2014年 CAT'S EYES & CAT'S HANDS 
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2014年10月3日 金曜日



今日は、こうちゃんの通院日だ。

前回、楽しみにしていたのに病院のレストランの料理が余りに不味くて高くてガッカリしたものだから、今回はお弁当を作って行こうと話していた。

病院のどこかの休憩室で鶴見川を見下ろしながら、或いは羽田空港から離陸するヒコーキや遠くに見えるベイブリッジを眺めながら、ピクニック気分でお弁当を食べよう。



そんな楽しみが持てるのも、この病院にはとても大きくて、各フロアに休憩所やデイルームがたっぷりとってあるせいだ。

ICUの時ですらファミリールームというのがあって、個室でこそないもののパーティションで区切られた各ブースにはローテーブルを挟んでソファが向かい合わせにあり、夜はそこで仮眠をとっている家族らしき人も居る。

専用のトイレも流し場も電話の為の個室も幾つも併設されている。

蒸しタオルも自由に使える。

家で待つ猫たちの世話が無かったら、何日かそこに滞在しながら、もっとこうちゃんの傍に付いている時間を長く持ちたかった。



でもね、猫たちが待つ自宅が一番なのは解り切っている。

たまにはちょっと非日常を味わってみたい気がするものの、そんな所では間が持たないのは火を見るより明らかだ。

だから上げ膳据え膳の旅館に滞在したいなどと口では言ってみるものの、本気ではないのだ。

家が一番、何もしないでのんびり過ごす事など、もはや貧乏性が染み付いた私に出来っこないのだ。








お弁当は何が良いのか迷ったけど、色々作るのは大変だから、五目寿司(混ぜご飯)にした。

昨夜遅くに具を煮ておいたので、今日の朝食の後でご飯を炊き、錦糸玉子をたくさん焼いた。

先ずは薄焼き卵を焼く
先ずは薄焼き卵を焼く    Oct. 3, 2014


いい歳の大人なんだもん、玉子の薄焼き程度は出来て当たり前かも知れないけど、薄焼き玉子は得意なんだ。



料理は家庭科の調理実習で粉吹き芋を作った程度しか習った記憶が無いけれど、子供の頃から母が料理するのをいつも傍で見ていた。

薄焼き玉子も、母は良く作っていた。

五目寿司に乗せる錦糸玉子だけでなく、甘い味付けをして焼いて胡瓜と一緒に具にした海苔巻き寿司も良く作っていた。

うちは桜でんぶや干瓢は家族全員が好まず、私達姉妹に人気があったのが、この玉子焼きと胡瓜の巻き寿司だった。

妹など、つい最近まで一番好きな寿司ネタが「カッパ巻き」だったはずだから、子供の頃など大好きだったに決まっている。

私が社会人になってから、妹を寿司屋に連れて行った時も、好きなものをたの目と言うとまず「カッパ巻き」と言うので、ウニだトロだと高いネタ好きの姉は、嫌んなっちゃったよ。






ともあれ、母は料理マメな人だったし、私は好奇心旺盛でお手伝いをしたがった。

寿司飯を団扇で扇いだり、ポテトサラダの時は玉子と酢と油でマヨネーズを作るのを見ていたり、胡麻を擂る擂鉢を押さえさせられたり、海苔を炙ったり胡麻を炒ったりさせられもしたし、幅広の乾麺をくっっ付かないように1本ずつ素早く入れる係だったり、子供にも出来るお手伝いを色々とさせられていた。



だから自分独りで作った事は無くても、薄焼き卵も太巻き寿司も、自炊するようになってから作ってみたら、ちゃんと作れた。

簡単では無いと言われる玉子料理だけど、火加減や、ひっくり返す時のちょっとしたコツなど、子供ながらにも母が作りながら口にするのを聞き覚えていた。

親の教えは無駄に聞き流してはいけないな・・・とつくづく思う。



もう母から母の持っていたものを仕入れる事は出来ない。

それが堪らなく惜しいけれど、仕方無いんだな、色んな意味で。











今日は半端に残っていた玉子を6個使ったのだが、薄焼き卵5枚しか焼けなかった。

黄身と白身の混ぜ方が足りなかったのか、黄色と白の斑になってしまった。

でも混ぜ過ぎても、今度はコシが無くなるんだよね、玉子焼きって。



母も私も、薄焼玉子につなぎの水溶き片栗など入れない。

口当たりも風味も、玉子だけの方が良いと思うから。

出し巻き玉子じゃないので、お出しも入れない。

あくまでも玉子と砂糖だけだ。



丁寧に焼いて、焼けたものからまな板に重ねて行く。

錦糸玉子製作中
    5枚重ねたところ

錦糸玉子製作中
折り畳んで・・・

錦糸玉子製作中
細切りにして行く

錦糸玉子製作中
錦糸玉子の出来上がり

あまり細く切り過ぎても、味や香りが物足りなくなるので、適度な細さと言うか、太さと言うか・・・

それを五目寿司に乗せる。

五目寿司

五目の具として煮ておいた内容は、蓮根、ゴボウ、椎茸、しめじ、人参。

ご飯と混ぜてから、枝豆とカニ風味カマボコを散らした。

高価な材料は何も無い。






撮影してから、もっと錦糸玉子をたっぷりと乗せた。

全面にトッピングすると、錦糸玉子以外、何も見えなくなる。

でも錦糸玉子はたくさんの方が美味しいよね。







11時ちょっと前に家を出て、病院に着いたら11時20分。

受付をして血液検査を済ませ、13時からの診療までの間にお昼ご飯にした。



病棟は10階まであるのだが、入院していた9階のデイルームで食べる事にした。

本当は一番上のフロアの方が、更に景色が良いかとも考えたのだが、エレベーターで乗り合わせた同世代と思しき夫婦の、ご亭主の声が余りにも大きくて、お喋りが絶え間なくて、その人達が向っているのが10階のデイルームだと会話から知ったので、避けたのだ。

うるさい所で食べたくないじゃん。



でも、結果的には9階のデイルームにもうるさい人は居た。

それもやっぱり初老の男性だった。

男のくせにお喋りで(性差別発言でスミマセン)、公共の場でうるさ過ぎるよ!








お重の蓋を取ったところ。

五目寿司

重箱1段だけで良かったかも知れない。

でも他にボリュームのあるおかずがないので、これ位食べないとね。








素晴らしい秋晴れで・・・と言っても気温がグングン上がって真夏日だったんだけど・・・窓からの眺めも素晴らしかった。

9階デイルームからの眺め
9階デイルームからの眺め    Oct. 3, 2014


空と地平線の境界に見えていた橋は、首都高速湾岸線の「鶴見つばさ橋」かな。

ぼんやりと支柱(主塔と言うのかな)が写っているだけだが、肉眼では綺麗に並んだ、橋を吊るワイヤーが見えた。



ベイブリッジはもう少し右手方向のはずだから、やっぱり「つばさ橋」だったのだろう。

少し角度を変えると、総持寺の大きな屋根が間近に見えた。

鶴見は色々と面白い場所なんだ。






こちらは帰りがけに、病院の敷地から道に出た所で撮った写真。

病院の直ぐ脇を流れる鶴見川と秋らしい雲の浮かんだ空。

脇道から川を望む
脇道から川を望む    Oct. 3, 2014

秋の雲が浮かぶ青い空
秋の雲が浮かぶ青い空    Oct. 3, 2014

鶴見川は、今日も水を満々と湛え、陽の光を反射して良く磨いた鉄の板のようだった。



山の中腹に住んでいると、川が恋しい。

川の近くに住みたいような気もするし、水害が怖いような気もする。

何たって水が一番怖いからなあ…私は。











実は、今日は診察が出来なかった。

血液検査をしてからお弁当を食べ終え、そして予約していた診察時間を1時間程待っていたのだが、一向に担当医師の名前が診察室の扉の脇の電光掲示板に出て来ない。

何か変だね・・・と話していると、やがて看護師さんからアナウンスされた。

K先生は緊急オペが入ってしまい、いつ終わるか解らないそうなのだ。



K先生は、この病院内の「救命救急センター」所属の医師なので、外来も週に一度、金曜の午後だけだ。

365日、24時間対応のセンターで、こうちゃんも救急で受け入れて貰い、夜中近くにオペをして貰った位だもの、こういう事があっても仕方ないよね。



きっと今日はもう待っていても無理だろうね・・・と予想し、看護師さんとも相談して来週に予約を取り直して、とっとと帰って来た。



待つのは仕方ないとしても、我が家の家庭の事情で、予定より3時間も4時間も余計に待つ訳にはそうそう行かない。

病気の猫達が待っているのだから。








しかし真っ直ぐ帰って来ても、家を出てから3時間余り経っていた。

それが実際、限度だと思う。

帰宅すると、もうトイレというトイレはザクザク使われており、トイレと床掃除に追われる。

当然、最も手を掛けさせたいジャムは私達の帰りを待ってから、先ずはご飯を食べさせろと鳴き、食べると毛布でオシッコをし、その後は何度かに分けて水を飲ませろと騒ぐ。

騒ぐ割には飲まないで手こずらせる。

手を掛けさせる事そのものがお仕事なのだ、ジャムにとって。



ジャムちゃん、毎日何度もご苦労さんだね。

ちゃんとルーティーンが出来上がっているもんね、偉いもんだ。









こうちゃんはとても疲れたようで、帰ると直ぐに眠ってしまった。



来週また行くと思うと、面倒臭いなあ・・・またお弁当作って行こうかね。

そうでもしないと、憂鬱なだけだ。



私も仮眠しようとしていたら、病院から電話が入った。

出ると、K先生だった。

今日は申し訳ありませんでしたとお詫びの電話をくれたのだ。



ビックリ。

そんな事してくれる第病院のお医者さんが居るのか。

先生とは、病棟で話した時に噛み合わず、ぶつかった経緯があった。



でも検査の数値ではなく、臨床を大事にしている事がとても良く解り、その点が何より信頼出来ると思った。

数字じゃなくて身体そのものを診る事を重視・優先している事は私にとって最も求めるものだったし、問診も丁寧だった。

何よりこうちゃんが、人工呼吸器を抜管して口が聞けるようになった日、「とっても良い先生なんだ」と言っていたのが印象的だった。



だけど私は、手術の直後に別の医師から受けた説明が恐ろしくショックな内容で、それを心の中に引きずっていた。

済生会東部病院に移送される前の、1軒目の昭和大学北部病院での心無い扱いに対しても不信感と怒りがしっかりと残り、病院というものに対して用心深くなっていた。

大事な家族がたらい回しされて重症化し、手術中にも術後にも死に掛けるなんて事を、二度と経験したくない。



だから不安を残したまま退院させたくなかったし、感染症に関する対処についても、医師によって違う見解なのが気になったものだから、手術を執刀してくれたこの主治医には、聞くべき事、言うべき事を勇気を出して言わせて貰った。

先生も若いし、患者の家族の拘りを上手く捌けないところがあって、それは一種の衝突のようになってしまったのだけれど、真面目で誠実な、そして優秀な先生なんだという事は解った。






しかしまさか診療予約を取り直した程度の事で電話してくれるとは予想もせず、恐縮してしまった。

先生、身体に気をつけて頑張って下さい。

もし今度またこうちゃんが入院する時も、この病院で、この先生にお腹切って貰いたいよ。

ジニー
    ジニー    ゲンキンだね、ママ
Oct. 3, 2014

チャイ
    チャイ    ゲンキンが一番だよ~
Oct. 3, 2014


うう・・・解ってくれる、チャイ君?

「貸して不仲になるよりも、いつもニコニコ笑う現金」と、昔よく貼り紙を見たっけね、飲み屋で。
9月30日に戻ります 10月5日に飛びます
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