない。

ジャムのトイレを邪魔するアンちゃんがいなければ良いなどという事にはなり得ないのだ。



アンちゃんだって私達の大事な娘。

しかも心疾患を抱えていて目が離せない。

手元に置いて観察し続けないと爆弾を抱えているようなものなのだから。




だからジャムが毛布の上で、決まった位置でウンコする事はもう諦めた。

カチカチウンコの処理は簡単だ。

そっとビニール袋でつかみ取り、痕をアルコールスプレーで良く拭いておく。

クンクンして臭わなければ、いちいちち毛布は洗わない。

そもそも、ジャムがトイレにしていのはこうちゃんの寝場所だし。




だけど、オシッコまでされたら、拭き取って消臭剤を掛けるなんて事では済ませられない。

兎に角、良く洗い流す。

毛布の下には防水の介護シーツを敷いているから、その2枚だけ洗えば済むのだが、それでもダブルのマイヤー毛布を日に2度も洗うのは結構大変。



だから、昨日からはハーフケットを2つ折りにして、中に大きめのペットシーツを挟んで定位置に置いてみた。

ここで無事に致してくれれば、洗うのはハーフケット1枚だけ・・・という事になる。

そしたらどれだけ楽だろう。





だけど結果から言うと、ジャムはそこではしなかった。

ペットシーツがシャワシャワ音を立てるのが気に入らず、2つ折りにした毛布を引っ掻いて、何とか中のシーツをひっぱり出そうとしている。

これはまずい。

ペットシーツは、ジャムの食べ物の一つにもなる。

紙食い猫でもあるのだ、ジャムは。

そんなものを食べさせる訳には行かないので、慌てて撤去。






という訳で、いまだ「これ!」という方策は見出せずにいる。

ジャムとの攻防を続け、便秘の改善も図りつつ、いざという時には直ぐに洗濯をする。

とりあえず今はそれしか出来ないんだ、私には。






ジャムだけ見ているという訳にも行かない。

具合の悪い子も何匹もいる。

半強制給餌のマーゴとゴマ、口内炎で痛がるクロちゃん、下痢が酷くなってしまうから食べるものがみんなと違うので解放してやれない状態のシロちゃん、他にも老齢化が一気に進んで来ている我が家では、どの子も目を離せない。



多頭飼育者の責任として、どれだけ目を配って綿密なケアしてやれるか。

今、それが試されている。

夫婦共に一日中家に居て猫家事には膨大な時間を費やしているというのに、それでも目も手も足りない。





多頭生活は楽しい。

勿論、楽しいばかりではない。

それに伴って悩みも哀しみも多くなるけれど、それでもたくさんの我が子に与えて貰っている幸せは大きい。



だけど決して簡単ではない事を、何かある度に思い知らされる。




多くの方に多頭生活をお勧めしたい。

でも、同時に覚悟もして戴きたい。

相手は私達と同じように複雑な心もあり、それぞれ個性も違う、そして人間同様にありとあらゆる病気もするのに、人間と共通の言葉を持たないものだから、微妙な心身の異変を言葉では知らせてくれない生きものなのだという事を。






残念ながら、私は「問題」からしか学べてはいない。

でも、常に学ぼうと思う。

猫が教えてくれているのだし、何よりも彼らを愛しているから。

大事な家族なのだから。
ゴマ

ちょっと待ってね

Mar. 21, 2012
ゴマ
ゴマ

よっこらしょっと

Mar. 21, 2012
ゴマ
ゴマ

さあ、いいわよ

Mar. 21, 2012
ゴマ
ゴマ

シッコ問題ですって?

Mar. 21, 2012
ゴマ
ゴマ

あ~そりゃ無理だわ

Mar. 21, 2012
ゴマ
ジャム

なによ~

Mar. 21, 2012
ジャム
冬枯れの木々・・・と思いきや、新しい枝が旺盛に伸びている

お昼を食べ過ぎたので、暖かい事でもあるし、少し歩く事にした。

まだ坂を登るのはきついので、車でさっと2分程度のところまで行って、そこから平坦な道を歩く。



昨年、大がかりに無残な形に剪定されてしまった並木の桜やイチョウの巨木だったのだが、見れば細い枝がたくさん伸びている。

イチョウは生命力が強いと言うし、こちらの桜はまだ若木だからだろうか。

ここにもまた「再生」を感じる。



頑張れ頑張れ、そして私も頑張ろう・・・そういう気持ちになる。

1000歩くらいの短い散歩だったけど、有意義だった。

また歩きに行こう。





うちの公園(うちのモノじゃないけど)の桜は、再生するだろうか。

酷い剪定はされるわ、根元は踏み荒らされるわ・・・

可哀相な桜。



蕾も出来ているけれどまだとても小さくて、そしてまだ気温も低い日が多くて、とても3月中に開花するとは思えない。

毎年毎年、そして年ごとにますます、春の訪れが待ち遠しくなるんだな。






人は季節の移ろいの中に自分の人生を投影し、厳しい冬を乗り越えて再生する自然にに励まされる。

なのに春の訪れと共に、父も母も逝ってしまった。

春にはきっと、死ぬまで薄れない悲しさと寂しさ、そして同時に生きる喜びとが交錯するんだろうな。
昨年剪定されたイチョウの木

Mar. 21, 2012
昨年剪定された桜の木

Mar. 21, 2012
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