2018年7月17日 火曜日 |
|
連休は明けたものの、猛暑は続く。
例年ならば、今頃が梅雨明けのはずなんだ。
寒い季節が恋しい・・・などと今だから言っているけれど、寒い時期の方が野良猫を想って辛い夜が続き、光熱費も倍ほどに跳ね上がって辛い季節なのだ。
この際、贅沢は言わない。
暑くても寒くても良いから、弱いものが死なない程度であって欲しい。
地球の環境を悪化させる原因を大量に作り、生き物を絶滅に追いやって平気で生きている人間たち、その人間たちの責任は重い。
勿論、私とて例外ではない。
|
テト ネットなんかやめたら?
Jul. 17 2017
|
そうね、テト君、進み過ぎた文明のせいで、地球にも動物たちにも、人間は迷惑を及ぼしているよね。
どこかで、自分の中にだけでも歯止めを掛けなければいけないと思う。
一応ね、ママだって便利で楽しければ何でも取り入れている訳ではないんだ。
昔から夢中になり過ぎる傾向は強いけど、その分、人が当たり前にしている事でも自分に戒めて「禁忌」としている事はいっぱいあるんだよ。
パチンコやマージャンには手を出さない。
競馬の馬券も宝くじも買わない。
成人式にも卒業式や謝恩会にも出ない、自分の結婚式も披露宴もしない、新婚旅行も行かない。
化粧もしない、美容院も行かない、旅行もドライブもしない。
携帯もスマホも持たない、カラオケにも行かないししない(歌うのはきっと楽しいだろうけど)。
人より湯水のように使っているのは、今ではもう水道光熱費だけだ。
それもこれも猫たちの快適な暮らしの為であって、いずれは殆ど必要なくなるんだ。
でも、いつまでもずっと光熱費がべらぼうに掛かる状態で居たい。
時間が止まってしまって、せめてもうこのまま誰も死ななければ、それだけでもう何も要らない。
光熱費とフード代、人間の僅かな食費の他は、暑い日にアイスが食べられる程度のお金が残れば、それだけでいいよ。
なんちゃって、お金はあるに越した事ありませんね。
ああ、無駄遣いしたい。
昨日の午後、映画【ビューティフル・マインド】を観た。
|
邦題:ビューティフル・マインド
|
原題:A Beautiful Mind |
監督: |
ロン・ハワード |
脚本: |
アキヴァ・ゴールズマン |
原作: |
シルヴィア・ネイサー |
製作国: |
アメリカ |
製作年: |
2001年 |
出演者: |
ラッセル・クロウ(ジョン・ナッシュ) |
|
エド・ハリス(パーチャー) |
|
ジェニファー・コネリー(ジョンの妻 アリシア・ナッシュ) |
|
クリストファー・プラマー(口ーゼン医師) |
|
ポール・ベタニー(チャールズ) |
|
筋肉ムキムキの天才数学者には最初のうち違和感を覚えたのだけど、観ているうちにナイーブな演技がそんな違和感を圧倒した。
この作品の前年には【グラディエーター】でアカデミー主演男優賞を獲っているラッセル・クロウだけに、2年連続という訳にはいかなかったのかも知れないが、むしろこちらの作品で受賞する方が相応しいような名演技だった。
【L・A・コンフィデンシャル】でも魅せた荒々しい、しかしセンシティヴなラッセル・クロウの複雑な個性は、どの作品に於いても共通している。
改めて気づくまでもない事なのだろうが。
それにしても、統合失調症(昔で言うところの精神分裂症)のナッシュが見る幻影たちを演ずる役者たちは、見事に不気味だ。
エド・ハリス然り、ポール・ベタニー然り、そしてチャールズの姪っ子という少女然り。
その不気味さ加減は、オムニバス映画【世にも怪奇な物語】の3話目、テレンス・スタンプの目の前に現れる毬を持った少女のようだ。
流石フェリーニ、シュールで恐ろしいイメージを見せつけた。
私が知る怖い映画で、長年最も怖い映画だった。
でも今回のこの【ビューティフル・マインド】で一番怖かったのは、精神がおかしくなっていたのだと知る事になる、部屋中の壁にびっしりと貼られた切り抜きやマーク、書き込みを見せられた時だろう。
怖いのは幽霊や化け物ではなく、いつだって生きた人間の狂気だ。
|
|
|
|
|
|
|
|